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ちょっとだけスパイシー

台湾結婚式出席記(7)

2007-07-14 | 台湾結婚式出席記
照明が消され黒いスーツを着た女性ウエイトレスが10人ほど並び、
両手で花火を持ち狭いテーブルの間を小走りで廻りだした。

ステージの上ではキーボード・バイオリンで軽快な音楽が演奏され、
司会の方が喋りだした。

新郎新婦の入場である。
小さな男の子と女の子が先頭で、
紙で作った色とりどりの花びらを撒き、
その後ろに新郎新婦が続く。



美男美女のお似合いのカップルだ。

ステージに上がり右手に新婦の両親、
左手に新郎の、本来なら両親なのだが姉(私の姪)夫婦が立ち、
乾杯と簡単な挨拶、自己紹介があり、
その後先ほどのキーボード・バイオリンに、
司会の方がボーカルとクラリネットと、
結婚式の雰囲気に会った歌と演奏を始めた。
洋楽から台湾、日本の歌など様々である。

しばらくして豪華な料理が運ばれだした。
お皿に上にメニューを書いた小さなカードが置かれ、
そこには12種類の料理が書いてある。
肉・蟹・鮑(あわび)・海鼠(なまこ)・鱶鰭(フカヒレ)などと、
漢字でどの食材かだけは分かる。
贅沢な中華料理のコースだ。

ステージでは生演奏が行われ、料理が次から次へと運ばれた。

んん・・・
最初の簡単な挨拶だけで、
『スピーチ』
がまったく無いのだ。
言葉のわからない私にはありがたい。
日本の結婚式だと、
親戚・親友・会社の上司などがスピーチに余興、
最後には花嫁が父にお別れの挨拶で、
お涙頂戴・・・
が無いのだ。

日本の神社や教会での儀式も無い。
演奏を聴きながら食べて飲むだけである。

20年ほど前の日本の結婚式は、
ゴンドラに乗って式場に現れるのがブームになった事もある。
高度成長の時代に結婚式が産業として発展し、
結婚式を人生最大のイベントとして、
盛り上げ企画する方向に向かったのだろう。

台湾では各家庭で行われた結婚式が時代とともにホテルになり、
おもてなしとして、
豪華で美味しい料理やお酒を振舞う方向に発展したのではないだろうか?
家で結婚式を行うのであれば、
服装や細かく決められた時間もそれほど重要ではない。
その風習が残っているのかもしれない。

お色直しが終わってから
新郎新婦とその両親が各テーブルを廻って乾杯をする。
200人の結婚式でテーブルが20ある。
それまでに個々に挨拶や乾杯をした人もいるので
大変だろう。

最後には新郎新婦と両親が玄関に移動し、
順に出席者の退場となる。
豪華な料理を堪能した結婚式だった。






コメント
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