徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

痛くない予防接種

2012年12月23日 13時50分41秒 | 小児科診療
この春から同時接種を導入し、現在では生後2ヶ月児から積極的に行っています。
でも、赤ちゃんが大泣きすると、必要なこととはわかっているものの、お母さんも私もちょっと切なくなります。
研究者の間では「痛くないワクチン」の開発が着々と進んでいるようです;

少量、安全接種が可能な貼付パッチ式のロタウイルスワクチンの可能性(2012.12.12:ケアネット)
 米国疾病予防管理センター(CDC)のSungsil Moon氏らは、極微針パッチ(microneedle patch)を用いた皮下注射による、ロタウイルスワクチン予防接種の可能性についてマウスを用いた試験で検討を行った。皮下注予防接種(skin immunization)は天然痘や結核など多数の感染症で効果が認められているが、接種が難しい。一方、極微針パッチは、貼付式で接種が容易であり、その点で有望視されている。


 「貼付式」ということは「貼るワクチン」ということ。つまり、痛みがほとんどないのです!
 「ワクチン」「貼付」で検索してみると日本でも開発されつつある様子;

皮膚にペタッと貼るワクチン!(大阪大学:中川晋作先生)

「貼付型ワクチン投与システム」の本格開発に着手(浜松医科大学、リンテック、南部化成が共同開発)

 とこれで驚いていたら、既に2年前に「塗るワクチン」の記事がありました;

注射より効く「塗るワクチン」用素材を開発(2010.6.21:読売新聞)

 いつ頃実現するんだろう・・・待ち遠しいですね。
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1 コメント

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Unknown ()
2012-12-29 09:18:46
こんにちは。初めて書き込みします。
実現したら、みんながhappyになるので、ホント待ち遠しいですね♪
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