徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

鳥インフルエンザ情報(2016.12.11):名古屋の東山動植物園が休園に追い込まれる

2016年12月11日 06時27分03秒 | 小児科診療
 鳥インフルエンザの続報です。
 愛知県名古屋市の東山動植物園で鳥の死亡が相次ぎ、鳥インフルエンザの可能性が排除できないことより休園に踏み切りました。

■ 鳥インフルエンザ 名古屋・東山動物園、11日から休園
毎日新聞2016年12月10日)
 名古屋市千種区の東山動植物園で死んだコクチョウから簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、同園は10日、絶滅危惧種のシジュウカラガン1羽が新たに死んだため、11日から当面の間、動物園エリアを休園すると発表した。簡易検査では陰性だったが11月29日以降、鳥5羽が相次いで死んでおり、園内の消毒など防疫態勢を強化する。防疫を理由とした同園の休園は初めて。植物園エリアは一部を除き通常通り営業する。
 同園によると、死んだシジュウカラガンは2009年生まれの雌。陽性反応が出たコクチョウとは別の池で飼育していたが、動物病院で隔離。10日午後4時10分ごろ、獣医師が死んでいるのを確認した。解剖の結果、肝臓の腫瘍や気管などの出血が確認された。
 陽性反応が出たコクチョウなどの確定検査は12月20日ごろまでかかる見通し。少なくとも検査結果判明までは再開せず、陽性反応が確定した場合はさらに休園が延びる可能性がある。
 10日深夜記者会見した黒辺雅実・動物園長は「来園者の安全優先ということで苦渋の決断をした。早急に開園できるように努力したい」と話した。
 東山動植物園の15年度の入園者は258万3986人で、東京の上野動物園に次いで全国2位とされる。

 
 ちょっと基礎次項を確認。
 インフルエンザウイルスは鳥を宿主としているウイルスなので、本来は鳥に感染しても宿主には害を及ぼしません。
 話題になる鳥インフルエンザは「強毒性」と呼ばれ、宿主をも殺してしまう異常なタイプ。
 それが遺伝子変異で人への感染力を獲得すると大変な事態になる可能性があり、これが強力に監視している理由です。

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