還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

ひと区切り

2014-02-28 21:34:09 | 日記

本日を持って46年間にわたるサラリーマン生活が終わりました。
最後はのんびりと遊ばしてもらったのでさしたる寂しさもないだろうと思っていましたが、退職承認の発令を受けてから急に寂しさがこみ上げてきました。
いよいよ明日からは教育(どこへ今日行く?)と教養(今日用ある?)の日々が始まる。

有り余る時間との格闘になるかも知れませんが、限りのある時間なので有意義に過ごしていきたいものです。
家庭菜園やキャンピング旅行もより充実して続けるとともに、
若い頃に凝っていた写真も本格的に再開したいし、昔読んだ本も再度読み返し、感じ方が年令と共にどう変わったかも確かめてみたい。
同僚から貰った400本以上の映画もじっくりと楽しみたい。
定年後の楽しみにと収集していた電子部品や真空管を使った物作りにも励みたい。

こう考えてみるとやる事が結構あるものです。
恐れるのは毎日の張りが無くなってやる気が低下し、だらだらと日々を過ごすことです。
だらしない性格なのでこの事が一番心配です。
でもあまり気おらずに、ゆったりとした気分で日々を過ごしていこうと思います。

ネットを捨てよ、街に出よう

2014-02-24 23:10:44 | 日記
選挙で勝てば(と言っても2年前の衆院選選挙区選では43%の得票率で約80%の議席を獲得したに過ぎず、国民の過半数の支持は得ていないのだが)何でも思う通りに出来るとばかり、暴走が目立つ安倍首相。
その傍若無人な言動は目に余るものがあります。

世界の常識である立憲主義(国民が国家権力から不当な弾圧を受けることのないように、憲法で権力を縛っている)を否定し、「それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的考え方である」と堂々と国会で答弁を行ったかと思えば、集団的自衛権の憲法解釈を巡っては法制局長官ではなく私が最高責任者であり、私が決めるとばかりの傲慢さを見せつけた。
靖国神社参拝ではアメリカの自制要求を無視して強行し、頼みのアメリカからも突きはなされてしまった。
世界で孤立して国際連盟脱退から開戦にいたった戦前のようになるのでは・・・と危惧を抱きます。
安倍政権が続く間にこの国は一体どこまで突き進んでいくのか、非常に心配です。

しかし本当に恐ろしく感じるのは、東京都知事選の結果です。
我々が習ってきた近代史を自虐史観という言葉で否定し、「侵略戦争、南京事件、従軍慰安婦、全部ウソだ」「靖国神社に参拝して誇りある歴史を取り戻す」と主張した田母神俊雄氏に20代の24%、30代で17%の若者が票を投じたという事実です。
南京事件や従軍慰安婦問題の真実は私にもわかりませんが、「歴史の真実はわからないが、田母神氏のように考えれば誇りが持てる」と考える若者が増えている。

戦争の真実を直接伝えられる戦争経験者が少なくなり、ある程度身近に戦争を感じた団塊の世代も現役を引退してしまい、若者はネットからの知識でしか近代史を見ることが出来なくなっている。
特にネット右翼と呼ばれる人達が盛んに嫌中、嫌韓を煽り、先の戦争は日本の侵略戦争ではなくアジアを西欧勢力から解放した聖戦であったとか、南京事件はでたらめのでっち上げであるといったような主張を繰り返している。

日本が中国でどんな事をやってきたのか、南京事件ではどれだけの中国人を殺したのか。
真実は私にもよくわからないが、義姉の父から「中国では占領した地区の若夫婦を引っ張ってきて、みんなの前で性行為をさせた」とか言ったような話を直接聞いたことがある。
生物兵器の人体実験をやった731部隊とかも含めて、中国の人に対してかなり酷い事をやってきたのは事実である。
逆の立場に立てば、そんなに簡単に許せる筈もない。
その反省もなく、嫌中、嫌韓感情を煽ることによって愛国者ぶるのがネット右翼と呼ばれる人達である。

実際にネットでは左派的な記事よりも右翼的な記事が圧倒的に多い。
大学を出ても多くの若者が正社員になることが出来ず、低賃金の派遣社員に甘んじざるを得ない状況が、やり場のない不満を在日外国人に対する敵意に転化しやすくしている。
そう言う時、ネットの中では日本人の誇りを語り、今までの歴史認識を自虐史観と攻撃することによって愛国心を煽る。
そういうページにリンクされるのは同じような考えを持った人のページばかりなので、世の中の大半の人が同じような考えだと錯覚してしまいがちだ。
これがネットの危なっかしいところで、偏った考えに染まりやすい。

47年前に寺山修司が若者に向かって「書を捨てよ、町へ出よう」と呼びかけましたが、自分なりの解釈をすれば、これは「自分の狭い思考に凝り固まらずに、現実の世間に出ていろんな人のいろんな考えに触れ、そこから自分の思想を築き上げよう」ということではないかと思う。

若者に限らずいい年をした大人でもネット中毒のような人がいて、陰謀論めいた話や在日と言うだけで偏見を持つ人がいるが、しばらくネットから離れて現実社会での交わりを大切にしたいものだ。
常識とは人との交わりの中から生まれるもので、ネットからは決して生まれない。


夏野菜覚え書

2014-02-22 14:52:46 | 家庭菜園
市主催の栽培講習会に参加してきた。
地元のプロ農家の方が市民農園で教えて下さる予定だったが、あまりの寒さにこの農家の方の温室へ移動しての講習になった。
今まで栽培本やネットに書かれている記事を頼りに野菜作りをしてきたが、「目にウロコ」のような話が随所にあり、約2時間の講習でしたが非常に参考になりました。
その内容の一部を備忘録的にまとめておきます。

・基本は土づくり
 角のある土は根に傷が付きやすい
 田のように耕して耕して丸みのある土が良い。
 水はけが良くて、且つ水保ちの良い土を作るには、土と土の間の隙間を保ちつつ塊を作る堆肥(接着剤の役割)を充分に入れる。
 堆肥の原料は籾殻、米糠、広葉樹や竹の枯葉が良い。

・野菜は厳しい環境下では、自分を守るために酵素を出し、それが酸味や甘味が出る元になる。
 寒暖差の激しい所では植物が活性化し甘味が増す。

・露地では雨で表面が固まり空気の層ができて、水やりをしても地中へ水が浸み込まなくなるので何回も繰り返して水やりをする必要がある。
 苗の定植時にも植え穴に捨て水をしておいてから植え付けて、再度水やりをすると活着がよくなる。

・早朝、葉っぱに朝露が浮いている野菜は良い野菜である。

・一般に言われている良い苗の条件(太くて節間の短い苗)の他、よく肥が効いている濃い緑の苗はあまり良くない。
 好条件の環境に慣れていて畑の環境では根を張りにくくなる。
 苗ポットで水やりを充分にして肥え切りをし、色を薄くしてから植え付けるとよい。 
 ポットの底で巻いている根はほどくか根切りをしてから(ちょっと勇気がいりますが)植え付ける。

・トマトは元肥は少なめにし追肥主体で育てる。
 最初の花芽が出てから定植する。
 定植時の股芽は取らずに股芽が5cm位になってから摘み取る。
 これは股芽(=生長点)の数に応じて根の張り方が違う(多いほど根張りが良くなる)からだそうです。
 トマトに限らず地際は乾燥気味にして(湿っていると菌が入りやすい)、周囲に水やりをする。
 追肥は一番果がピンポン玉位の時に、株と株の中間に穴をあけ追肥する。2回目の追肥は2番果がパチンコ玉位の時に次の株間に施す。
 木がボケだしたら(葉が繁り過ぎた状態)窒素成分の少ない過リン酸石灰等を施す。

・キュウリは特に地際が弱いので定植時に杖を立てる。

・野菜には「競い合わせて生長させるもの」と「自分の縄張りを確保して生長させるもの」がある。
 特にオクラは前者で株間を10cm位にして育てると柔らかい物が収穫できる。


家庭菜園も長くなると、出来が少々悪くてもマンネリ気味に同じ事の繰り返しになりがちですが、たまにプロの方の話を聞くといい刺激になります。
次回もぜひ参加したいと思いました。


イチゴにマルチ

2014-02-19 21:46:10 | 家庭菜園
立春を過ぎてから本格的な冬がやってきたような毎日です。
今日も最高気温が6℃で、おまけに北風が強く寒い一日でしたが、イチゴにマルチをしなければいけない時期なので、ともすれば怠けがちな気持ちに鞭をうって畑へ行ってきた。
イチゴは根張りが浅くて雑草による生長阻害の影響が大きいのと、実が土に触れて汚れたり病気になるのを防ぐ為にマルチは必須です。
ところがこれが結構大変で、私の一番嫌いな作業です。

たったこれだけの短い二畝だけですが2~3時間もかかってしまった。
まず根の周りに鶏糞と米糠を混ぜたものを施し、充分に灌水してからマルチングにかかります。
マルチの片端を押さえて一株づつマルチに切り込みを入れて順次苗をマルチの上に出していきます。
最中に強風でマルチが浮き上がったりして時々切り込みが苗の位置からずれてしまうので、一株進むごとにマルチの裾を土で押さえていく。
中腰の姿勢が続くので結構しんどい作業です。

タマネギのようにマルチをしてから植え付けることが出来れば楽なのですが、何故かそのような栽培方法を紹介した記事は見当たりません。
何か弊害があるのでしょうか?
今度一度試してみようかと思っています。


人間の冬眠?

2014-02-18 14:43:36 | 日記

鳥羽水族館で6年間も何も食べずに生きていた「ダイオウグソクムシ(具足虫)」が死んだ。

(虫(何となくダンゴ虫に似ている)と言っても体長30cm弱で約1kgもある深海生物である。

具足虫の大きいのがオウグソクムシ、その一回り大きいのがダイオウグソクムシ?)

同じく飼育されている他のダイオウグソクムシはちゃんと餌を食べているのに、「No1」と名付けれたこの虫だけがなぜ断食をしたのかは不明だそうだ。

何かにイジケタのか?それとも水族館の対応に怒ってスネてしまったのだろうか?

 

元々極めて少食で飢餓に強く、一種の冬眠状態にあって空腹感を覚えることはないらしいが、それにしてもよく6年間も何も食べずに生きられたものだ。

魚のように広範囲に動く事が出来ずに、海の底にたまに落ちてくる魚の死骸を食べて生きているという生態から長い時間をかけて進化(退化?)していったのだろう。

このメカニズムを研究すれば以前のブログで妄想した「冷凍○年の刑」が現実のものとなる日も近いかも知れない。

 

STAP細胞によって、人の究極の願いである「不老不死」も夢ではないと言われている。

そこまでは現実的には無理としても、医療や科学の進歩によって子供の死亡率が少なくなれば地球人口の爆発的な増加につながり、世界的な食料不足が懸念される。

食料増産にも限界がある中で、「人間における冬眠の可能性について」というような研究も必要になるだろう。

 

「ではぼちぼち私も子供達の為に冬眠に入ります」と宣言する日も近い?

(エッ、冬眠ではなく永眠してくれって・・・?)

 

 


雪の畑

2014-02-11 12:35:23 | 家庭菜園

8日の積雪です、今冬初の本格的な(15㎝位)積雪であった。
今日になり自宅周辺はすっかり雪も融けてしまい、天気も良さそうなので、実家へ帰る妻を近くの駅まで送りがてら畑へ行ってみた。
イチゴとタマネギの追肥をしなければと思っていたのだが、着いてみてビックリ。

3日も経つのに全然融けていないばかりか雪が固まって氷のようになっている。
さすがは篠山です。
この寒さが甘く美味しい作物ができる源なのでしょうが、とても畑作業が出来る状態ではありません。

ブロッコリーも余りの寒さにうなだれてしまっています。
後ろの白菜は防寒対策をしておいたので中身は大丈夫そうですが、葉っぱが充分巻いて固いのか、それとも凍って固いのかわかりません。

やっとそれらしくなってきたキャベツ、植物も光合成を行って息をしているせいか作物の回りは雪が融けている。

知り合いの農家の方から頂いて先週に植え付けたブラックベリー、先週はしっかりしていた葉っぱが萎れかけている。
上手く根づいてくれればいいのですが・・・。

昨年は久し振りに満足なタマネギが収穫でき、長い間食卓をにぎわしてくれましたが今日で最後になりました。
例年夏過ぎには腐ってしまっていたのですが、今回は品種(もみじ)のせいか、それとも春になってからの追肥を止めたせいか長い間保存できました。

昨年ちょっと無理をして4kgの種イモを植え付けたジャガイモ、まだ保管棚1段分が残っていますが、発芽して表面はしわくちゃになってしまいました。
まあこれでも食には充分供せられるのでもうしばらくは大丈夫です。
ぼちぼち今年のジャガイモの準備をする時期ですが、上手くすれば今年の収穫時期までは保存ジャガイモが残っているかもわかりません。
今年は連作回避のため、半分の2kg位しか作れそうにありません。


人間ドック

2014-02-10 23:49:16 | 日記
久し振りに人間ドックに行ってきた。
現役時代は毎年受検していたのだが契約社員となってからは5年目にして初めての受検。
60年以上もノーメンテで動き続けているのであちこちガタがくるのは当然なのだろうが、肺年令が75才、血管年令にいたっては80才と一回り以上も上の年令だと言われたのは少なからずショックだった。
血管年令が80才ということは動脈硬化が相当進んだ状態だそうだ。
このままでは心筋梗塞でぽっくり逝くか、脳梗塞で半身不随になるかの瀬戸際です。
今まで全く気にもしていなかったことなので、このことを自覚できただけでも人間ドックの値打ちがあったということだろう。

血管年令を改善するためには、
食事は良く噛んで時間を掛けて摂り、腹八分目までにとどめておく事
善玉コレステロールを増やす為にアマニ油を摂取する
黒酢、大豆食品、青魚、野菜、深蒸しの緑茶、ココア、メロン(特に中の種を包んでいるワタの部分)等が良い。
それとウオーキング等の有酸素運動が大事だということだ。

気持ちは他人より若いつもりでいても、身体は正直に他人よりも老化が進んでいっているようだ。

それにしても会社勤めで有難かったことは、会社が社員の健康管理を行ってくれていたことだ。
それがなければ、こんなことにも気づくことなく、ある日突然ポックリという状態になっていたことだろう。
これからは自己管理がを怠らないようにしなければ・・・。

そして神様、できることならば脳梗塞ではなく「心筋梗塞でポックリ」をお与え下さい。

泣きじゃくる駄々っ子をどうする?

2014-02-05 18:12:49 | 日記
今回の大阪都構想についての橋本大阪市長の言動については概ね批判的な意見が強いようだ。
来年度の予算編成で忙しいこの時期に、何億円もかけて再度市長選を実施する大義が正しいのかどうかだ。

かつて現役時代に大阪府関連の仕事に携わったことがあった。
府内の各市町村や工場等に府民の健康を守るために設置した機器のメンテ等を行うものであったが、不思議なことに大阪市の区役所等の施設には一つも設置されていなかった。
「府の施策は府の施策」とどうやら府と市が張り合っているような感じで、市民の為に協力しあうという雰囲気は感じられなかった。
水道や他の諸々の事業についても同様な事があったのでしょう。

大阪府民でも市民でもないが、このような府と市の二重行政の無駄をなくし、税金の無駄遣いをなくすると言う都構想については賛成だ。
中央官僚の介入余地を残した総務省の改正案に比べると、地方自治の観点からはずっと優れているとも思う。
しかし議会が自分の思う通りにならないからと言って、駄々っ子のように自分勝手に市政を振り回す行ないはおかしい。
ちゃんと丁寧に説明して議会や市民を説得する努力をしてほしい。
時には自分の主張を譲ることも覚悟して、一かゼロかのベスト思考ではなくベターな案を探る度量も必要だろう。

独裁者のように自分の思い通りにならないからという今回の橋本市長の行動はおかしい。
まるで欲しいオモチャの前で、泣きじゃくって駄々をこねている子供のようだ。
親としては無視するのが一番だと思うのだが(維新の会と共産党以外の政党はそうするようだが)、共産党はどうやら挑発に乗るようだ。

共産党の主張には共感することも多いのだが、東京都知事選にも見られるように自分の主義主張に固執し過ぎる姿勢については極めて強い違和感を持っている。
「反原発の一点で統一して戦って欲しい」という原発に反対する多くの市民の切羽詰まった切実な願いも届かないようだ。
政権交代時の民主党に対する姿勢に共産党も変わったと思ったものだったが、やはり「小異を捨てて大同につく」という大人の対応は共産党には難しいことのようだ。
これが立派な主張の割には支持が広がらない原因の一つではないのだろうか。
共産党には主義主張に拘ることが利敵行為につながるということを自覚して欲しいものだ。

大阪では橋本市長の挑発に乗ることなく、無視して無投票にするべきだ。