還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

段ボールコンポスト

2015-01-29 22:12:25 | 日記
昔は各家庭で(焼却等の)処理をしていた家庭ゴミですが、現在ではどんな田舎でも自治体が収集処理を行なっています。
当市でも燃えるゴミが1年間に20,000トンにもなり、その焼却灰3,000トンは大阪湾の最終処分場に埋め立てられているそうです。
古紙や段ボール等は資源ゴミ回収で再利用されますが、燃えるゴミの30%を占める生ゴミの削減が自治体の大きな課題になっています。

そこで市当局では、生ゴミ処理機の購入補助や段ボールコンポストの講習会を頻繁に行って、生ゴミの削減に努めています。
善良な(?)市民である私めも少しでも協力するために講習会に参加してきました。
生ゴミ堆肥を使うとスイカやトマト等の実野菜は抜群の出来具合で、家庭菜園家としては非常に有用なものです。

必要な物は
適当な大きさの段ボール箱
ピートモス
籾殻くん炭
移植ゴテ
棒状温度計

ピートモスとくん炭を比率は3:2(例えばピートモス15ℓにくん炭10ℓ)で段ボール箱に入れてよくかき混ぜます。
更に水(この場合2ℓ)を入れて(全体がしっとりするぐらい)、更によくかき混ぜます。

これに一日500g位づつ生ゴミ(できるだけ細かくしたほうが分解が早い)を投入し、その都度よくかき混ぜます。
入れる生ゴミは野菜くずや肉類、魚類等何でも可です。
しばらくすると微生物が発生し、生ゴミを分解し出すと温度が上がっていき最高60℃位になるそうです。

利用する微生物は好気性微生物なので空気と水がないと死滅してしまいます。
その為生ゴミを投入する都度、よくかき混ぜて空気が充分に行きわたるようにします。
また乾燥してくれば全体がしっとりする程度に水(米のとぎ汁だとなお良い)を追加します。
発酵分解が進みにくい時は米糠を一握り入れて混ぜるとよい。
また廃天ぷら油をコップ一杯分くらい入れると温度が高くなってくる(発酵が進む)。

約2カ月生ゴミを投入し、その後投入を止めひと月ほど熟成させてから畑に元肥として施用する。
匂いはしませんが虫の産卵を防ぐために、空気を通しやすい布で蓋をしておく。
尚、底の4隅に発砲スチロール等をしいて空気が入りやすくしておきます。

生ゴミ削減と堆肥作りの一石二鳥です。
簡単なので皆さんも挑戦してみませんか?

伊良湖岬灯台(愛知県)

2015-01-27 23:06:54 | 灯台巡り
いらごみさき灯台
2014年4月27日(1020-1330)訪問

昭和 4年(1929)11月20日 初点灯 
平成14年(2002) 3月    改築

初点プレート 
愛知県田原市伊良湖町古山
(34.34.34N  137.01.09E)
高さ  地上~塔頂:14.8m  水面~灯火:15.5m
白色塔型(円形)コンクリート造り

LED灯器
灯質  等明暗白光 明3秒暗3秒
光度 1.7万カンデラ?
光達距離 5海里(約9km)

渥美半島の先端・伊良湖岬に立つ中型灯台で、向かいの神島灯台と対になって三河湾内の衣浦港や三河港に出入りする船舶の指標となっています。
日本の灯台50選にも選ばれています。

左前方が三島由紀夫の「潮騒」の舞台にもなった神島

中腹(左側の漁船の前方)に神島灯台が点のように見えます。

伊良湖水道は伊勢湾や三河湾内の各港に出入りする船舶が輻輳する難所であり船舶航行の安全を図るため、「伊勢湾海上交通センター」が丘の上に設置され海上交通情報の提供と航行管制の業務を行っています。

灯台から伊良湖港方向へ約600m歩くと伊勢湾フェリーの乗り場に併設されるような形で道の駅「伊良湖クリスタルポルト」があります。
1階には椰子の実博物館があり南の島から流れ着くヤシの実をメインテーマにして、渥美半島の歴史や文化、自然を紹介している。
島崎藤村が歌った有名な詩「名も知らぬ遠き島より 流れよる椰子の実一つ ふるさとの岸を離れて・・・♪」ですが、これは民俗学者柳田国男がこの地(恋路が浜)で椰子の実を発見したのがきっかけだそうです。

道の駅から灯台を経由して恋路が浜まで続く約1.1㎞の遊歩道が整備されているので、青い海を眺めながらゆっくりと散策しました。

恋路が浜
ここも千葉県銚子市の君ヶ浜によく似た美しい海岸です。
大きな駐車場もありいろんな店がたくさん出ている。

有名な観光地なのでR42経由で迷うことなく到達できます。
車は恋路が浜か道の駅の駐車場(いずれも無料)を利用すれば灯台はちょうど中間になります。

ブランド力を自ら捨てる厚労省

2015-01-19 19:02:45 | 日記
ぺヤング焼きそばからマクドナルドや和光堂、ワタミ・・・と続々と食品への異物混入事件が続いています。
幸い健康に実害はありませんでしたが、食品会社にとっては一旦落とした信用を取り戻すのは並大抵のことではなく、当分は厳しい状況が続くのでしょう。
食の安全についての関心は万国共通で、かの悪評高い中国でも富裕層は高くても安心な日本の食材を好んで使っているそうです。

その農作物の安全品質を支えているのは日本の厳しい残留農薬基準です。
現在はその基準値を決めるのに、生涯にわたって毎日、食べ続けても影響のない「1日摂取許容量」(ADI)を元に決められています。
これが日本の農作物のブランド力を支えているのです。

ところが厚労省は(TPP決着を控えてどこかから圧力があったのかどうかわかりませんが)その基準値を大幅に緩和する方向で検討しています。
基準値を決める物差しを「1日摂取許容量」(ADI)から「急性参照用量」(ARfD)に変更するようです。

「急性参照用量」とは農薬など有害な物質を短時間に大量に体に取り込んだ場合、健康に影響がない1日当たりの量で、急性影響を判断する目安だそうですが、毎日のようにその野菜を食べ続けたらどうなるのでしょうか?

ちなみに新聞報道によれば「クロチアニジン」という農薬(ミツバチの大量死の一因とされるネオニコチノイド系の農薬)についての残留基準値が大幅に緩和されるそうです。
現行の基準値に比べると大豆と小麦以外はほとんどの野菜で10倍以上の緩い値になります。
特にひどいのはミツバやホウレン草で、ミツバは現行0.02ppm(1キロあたり0.02ミリグラムの農薬)が20ppmに、ホウレン草は現行3ppm(1キロあたり3ミリグラムの農薬)が40ppmとなり、国際基準値の2ppmを大きく上回ります。

なぜ現行基準を替える必要があるのか理由がまったくわかりません。
仮にそれなりの理由があったとしても、政府が強い農業を目指して農産物の輸出を促進しようとしている方針と矛盾するのではないだろうか?
日本の農産物のブランド力は食の安全品質があってこそのものです。

厚労省はいったいどこを向いて仕事をしているのだろう。



民主党は右傾化阻止の中心になれ

2015-01-18 10:08:27 | 日記
すっかり国民の信頼を無くしてしまった民主党だが、その代表選が今日実施される。
代表になるために自論の野党再編論を封印した細野氏や、民主党の多様性を尊重するあまり歯切れの悪い岡田氏が優勢のようだが、集団的自衛権反対、原発再稼働反対を明確に掲げて安倍自民党との対立軸をはっきりと示している長妻氏にぜひ頑張ってもらいたいものだ。

特定秘密保護法や集団的自衛権容認、武器輸出解禁による軍事産業育成等、目に見える形で着々と戦争の出来る普通の国へと突き進む安倍首相。
人事介入したNHKを始めとするマスコミや教育機関への対策も強化しているようです。

東大が「一切の例外なく軍事研究を禁止する」としていた「科学研究ガイドライン」を改訂し「成果が非公開となる機密性の高い軍事を目的とする研究は行わない」とした。
これは安倍政権が大学の軍事研究の有効活用を目指す国家安全保障戦略を閣議決定していることを踏まえたもので、軍事研究を事実上解禁するのではないかとの懸念が出ている。

国家安全保障戦略 
安倍晋三内閣が平成25年12月に閣議決定した中長期的な安全保障政策の指針。科学技術に関する動向を平素から把握する必要性を指摘し、「産学官の力を結集させて安全保障分野においても有効に活用するように努めていく」と明記。大学との協力関係構築を目指した。(産経新聞)

これ以外にも国民の見えないところで着々と軍事国家となるためのいろんな施策が進んでいっているのではないだろうか。
マスコミも政府に首根っこを押さえられているのか、突っ込んだ報道が全くない。
現在のほとんどのマスコミは権力の監視機関としての役割を放棄してしまったように見える。

70年間にわたって築き上げてきた平和国家としての世界からの信頼を失わないためにも、民主党には暴走を止める勢力の中心として頑張ってもらいたい。


若さ蓄電池

2015-01-17 09:38:01 | 日記
東芝が太陽光発電等の再生エネルギーを効率よく貯められる電力貯蔵装置の開発を進めている。
2020年度の実用化を目指し、今春に川崎市内に350キロワット時の電力を貯蔵する小型実証設備を設置するそうです。

仕組みは余剰電力で水を電気分解させ、発生した水素を貯蔵タンクに貯めておく。
そして必要時にその水素と空気中の酸素を反応させて発電する(トヨタの開発した水素自動車と同じ仕組み)。

エネルギー変換効率は8割と現在の揚水発電の7割を上回り、一般的な蓄電池と同じ効率になる。
しかも大容量の蓄電池は膨大な電極材料が必要で、4万キロワット時の蓄電池の設置コストは20億円近くなるそうですが、水素で貯蔵する場合は設置コストが約半分ですむ。
更に蓄電池の場合は自然放電や電極の劣化等がありランニングコストも高くつくが、水素タンクの安全性さえ担保できればこちらの方が圧倒的に安くすむ。

原発に固執する各電力会社は不安定さを理由に自然エネルギーの受け入れを渋っていますが、この技術が実用化されれば拒否する理由もなくなります。
古く固い頭では電気を貯めると言えばバッテリーしか思い浮かびませんが、小泉元首相が言っているように、政府が原発ゼロを決断しさえすれば日本人はこのようにいろんな知恵が出せ、原発なしでも充分やっていけるのです。


ところで誰かついでに「若さ」を貯めておける蓄電池の開発をやってくれないかな。
若い時に使い切れなかった「若さ」がまだ大分残っている筈なんやけど・・・。


御前埼灯台(静岡県)

2015-01-16 09:38:52 | 灯台巡り
おまえさき灯台
2014年4月26日(1500-1930)訪問

明治 7年(1874)5月 1日 初点灯
昭和24年(1949)3月24日  戦災復旧工事完成

初点プレート 

静岡県御前崎市御前崎1581
(34.35.45N  138.13.33E)
高さ  地上~塔頂:22.5m  水面~灯火:54m
白色塔型(円形)レンガ造り

第3等大型フレネルレンズ(水銀槽回転式)
灯質  単閃白光 10秒毎に白光を1閃光
光度 56万カンデラ
光達距離 19.5海里(約36km)

静岡県の最南端の岬・御前崎に立つ大型灯台です。
(関西人から見れば静岡県の最南端と言えばイメージ的に伊豆半島の先端のように思いますが、実はここが最南端になります)
日本の灯台の父と呼ばれるイギリス人技師ブラントン設計による歴史ある灯台で、日本初のフランス製回転式一等レンズを使用していましたが、先の大戦の空襲で破壊され、現在の三等大型二面レンズになりました。

歴史ある灯台なのでAランクの保存灯台、近代化産業遺産、日本の灯台50選にも選ばれています。
参観灯台にもなっており参観料200円で灯台に登ることも出来ます。
また映画「喜びも悲しみも幾年月」にも登場している灯台です。

今回初めて訪れたのですが、妙に懐かしい思いがしました。
何となく既視感があると感じたのは青春時代を過ごした犬吠埼灯台とよく似た立地だからでした。

この駐車場(無料)や

海岸道路が犬吠崎から君ヶ浜海岸にかけての雰囲気にそっくりで、灯台から眺める海は地球が丸いことを実感させてくれます。
初めて訪れたような気がせず、まるで我が家に帰ったような気がしました。



灯台付近に道の駅のある所は少ないのですが、ここ御前崎市内には新しい道の駅がR150沿いにあるので、写真撮影をしながら夜までゆっくりと楽しみました。




観光地なのでR150から案内標識に従って走れば迷うことなく到達できます。


2015-01-12 15:51:34 | 日記

夫婦仲 融ける兆しか 冬籠り

寒さ厳しい日々が続いています。
重苦しく頭上を覆っている暗雲、
消えてなくなるのか、それとも他所へ移動するだけなのか・・・?
冬籠りの間に何とかなってほしいもの


トヨタの心意気

2015-01-08 22:25:38 | 日記
かつては「乾いた雑巾まで絞り切る」、「右手にドライバー、左手にスパナを持って休みなく働かさせる」「トヨタはいい会社だが、息子はトヨタでは働いて欲しくない」と言われたほど厳しい会社のイメージのトヨタ自動車。
そのトヨタ自動車が新年早々思いきったことをやってくれました。
トヨタが開発した燃料電池自動車(FCV)の全ての特許を全世界に向けて無償で提供すると発表しました。

地球温暖化の大きな要素であるガソリン自動車の排出ガスですが、トヨタの開発したFCV(=水素自動車)はガソリンの代わりに水素を空気中の酸素と反応させて発電し(水の電気分解と逆の作用)、その電気で走るので排出ガスはゼロ。
一回3分程度で水素が補給でき、それで約650㎞走るそうです。
「ミライ」という商品名で発売されていますが、700万円強と高価格なのと水素ステーションが未整備なのがネックになっています。

そこで燃料電池車に関する5600以上の特許を無償で提供し、全世界でより安く、より性能の良い車の開発を促す。
特許をはじめとする知的財産は企業の生命線ともいえ、ほとんどの会社は大きな収益源と考えています。

かつての馬車からエンジン自動車への変革に匹敵する技術だと思うのですが、究極のクリーンカーである水素自動車の普及の為には、一企業の枠を超えて貢献しようとする姿勢はリーディング企業としての心意気を示すものでしょう。

近い将来、「トヨタのお蔭でこんなクリーンな世界になった」と感謝されるのか、それとも「あの時無償で開放しなければもっとシェアもとれて、もっと儲かっていたのに」と株主から批判されるのか、紙一重ですが、今回のトヨタの決断を誇らしく思う。

ホンダN360から始まった45年に及ぶ私の車生活で、ホンダ、スバル、ニッサン、ダイハツ、スズキ、マツダといろんなメーカーの車に乗りましたが、不思議とトップブランドのトヨタだけは何故か乗ったことがありませんでした。
今回初めてトヨタのアクアを買うことに・・・。
トヨタの心意気に惚れた・・・?
いえいえ単にガソリン代を節約するため・・・。

謹賀新年

2015-01-03 23:59:19 | 日記
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
よいお年をお迎えでしょうか?

今年は数年振りの雪の年明けです。
元旦の午後、ウオーキングの途中から横なぐりに降り出した雪が見る見るうちに数センチも積り、娘に迎えに来てもらうハメに・・・。
何となく今年の運勢を暗示しているようです?

昨日は妻の実家の新年会。
認知症で施設にお世話になっている義母と、昨年の入院以来すっかり足が弱りリハビリの為に老健施設にお世話になっている義父も迎えての一日でした。
義母は娘の顔も実家も忘れてしまうほど症状が進んでしまいましたが、健康面では心配なく可愛いボケ方なのが救いです。
義父のほうは年齢も90を越えているので、最後の時は自宅で過ごせるようにリハビリに励んで欲しいのですが、どうも老健施設での生活が嫌なようです。

そして今日は降り積もった雪の為参加できない人も多かったのですが、私の実家での新年会。

今年の干支は羊。
羊でまず思い浮かぶ諺は「羊頭狗肉」といったところでしょうか。
今年はいろんな面で化けの皮が剥がれて正体が露わになるような予感がする。
アベノミクスの悪影響が深刻化し、株価も大方の予想に反して大きな波乱が起きそうな気もする。
ちなみに今年は「2日新甫は荒れる」と言われる月が(3日新甫も含めると)2,3,8,11月と4回もあり、要注意です。

個人的には娘や姪達の家族問題で悩み多き年になりそう(今日の新年会はこの話題でもちきり)。
仮面が剥がれ修復できるのか、それとも修復不能になるのか・・・。
「平平凡凡な毎日」がいかに幸せなことであるのかを実感する年になりそうで憂鬱で気がかりな一年の予感。
「謹賀辛念」の年か?

誰にでも長い人生にはこういう年明けもあるのでしょうが、親としてはケセラセラ(なるようになるさ)の気持ちで前向きに考えたいものです。