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イランのファッション:敬虔、貞淑、貞節
Fashion of Iranian women is devout, virtue, and fidelity
1963年、パフラヴィー朝イランの第二代目で最後のモハンマド・レザー・パフラヴィー皇帝(パーレビ国王)が白色革命を行い、その一環として女性のベール「ヘジャブ」の着用を禁止した。その後イランの社会では、欧米のデザインとファッションが拡大し始めた。
しかし、親米のパーレビ国王が行った改革では貧富の差が拡大し、そして何よりも「世俗化」を進めたので、イスラム教からは離れる、創造主である唯一神アッラーに背を向ける事となった。そして、神様に背を向けるという事は信仰心が薄い、敬虔さが損なわれた態度や姿勢、心構え、思想となり、イスラム教の保守派からは、当然反発が起こった。
1979年のイラン革命でパーレビ国王は失脚し、「ヘジャブ」の着用が再び義務付けられる事となった。また「ヘジャブ」で頭髪を隠すだけでは無く、スカートの場合は膝下長めを必要とする等、出来るだけ男性を誘惑する事に繋がらない様な、情欲をそそらない様な、ファッションが求められた。
預言者ムハンマドが女性の美しい部分を隠すように求めたことから始まった習慣とされる「ヘジャブ」は、敬虔や貞節、貞淑、貞操、純潔、節操、上品を守り表す。特に、創造主である唯一神アッラー(クリスチャンはヤハウェ、或いは主(ロード)と呼ぶ)の前に向き合う上で、日々、罪を犯している自分の恥ずかしさ、小ささを自覚して、謙り(へりくだり)、神様に対しての謙遜と従順を表す。そして、欲望や誘惑、この世的なものを遠ざけ、信仰心を固く守り通す。
イランの女性と同じく、ロシアの正教会の女性信者の方々も、殆どがベールを頭に被り、敬虔さ、神様への従順さを表しておられる。日本等のカトリック教会でも、同様にベールを被られる女性信者の方々がおられる。また、カトリックの修道院のシスターの方々も、ムスリムの女性と同様の服装をしておられる。そして、日本も特に戦前までは和服の着物を着て、肌の露出度が少なかった。しかし戦後、占領されたアメリカによって「アメリカナイズ」された事により、元々持っていたアイデンティティとも言える、日本女性の貞節さ、貞淑さ、貞操さが失われてしまった様な感が有る。
その様に、女性の髪の毛を隠す事が、敬虔、貞節、貞淑、貞操、純潔、節操、上品を表し行う事となるのだが、西洋、西側のアメリカやヨーロッパの国々では、それとは反対に露出度の高い服装をする等、精神面、風紀、道徳的に退廃化が進んでいる。頭髪を隠すどころか、「FEMEN」等の裸になるフェミニズムや、アンダー・ヘアを見せるポルノ等と、おおよそキリスト教への信仰は形骸化し、或いは「無神論化」し、それどころか「サタニズム化」し、この世の欲望に馴染む「世俗化」して、創造主からは離れてしまっている。白人の西洋諸国は明らかに、堕落している。
イランの現在は、他のイスラム諸国と比較しても、規則が緩やかである。「ヘジャブ」から髪がはみ出ていてもお咎めが無いし、様々な服装に合わせたカラフルでバラエティーに富んだヘジャブを着用しておられる。街中には監視カメラやパトカー、警察官も存在せず、各人がそれぞれコーランの規範を懐き、コーランを基準として生きておられる為に、厳しい締め付けが不要の様である。イランの方々は、コーランを基として自律出来ておられる様である。
イランの女性の方々は、「ヘジャブ」の着用の下に、様々にアレンジ、工夫して、ファッションを楽しまれておられる様である。
「デザイナーは個人的なアイデンティティーを反映した服装を考え、デザインや色、形を使ってアイデアを表現」
「フェスティバルに出品された最近のスタイルは、社会の変化と多様性の必要性を反映しています。これを念頭に置いて、ファッション・デザイナーは創造性と革新性を駆使してカラフルな服をデザインし、エレガントで洗練された、イスラムとイランの価値を促進します。」
「ファッションの世界は、色、デザイン、形、質、質感の迷路です。あなたが迷子になる迷路です。非常に多くの要素があり、この美しい迷路から道を選択して見つけるのが難しいという事から多くのものがあります。」
本ブログ過去の関連記事
・2012/12/28付:「イラン、ペルシヤの寛容」
・2017/12/27付:「トランプ政権に送るエルサレムをイスラエル首都承認に対する世界の抗議撤回要求声明の数々(14):「パレスチナはイスラムの最重要課題」、寛容のイランでも創造主と同様に悔い改めない傲慢なイスラエルは赦さない」
・2018/03/11付:「イランの言い分が伝えられず、「ユダヤ」支配の欧米メディアは印象操作で全世界を覆う:Iranian say isn't introduced、"Jew's media" rule the world」
・2018/03/20付:「イランに対する米英NATO・イスラエル・サウジによる「陰謀の失敗」ー "failure of conspiracy" by US, UK, NATO, Israel & Saudi, to Iran」
・2018/04/07付:「イラン:「シオニスト政権イスラエルに対する『神の道における戦い』こそが実を結ぶ」「米国の『大言壮語』が実を結ぶ事はない」Retaliation from the Lord to Israel & US」
・2018/04/08付:「『イランの防衛力は抑止力であり、国を防衛するためのものだ』Iran has deterrent as defense capacity against foreign invasion」
参考・関連動画
YouTube: Irán celebra VII Festival de Moda y Vestimenta de Fayr イラン、VIIファイヤーファッションと衣料品フェスティバルを祝う | YouTube: Cámara al Hombro - La moda en Irán ショルダーチェンバー - ファッションイラン |
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