あせる秋 年を重ねて 夢を見る
台風15号のせいか急に秋めいてきた感がある。
例年この頃になると、暑さ厳しい日々が終わった安堵感よりも、何とも言えない寂しさとあせりを覚えるのは何故なんだろう?
それは多分、半世紀以上も前の少年時代に刷り込まれた感情によるものか。
もうすぐに夏休みが終わるのに「あーまだ宿題が終わってない、何とか形だけでも終わらせねば・・・」
この強烈な強迫感情のせいだろうか、いまだに何回も繰り返し見る夢がある。
「明日は卒業で寮を出なければならないのに、まだ荷物が全然片付いていない」、
「転勤で寮を片付けて出なければならないのに、部屋にはまだ大量の荷物が残っていると焦っている」夢だ。
また退職後はさすがに見る事もなくなったが、「明日は元旦だと言うのに年賀状がまだ書けていないと焦っている姿」も何回となく見た夢だ。
誰にでもこのように繰り返し見る夢があるのだろうか?
子供にとって楽しい夏休みと苦しい宿題というのは、いつの時代でも同じ命題なのだろう。
早く宿題を片付けてしまっておけば、後は楽しく夏休みを過ごせるというのは重々わかっているのに、毎年同じ事の繰り返し。
三つ子の魂百まで・・・この年になっても変わらない性格です。
ところで自分の「人生の宿題」は何だったんだろう。
宿題は終わらすことが出来たんだろうか?
臨終の席で「まだ宿題が終わってない・・」という悪夢が・・・。