徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

インフルエンザワクチン情報-4:2015-16シーズンは新しい4価ワクチン

2015年09月04日 07時24分20秒 | 小児科診療
 前項でも触れましたが、来る2015-16年シーズンのインフルエンザワクチンは3価から4価に変更され、それに伴いワクチン価格も上がります;

■ インフルエンザワクチンが新しく
毎日新聞 2015年09月03日 地方版(富山)
 インフルエンザワクチン接種の時期になってきました。今年度から新しいワクチンが導入されるのでご案内します。これまでは、A型から2種類、B型から1種類の計3種類が含まれたワクチンでした。これを3種の株が含まれるため3価ワクチンといいます。今年度からは、新しく4価ワクチンが導入されることになりました。4価ワクチンになり、従来のA型株2種類に加え、B型株が1種類から2種類に増えます。
 これまでの3価ワクチンは、B型株として山形系統あるいはビクトリア系統のどちらか一方を、その年の流行を予測して選定していました。ところが、近年のインフルエンザの流行は、山形系統とビクトリア系統の混合流行が続いており、WHO(世界保健機関)も2013年から4価ワクチンを推奨していました。そのため世界の動向は、3価ワクチンから4価ワクチンへと移行しています。
 このような流れから、わが国においても、今年度から4価ワクチンが導入されることになりました。今後の研究課題となりますが、3価ワクチンから4価ワクチンに移行することにより、インフルエンザ罹患(りかん)率が減少することが予想されます。
 ワクチンが新しくなることに伴い、接種料金は値上がりしますが、流行の予測がはずれたら効果がないという状況は回避できるものと思います。(「谷川醫院」院長、谷川聖明=富山市)


 問題点は、もともとB型にワクチンは効かないということ。
 つまり、B型株が1つから2つに増えたところで、上乗せ効果が期待できるかどうか、不明です。
 米国では数年前に3価→ 4価に変更していますが、残念ながら「有効率が上がった」という報告は耳にしません。
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