フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

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新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか 樋口弘和著

2009年03月31日 00時17分20秒 | 書評  ビジネス系
光文社新書は少し変わった表題をつけるものが多いです。
それなりに目をひいてベストセラーになるものも多いですが、
やたらと奇を衒うとせっかくの良書が
台無しになってしまう可能性もありますね。

本書の表題は
新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか
です。



刺激的な表題に比較して、
中身は正統で、新入社員採用面接における
人事担当者の姿勢や
採用ミスの分析
一流の人材の基準など
採用にとどまらない人材育成のポイントが適切に
論じられています。

なぜ、こんな軽薄な表題をつけるんだろう?

実際、当初僕はこの表題のために
本書を敬遠していました。

それでも、本屋の平台に山積みされていたので、
手にとって少し読んでみると
人材育成に関するためになることが書いてあったから
この本を買ってみようという気持ちになったのです。

光文社は、いい加減「さおだけ・・・」に始まる成功体験に
しがみつくことなく、もう少し新書の表題の付け方を
考えた方がいいんじゃないでしょうか?

さて、本書の内容ですが
10タイプの類型化された
採用してはいけない基準
要するに期待はずれの人材について挙げています。

①草食獣
②受験勉強だけのスペシャリスト
③表面的な語学力や資格
④2浪・2留以上
⑤頑ななマイペース
⑥家庭教師・塾講師などのアルバイトは評価しない
⑦情報メタボ
⑧マニュアルを鵜呑みにする「ハウツー君」
⑨誰もが採用したくなるルックス
⑩幻想にすぎないキャリアビジョン

必ずしもこれが絶対の基準だとは思いませんが
参考にはなりそうです。

これに対して一流になる人材の基準は明瞭です。

素直さと向上心

ここでも出てきましたね、素直さ
人材育成に関しては、よほど大事なんでしょうね。

さらに、人材を育てる上司の心構えも書かれています。

①部下の仕事を奪わない

②仕事を振るのはダメ

③うまくいかないのは当たり前

④尊厳を持つ

「できる」上司もまた少ないかもしれません。

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