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cuminseed

ちょっとだけスパイシー

今読んでいる本

2009-01-27 | 本・映画・芸術
その店はとても小さくて、しかもわかりにくいところにあった上に、
これまで一度も雑誌の類に紹介された事がなかった。
だからどうしても常連客が多くなり、
毎夜のカウンターの顔触れは時間ごとにだいたい同じになる。
だが、それでもけっして、初めての客が不愉快になるような、
あの、顔馴染みだけに親切なある種の排他的な雰囲気は漂っていない。
生来無口な性分なのか、笑顔が穏やかな女将はいつも、
ひとりで自分の仕事に没頭し、客が話しかけてもたいがい、
にこにこしながら頷くだけだった。
その為その店に集まる客は自然と、
陽気にはしゃぎながら酒を飲む連中ではなくて、
ひとりでちびりちびりとやるのが好きな人間か、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この店のカウンターにはいくつかの大皿が置かれ。
その上には、毎朝女将が自ら築地で仕入れて来た旬の素材が京風の
「おばんざい」に調理されて盛られている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


これは今読んでいる
「ふたたびの虹(柴田よしき)」
の冒頭の一部分だ。

柴田よしきさんの小説を読むのは3回目ぐらい。
どれもが京都の風情を描かれた作品で、
前回読んだ「蛇(ジャー)」などは、
ピンク色の竜が登場するなどファンタジック(?)でもあり、
普段、中国や日本の時代物や、息の詰まるミステリーを愛読する私には、
息抜きでもあり、新鮮な感じで好きな作家の1人だ。

先日、たまたまお昼ご飯を食べたあと時間があったので、
ぶらっと寄った本屋に置いてあった。
何気なしに手に取り、1ページ目を見たとたん

 いいなぁ~~~! 
 惚れた!

以前済んでいた町には、このような店が2~3軒あった。
今の町には、あることはあるのだろうが
お目にかかっていない。
見つけることが出来ないのかもしれないが。

もっとも、ほとんどが妻といっしょで、
1人で飲みに行く事もなくなったのも原因だろう。

日本酒党で、酒の肴が大好きで、
ひとりで飲み歩くのが好きな私には憧れの店である。

以前の町でよく行った馴染みの店を思い出した。
残念だが、
そのほとんど(全部?)が、すでに暖簾を降ろしている。

そんな事を思い出しながら、
いつの間にか本にのめり込んでしまってた。

コメント (2)
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ニューイヤーコンサート

2009-01-11 | 本・映画・芸術
今日はいずみホールで行われた

ニューイヤーコンサート2009
ウィーン交響楽団
ヨハン・シュトラウスアンサンブル

に行って来た。

「いずみホール」でのコンサートは初めてで、
クラシック専用ホールらしく、
綺麗でゆったりとした座席。
良い雰囲気だった。

ヨハン・シュトラウスの曲を中心に演じられ、
日頃たまったストレスを、
そよ風が飛ばしてくれたような気持にしてくれた。

ラストには「美しき青きドナウ」

アンコールになり
締めくくりにはこの曲が無いと
ニューイヤーコンサートとは言えないぐらい定番の

『ラデツキー行進曲』


爽やかな、良い一日だった
コメント (4)
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明日から・・・

2008-12-01 | 本・映画・芸術
明日から東京で開催される

「現代中国芸術週2008」

に行きます。

帰ってからブログにアップしますね。
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レッドクリフ

2008-11-06 | 本・映画・芸術
月曜の祝日にレッドクリフを観て来た。
あの長いストーリーをどのように表現するとか、
アメリカ人がどのような感性で「三国志」をとらえているとか、
好奇心だけで見に行っただけだ。

2時間以上もある長い映画を観ている途中、
ふと考えだした事がある。

「中国ってすごいなぁ~~~」
三国志っておよそ1800年前の話。
日本では弥生時代。
卑弥呼が活躍した時代なのだ。

邪馬台国が何処にあるのか解らないのに、
あの広い土地を何十万人もの兵を従えて戦をする。
それが文献で残っている。
誇張されている部分もあるだろうが、
すごいなぁ~~~と感心してしまった。

金印で知られている「魏志倭人伝」の『魏』って
曹操の作った国の事だったんだ。

アメリカってまだ影も形もない時代。

映画を観ていて感動してしまった。

でも、、、
私には、
映画より吉川や北方の、
本の三国志の方が面白いかな?

その後で観た、
「PS アイラブユー」の方が楽しく観ることが出来た。
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「つぐない」

2008-04-27 | 本・映画・芸術
昨日は午後から
「つぐない」
という映画を見に行った。
妻が、『プライドと偏見』(ジョー・ライト監督)を見たことがあり
この映画も原作を読んだ事があり、
面白いので是非、見に行こうと話をしていた映画だ。

金曜日の午後から雨漏りの激しい倉庫の屋根の修理をしていて、
解体したまま・・・つまり屋根がない状態。

雨が降ると困るのだが、
昨日の午前中に講習会に参加した為、時間が中途半端となり、
雨も降りそうにない天気なので海上から直接映画館に行った。

久しぶりの文学的(?)な映画だ。

多感な少女のついた嘘が、
姉やその恋人の人生を狂わせる。
人を傷つけるって簡単に出来るのだなぁ・・・

何気なしについた嘘が、
知らない間に他の人の人生を狂わせる事もある。
「嘘も方便」
などとも言うが、
やっぱり嘘はつかない方が良いですね。

妹ブライオニーの
透き通る綺麗なブルーの瞳と
タイプライターの音が印象に残る映画でした。
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