フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

ザ・フランチャイズ

2013年06月24日 23時50分02秒 | 書評  ビジネス系
もっぱら、フランチャイズ本部の立場から書かれた本。
加盟店側もフランチャイズ本部がどのように考えているのかを
理解するためには読んでもいいと思いますが、
加盟店側が成功する秘訣を書いているわけではありません。



経験からいうと
今の業態をFCに加盟することなく
立ち上げていたとするとおそらく
ここまで続けてこれなかっただろうと思っています。

フランチャイズの仕組みは
要するに成功したビジネスの仕組みを
利用するということなので、
本部が提供するノウハウ通りにやりさえすれば
成功するはず!というのが基盤になっています。

特に立ち上げ時は、
わからないことが多く
ある程度敷かれたレールに乗ることが
スムーズに事業を進めるうえで欠くことが出来ません。

限られた資金で短期間に収益を確保するということであれば
既存のビジネスフレームを利用しFCを選択肢にいれるということは
あながちまちがっているとはいえないのだと思います。


ザ・フランチャイズ
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社



ただし、立ち上げ以降
事業を継続させていくのは
オーナーの力量次第というのは、
正直なところです。
集客や顧客満足度、売上確保まで
本部が面倒を見てくれるわけではありません。
相互に独立した事業体といわれる所以です。

数字で表すことが難しいので
肌感覚的にいうと
本部の持つブランド力に依存しているのは
まさに支払っているロイヤリティ分
およそ売上の10%ぐらいだと評価しています。
まったく本部ブランドに依存していないといえば嘘になるでしょうし
さまざまな後方支援を感謝していないわけではありませんが
本部に依存していても事業を継続させることはできなかったでしょう。

(これが強いブランド力を持つ本部だと
また違った見解を持つのでしょうね)


フランチャイズチェーン成功の秘訣として
この本には、顧客価値、加盟店価値、本部収益の最大化の3点があげられています。
これらのバランスが崩れると成功がおぼつかなくなるということです。
ともすれば、一つの立場からの視点に偏って主張しがちになりますが、
どれが突出してもあるいは凹んでもバランスが崩れるという点がミソです。
三点倒立ですから。
だから、成功しているチェーンで
本部だけが利益を得ていて
加盟店、あるいは顧客だけが損をしている
ということはありえないと思います。それは幻想か悪口。
あるいは成功しているように見えるけども
バランスが崩れていれば早晩
問題が噴出する可能性があるということです。

フランチャイズビジネスは本部だけが
利益を貪るシステムだという非難がよくありますが
それは外形的な現象だけに捉われているにすぎません。
現実はそんなに単純でもありませんから。

もちろん、悪徳FC本部とか
独占禁止法や消費者法などの法律違反は別ですよ。
それは、また別次元の問題です。


にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立(その他業種)へ
にほんブログ村





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。