本書は、松下幸之助の経営上の体験を具体的に取り上げ、
それを決断という観点から振り返り自身が解説したものです。
「先送りという決断」などという矛盾きわまりない言説で
お茶を濁すリーダーもいますが、混沌とした世の中では
行動しないリスク、決断しないリスクは年々高まっています。
本書では、「決断」の大切さも感じることができますが
もうひとつ。よく言われることですがビジネスには
「正解」が一つということはないということも実感できるでしょう。
たとえば、一線を引いた経営者が再度現場に復帰すること。
これをすることで、指示系統が混乱し権力の二重性を招いて
組織が瓦解したり、経営者が引き際を誤るといった例は
枚挙にいとまがありません。
だから基本的には経営者の引き際は潔さが大切とされ、
復帰などはするべきではないとされています。
本田技研の本田宗一郎・藤澤武夫やヤマト運輸の小倉昌男は
その代表例とされています。
しかし、有名な「熱海会談」で松下電器の代理店と
2日間にわたる激論を踏まえ、松下幸之助は
現状を非常事態と認識し、営業本部長代行として
現場復帰するのです。そして見事に業績を回復させます。
創業経営者が復帰して業績を回復させた代表例は
ユニクロの柳井正氏が有名です。
大切なのは、セオリーを知っておくことと
だからと言ってセオリーに縛られない柔軟な決断力、
状況を認識して、最後は責任をとる覚悟で事態にのぞむ姿勢
だと思うのですが、皆さんはどうのように思われるでしょうか?
そして、決断した以上成果を上げないと
決して評価はされないという厳しい世界にいる
という認識も忘れるべきではないのでしょうね。
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それを決断という観点から振り返り自身が解説したものです。
「先送りという決断」などという矛盾きわまりない言説で
お茶を濁すリーダーもいますが、混沌とした世の中では
行動しないリスク、決断しないリスクは年々高まっています。
本書では、「決断」の大切さも感じることができますが
もうひとつ。よく言われることですがビジネスには
「正解」が一つということはないということも実感できるでしょう。
たとえば、一線を引いた経営者が再度現場に復帰すること。
これをすることで、指示系統が混乱し権力の二重性を招いて
組織が瓦解したり、経営者が引き際を誤るといった例は
枚挙にいとまがありません。
だから基本的には経営者の引き際は潔さが大切とされ、
復帰などはするべきではないとされています。
本田技研の本田宗一郎・藤澤武夫やヤマト運輸の小倉昌男は
その代表例とされています。
しかし、有名な「熱海会談」で松下電器の代理店と
2日間にわたる激論を踏まえ、松下幸之助は
現状を非常事態と認識し、営業本部長代行として
現場復帰するのです。そして見事に業績を回復させます。
創業経営者が復帰して業績を回復させた代表例は
ユニクロの柳井正氏が有名です。
大切なのは、セオリーを知っておくことと
だからと言ってセオリーに縛られない柔軟な決断力、
状況を認識して、最後は責任をとる覚悟で事態にのぞむ姿勢
だと思うのですが、皆さんはどうのように思われるでしょうか?
そして、決断した以上成果を上げないと
決して評価はされないという厳しい世界にいる
という認識も忘れるべきではないのでしょうね。
決断の経営 (PHP文庫 マ 5-9)松下 幸之助PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
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