梅雨らしくなって来たこの頃、毎度おなじみのシリーズでお騒がせしております。
いきなりですが「貴族探偵」、こんなに予習復習が必要なドラマって今までありましたっけ?
月9ドラマ30周年記念作品は、深く楽しむには準備も必要な国立レベルの激ムズ一面が。
現役と浪人で2回も国立落ちの自分、落ちこぼれない様付いて行くのに必死です。
( クラスメートの「一般常識の問題!」という声が、幻聴で聞こえてくる様な気がする... )
嵐さんコラボを一挙に散りばめられた7話、嵐さんファンには好評も恒例下げ記事も出現。
title一瞥で中身はclickしてませんが、本当に話題性作りに必死なだけなのでしょうか?
細かい点を追うだけだと気付かなかったもっと大きい部分、原作本「貴族探偵対女探偵」巻末解説で
大矢博子さんが書かれていた「短編のタイトルがひとつ前の作品に呼応している?」をゾゾゾっと実感!
前記事追記でも書かせて頂いたのですが、後続8話の原作タイトルは「貴族探偵対女探偵 4むべ山風を」。
このタイトルの基になっているのは、百人一首の文屋康秀(ふんやのやすひで。平安初期の歌人)の歌。
「吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ」→ ほらほら、見事に呼応してますよ!
う~む、これは視聴者を選んでしまうのも仕方ないかもしれない。恐るべし、「貴族探偵」!
8話(6/5放送)の使用人さんまとめ事件名は、「キャンパスライフ殺人事件」。
原作では女探偵さんとメイドの田中さんの推理対決ですが、事件現場が母校で被害者と顔見知り
に設定変更する事で女探偵さんは重要参考人となり原作にない鼻形刑事 vs 田中さんの対決に!
結論から言うと、8話にじわ~っと感動と同時にクライマックス(最終回)が近づく寂しさが否めない。
相葉さんグッとポイント「私に紅茶を入れ続けている田中への侮辱だよ」に表れている様な
貴族探偵さんと絶妙な使用人さんteamの関係性とはまた少し違った、「盟友」とも言える様な
女探偵さんと鼻形刑事の関係性が丁寧に描かれていたと思います。
謎解き対決で敗れ手帳を見入っている鼻形刑事に紅茶を差し出す使用人さんteamの場面から
貴族探偵さんと対峙する女探偵さんの「もう一つ 聞きたい事があります」まで、
backで流れていたのは末廣健一郎氏original soundtrack 20番目「真実の愛」。
「 (探偵にとって) ワトソンとは何なのか、探偵を探偵たらしめるものは何なのか。」、
前述の大矢博子さん解説中の文言がかなり鮮明に見えてきた感じです。
このドラマ、稀に見る名作なのではなかろうか.....。
建設時大バッシングがあったというParisのシンボル、 La tour Eiffel エッフェル塔 の様な!
8話も盛り沢山な気づき&お気に入りポイント、箇条書きにしてみました。
・女探偵さんと准教授&被害者は大学時ミステリー研究会(麻耶先生京都大学推理小説研究会へのhommageですね!)
・ドラマ中のトヨタCMに運転手の佐藤さんが登場
・師匠の「あんたさ、愛香に何してくれてんのよ?」が素敵!(学生時代の女探偵さんに付きまとう被害者に向けて)
・マルキ特別捜査teamすり合わせ時backの自販機名前がCafé Menton ( Fête du citronで有名なMenton、
2話御前セリフ「椿の馬鹿息子がMonacoのカジノで大負けして、Niceの城を持ってかれた...以下省略」と南仏繋がり?)
・使用人さんteam の衣装が爽やかな夏服に衣替え
・こだわりのお茶を水筒に入れて持参している韮山准教授(女子力の高い相葉さんの日常!)
・再現VTRで学部生女子田京さんを演じる山本さんの髪にPorcini茸風オブジェ
・韮山研メンバーのお名前は、伊豆箱根鉄道駿豆線 の駅名 (Twitter情報で拝見しました)
・犯人(キアリスの武ちゃん)と鼻形刑事(お父様)は朝ドラ「べっぴんさん」つながり
・「政宗是正」拠点がシンガポール情報で、隣の部屋で壁を叩いていたのは御前か秘書鈴木さんか執事影山か?
(実はFRでも行われている騒音時クレーム手法。上階の騒音に仏語学校先生が長い棒で天井を突いた時は唖然。)
次回6/12放送の9話は、ドラマ化が難しいと言われている「貴族探偵 3こうもり」がついに!!!
「貴族探偵対女探偵 5なほあまりある」とともに、心待ちにしている作品です。
そして予告には、貴族探偵の愛犬Spiegel の姿も! 問題は、予習が間に合うかですが。
写真2はFRの山岳地帯、Chamonix の湖 Lac Blanc 畔の山小屋で頂いたチーズ入りオムレツとポタージュ。
3年間の在仏中、一番美味しかった「''Simple'' is ''best''!」のお料理。
写真1と3は渡仏直後整備したベランダ。木製品はキット式日曜大工で、Pink の花は Curcuma。
風が通り抜ける中庭に面し、お隣の敷地の竹が風に揺れサワサワいう音が最高の癒しでした。
Franceでの思い出の、「山と風→合わせると嵐」の写真です。
(ちなみに嵐さんの中で山は年長者の大野さん&櫻井さん、風は松本さん&二宮さん&相葉さんとの事)
引き続き良い週をお過ごし下さい!!
<関連記事>前記事 貴族探偵考1 原作とドラマのmariage 貴族探偵考2 Fantasyと貴族の余裕 貴族探偵考3 nobleと主題歌
貴族探偵考4 花も実もある相葉さん 貴族探偵考5 Tritsch-Tratsch-Polka 貴族探偵考6 事情聴取Andante
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