狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

イランに対する米英NATO・イスラエル・サウジによる「陰謀の失敗」ー "failure of conspiracy" by US, UK, NATO, Israel & Saudi, to Iran

2018-03-20 11:35:27 | イラン2012~2019
 

 

 出典:INDEPENDENT「Al Quds Day: Protesters burn flags and chant 'death to Israel' at annual rallies held across Iran」

 イランに対するアメリカ、イギリス、EU、NATO、イスラエル、サウジアラビアによる干渉「陰謀の失敗」
"failure of conspiracy" by the United States , the United Kingdom, EU, NATO, Israel and Saudi Arabia to Iran.
 

 イランで12月28日から今年始めにかけて行われた反政府デモ。この反政府デモが、イランの政権交代を望む、アメリカの政治家やCIA、ユダヤ支配の主流メディア(Mainstream media)による「陰謀」(“plot”)の可能性が指摘されている。
 1月5日、その反政府デモが行われているイランに対し、アメリカの要請で国連安全保障理事会の緊急会合が開催され、アメリカのイランに対する非難の主張が行われた事に反し、イラン、ロシア、支那(中国)は「内政干渉」に当たるとして、逆にアメリカを非難し、フランスとスウェーデンも安保理で扱うべき問題では無いと、同様にアメリカを批判した。
  イラン、ロシア、支那
   「(内政への干渉にあたり、安保理が扱う)国際的な平和と安全の問題には当てはまらない」
  ロシア
   「米国のロジックに従うなら、安保理はファーガソンの事件(2014年に米国で起きた黒人差別に対する抗議活動)やウォール街でのデモでも安保理会合を開かなくてはいけなくなる」

 「一“見”落着」、アメリカを非難する主張の方が正論であり、アメリカが国際舞台で増々、恥を晒している事が解るものである。

 その反政府デモのからくりに抗議する形で、保守系のイランの抗議者達が、政府を支持する事を示すと共に、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアに対するスローガンと看板を運びながらの、反米・イスラエル・サウジアラビア・デモを行った。

 イスラエル支持の西洋・欧米は二重基準であり、イランをはじめとした中東の反米イスラム諸国は、いつも絶えず、アメリカをはじめとした西側・欧米による言いがかり、難癖を付けられる。そして、「ユダヤ支配」の欧米のメディアは、「印象操作」で中東の反米イスラム諸国のイメージ・ダウンを謀り続け、そのフェイク・ニュースを流し続ける。無神論者やタルムード・ユダヤ教は、そのマスコミを使って、イスラム教やキリスト教のイメージ・ダウンを謀る。

 「(2月)26日月曜夜、イギリスは、イエメン危機を作り出したサウジアラビアとアラブ首長国連邦の役割に触れることなく、この危機におけるイランの役割に懸念を示す決議案を、国連安保理に提出しました。
 ロシアとその他の3カ国は、この決議案は一方的で、イランへの圧力行使のために作成されており、イエメンの衝突におけるイランの役割に関して証拠はないと強調し、この決議案に反対しました。
 このイギリスの決議案は、ロシアの拒否権行使により、却下されました。」
  イランのザリーフ外務大臣(2月27日夜、ツイッター)
   「イエメン危機を終わらせる唯一の方法とは、対話と挙国一致政府の樹立だ」
   「アメリカとイギリスによるこの愚かな努力は、イエメンでのサウジアラビアとアラブ首長国連邦の戦争犯罪に加担していることを隠すためのものだ」
   「イエメン危機の開始から、イランは停戦、人道支援、対話、挙国一致政府の確立を求めており、現在もこのアプローチは、唯一のイエメン危機の解決法だ」

 その翌日27日、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツが、共同声明
  「イランがイエメンの暫定政権に対する制裁を遵守していないことは、懸念すべき事柄だ」と主張。

 29日の安保理の会議
  国連の専門家や報告者
   「(イエメンに向かっていた)拿捕された船舶がイランからの兵器を積んでいたり、これらの兵器がイラン製であるということの証拠は存在しない」と報告
  安保理の消息筋
   「サウジアラビアはこの報告に非常に不満を感じており、安保理の文書として提示されないように努めている」

 3月8日、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
  「アメリカは世界各地へ進出し、不和分裂を引き起こすという腐敗行為に手を染めながら、常に地域におけるイランの存在に疑問を提示している」
  「我々は、地域への進出に当たって、果たしてアメリカから許可を得る必要があるのか?」
  「イランは、地域への進出に当たっては、アメリカではなく地域諸国の政府と協議すべきである。我々は、アメリカに進出したいと考えるときには、あなた方と協議する」
  「(地域への進出に関してイランと協議したいとするヨーロッパ諸国に対して、)この問題はあなた方に何の関係があるのか?」
  「イランは、地域諸国の国民と協議するとともに、過去を越えて、さらに前進するだろう」
  
 3月9日、イランの首都テヘランで行われた金曜礼拝
  説教師をつとめたセッディーギー師
   「地域におけるイランの参入は、外国勢力とはまったく関係がなく、イランは大国の干渉を許さない」
   「ヨーロッパ諸国は、アメリカの代理として、イランに対して、地域でわれわれから許可を取るべきだと語っているが、これは受け入れがたい。イランは今日まで、誰に対しても干渉を許すことなかった。また、今後も、大国に干渉する許可を与えることはない」
   「地域におけるイランの参入は、地域におけるアメリカの扇動者への対抗手段だ」としました。
   「(イランに打撃を与える上で、世界の覇権主義者の陰謀が失敗していることに触れ、)この数ヶ月間の、イランで暴動を起こすためのあらゆる陰謀は、神の恩恵とイスラム革命最高指導者の賢明な指導により失敗に終わっている」

 本ブログ過去の関連記事
  ・2012/12/28付:「イラン、ペルシヤの寛容」
  ・2013/01/14付:「欧米寄りの日本のマスコミが流さない、イラン大統領の名演説」 
  ・2013/09/19付:「根源からのお金への問いは、規範を背景にし『喜捨』を行なうイスラムに答えがある・・・『エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと』を読んで」
  ・2013/09/25付:「同性愛・同性婚の間違い(2)・・・ロシア・プーチン大統領の正義と、イスラムの『旧約聖書』を基にした正しさと毅然さ & 規範・根拠を持たない日本人・世間の人」 
  ・2017/05/04付:「聖書を道徳規範とするロシアとイスラムの賢明さ・・・ディズニー映画『美女と野獣』の上映禁止・R指定、新興宗教『エホバの証人(ものみの塔)』の活動禁止」
  ・2017/12/09付:「現代のクリスチャン達はユダヤ教徒なのか?・・何故イエスとルターがタルムードを非難した事を否定するのか?「偽ユダヤ」に騙され現イスラエルを支持するウブで盲目なクリスチャン達&言論弾圧でイスラムにすり替え」
  ・2017/12/27付:「トランプ政権に送るエルサレムをイスラエル首都承認に対する世界の抗議撤回要求声明の数々(14):『パレスチナはイスラムの最重要課題』、寛容のイランでも創造主と同様に悔い改めない傲慢なイスラエルは赦さない」
  ・2018/01/10付:「“Shill” for Fake Israel and Fake Jews・・・タルムード・ユダヤに支配されている政界・メディア・キリスト教界、提灯持ち・さくらの政治家・ジャーナリスト・クリスチャン」
  ・2018/03/11付:「イランの言い分が伝えられず、『ユダヤ』支配の欧米メディアは印象操作で全世界を覆う:Iranian say isn't introduced、"Jew's media" rule the world」
  ・2018/03/11付:「ユダヤの言論弾圧で欧米右翼の排外主義はイスラムに八つ当たりRight-wing take out their anger on Islam by Jew Free-speech suppression」

 引用・参考文献
  ・2018/01/04付・日本経済新聞:「イランデモ、全土に拡大 発生1週間、20人以上死亡 保守強硬派、矛先国外に 最高指導者の批判も」
  ・2018/01/06付・日本経済新聞:「イランデモで安保理会合、米要請で 内政干渉と批判も」
  ・2018/02/28付・ParsToday:「イラン外相、「アメリカとイギリスは、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の犯罪行為に加担している」
  ・2018/02/28付・ParsToday:「アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスが反イランの共同声明を発出」
  ・2018/02/30付・ParsToday:「アメリカとサウジ、安保理でのイランに対する陰謀が失敗」
  ・2018/03/09付・ParsToday:「イランイスラム革命最高指導者、『地域におけるイランの存在は、欧米諸国には関係ない』」
  ・2018/03/09付・ParsToday:「テヘラン金曜礼拝、『イランは大国の干渉を許さない』」

 関連動画
 



YouTube: Live: Iranian protesters carry signs with slogans against U.S., Israel,
    Saudi Arabia

YouTube: US politicians & media dream of regime change in Iran


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