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ちょっとだけスパイシー

雲南省旅行記(25)

2006-09-30 | 雲南省旅行記
白水河から麗江に帰る途中でも、
玉龍雪山がよく見えると言う草原で車を止めた。
ここも春には一面に花が咲き、綺麗だという。
麗江に向かって右側には草原・杉林・玉龍雪山と続き、
左側にはなだらかな丘が広がり、遠くの方で牛を放牧しているのが見える。
その真ん中に、道路が1本通っているだけだ。
車も時折、走り去るぐらいでのどかな雰囲気だ。
車から降りて草原に行こうとしたら、コンクリートで作られた溝がある。
深さが70センチ、幅が1メートルほどの溝で、
普通の人なら気にせず、飛び越えるかまたいで渡れるのだが私たちは
悩んだ結果、私がいちど溝の中に降りて妻を抱きかかえて渡し、
その後で溝に這い上がるという惨めな渡り方だ。

30メートル後方に、タクシーが停まり中から新婚さんらしい
若いカップルが降りてきた。
「うわぁ~~~! ステキ~~~(と言ったと思う)」
と軽々と溝を飛び越え、写真を取り出した。

中年の障害者夫婦とエラい違いである。
草原には、小さな黄色い花が咲いていて私たちも写真を撮りだした。
カップルが私たちの方に近寄ってきて、
「写真を撮ってください」
「良いですよ! 私たちの写真もお願いできますか?」
ギブ・アンド・テイクである。
広い草原には、2つのカップルしかいないのだから当然の事だろう。

写真を撮り終えると、若い新婚さん二人は溝を飛び越え、
タクシーに乗り込み、すばやく立ち去って行った。
私たち中年カップルは、エッチラホッチラと
50センチの溝を横断するのに、汗だくである。

車に戻り、漢方薬のお土産物屋に立ち寄った。
目的はトイレなのだが、
9月にはNPO団体で『アジア家庭薬膳料理教室』を開催する予定もあり、
いろいろな漢方薬を見ていると、
高血圧や糖尿病に効果があると書いているのを見て
妻これは良いと購入した。
出口の方には加工牛肉を販売しているコーナーがある。
玉龍雪山のバス乗り場で張さんがかった肉を少し味見させてもらったのだが、
凄く美味しい。これだけでビールやお酒がいくらでも呑めそうである。
よく似ている加工牛肉を、ビニール袋いっぱいに購入し車に乗り込んだ。
日本に帰ってからこの肉を食べたのだが、見た目は同じなのだが、
張さんの買った肉の方が断然美味しかった!
味・肉の柔らかさなど雲泥の差である。
張さんが
「ここの肉はおいしい」
と言ったときに買っておけば良かったのに
もったいないことをした。

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