還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

夏野菜覚え書

2014-02-22 14:52:46 | 家庭菜園
市主催の栽培講習会に参加してきた。
地元のプロ農家の方が市民農園で教えて下さる予定だったが、あまりの寒さにこの農家の方の温室へ移動しての講習になった。
今まで栽培本やネットに書かれている記事を頼りに野菜作りをしてきたが、「目にウロコ」のような話が随所にあり、約2時間の講習でしたが非常に参考になりました。
その内容の一部を備忘録的にまとめておきます。

・基本は土づくり
 角のある土は根に傷が付きやすい
 田のように耕して耕して丸みのある土が良い。
 水はけが良くて、且つ水保ちの良い土を作るには、土と土の間の隙間を保ちつつ塊を作る堆肥(接着剤の役割)を充分に入れる。
 堆肥の原料は籾殻、米糠、広葉樹や竹の枯葉が良い。

・野菜は厳しい環境下では、自分を守るために酵素を出し、それが酸味や甘味が出る元になる。
 寒暖差の激しい所では植物が活性化し甘味が増す。

・露地では雨で表面が固まり空気の層ができて、水やりをしても地中へ水が浸み込まなくなるので何回も繰り返して水やりをする必要がある。
 苗の定植時にも植え穴に捨て水をしておいてから植え付けて、再度水やりをすると活着がよくなる。

・早朝、葉っぱに朝露が浮いている野菜は良い野菜である。

・一般に言われている良い苗の条件(太くて節間の短い苗)の他、よく肥が効いている濃い緑の苗はあまり良くない。
 好条件の環境に慣れていて畑の環境では根を張りにくくなる。
 苗ポットで水やりを充分にして肥え切りをし、色を薄くしてから植え付けるとよい。 
 ポットの底で巻いている根はほどくか根切りをしてから(ちょっと勇気がいりますが)植え付ける。

・トマトは元肥は少なめにし追肥主体で育てる。
 最初の花芽が出てから定植する。
 定植時の股芽は取らずに股芽が5cm位になってから摘み取る。
 これは股芽(=生長点)の数に応じて根の張り方が違う(多いほど根張りが良くなる)からだそうです。
 トマトに限らず地際は乾燥気味にして(湿っていると菌が入りやすい)、周囲に水やりをする。
 追肥は一番果がピンポン玉位の時に、株と株の中間に穴をあけ追肥する。2回目の追肥は2番果がパチンコ玉位の時に次の株間に施す。
 木がボケだしたら(葉が繁り過ぎた状態)窒素成分の少ない過リン酸石灰等を施す。

・キュウリは特に地際が弱いので定植時に杖を立てる。

・野菜には「競い合わせて生長させるもの」と「自分の縄張りを確保して生長させるもの」がある。
 特にオクラは前者で株間を10cm位にして育てると柔らかい物が収穫できる。


家庭菜園も長くなると、出来が少々悪くてもマンネリ気味に同じ事の繰り返しになりがちですが、たまにプロの方の話を聞くといい刺激になります。
次回もぜひ参加したいと思いました。