還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

よいお年を

2013-12-31 18:18:34 | 日記
定年後の契約社員としてのサラリーマン生活もいよいよ最期の年の暮れです。
夫婦揃ってズボラな性格で普段の整理整頓がまるで苦手、今年も早目に休みを貰って大掃除に励むつもりだったのだが・・・。
途中で脱線したり、ついサボり癖が出たりでやり切った感のないままの大晦日。
やらねばならない事がたくさんあるのに、何となくやり残した事の多いこと。
まるで自分の人生そのままのような年の暮れです。

三年前から始めたつたないブログも何とか続いています。
勝手気ままに書きたいので誰にも内緒で(ひょんな事からかつての同級生二人にはばれてしまいましたが)始めたのですが、毎日たくさんの方に訪問していただいて感謝しております。
だらしない自分にしては珍しく4年間も続けてこられたのは、読んで下さる未知の方がいらっしゃるおかげです。
最近は湧き上がってくるような思いも少なくなり、ただ続ける事だけが目的のようになっているのを反省しております。
来年はいよいよ完全退職になり未知の生活が待っていますが、瑞々しい気持ちを大切にして残りの人生を「Let it be & Que sera sera」の精神で過ごしたいと思っております。
来る年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

どうぞよいお年をお迎え下さい。

もういくつ寝ると

2013-12-30 22:24:17 | 日記
今年も残すところあと一日余り、「もういくつ寝るとお正月・・・」と心待ちにしていた幼児の頃が昨日のことのように思えるのに、いつの間にか「正月は棺桶への一里塚」と感じる年令になっている。

今のところ夫婦二人とも健在であるが、祖母から2代続けて強烈な遺伝子を受け継いでいる連れ合いは最近とみに物忘れがひどくなってきた。
まだ認知症の初期症状ではないのだろうが、トイレの電気の消し忘れはしょっちゅうだし、自分がしたことなのに他人がやったと主張する(嘘とわかって言うのならいいのだが、本当に信じ込んでいる風なので余計に心配になる)。
いずれは連れ合いの介護をする覚悟はできているつもりだが、その時が意外と早く訪れるのでは・・・と心配になる。
現在は2人でキャンピング旅行を楽しんではいるが、そんな数々の思い出もいずれはすっかり消え去ってしまうのかと思うと、何とも言えない気持ちになる。

退職後は夫婦二人で旅行を楽しもうと思っていた人が退職前に奥さんを亡くしたり、どちらかが身体が不自由になったりというのを身近にも随分見聞きする。
またこれから本当の自分自身の人生を楽しもうとの思いも、思いがけない病気や怪我でかなわぬ事になってしまった人も多い。
考えて見れば、思い描いていたとおりの老後を過ごせる人は本当に幸せな人なのだろう。

お互いにいつ何があってもおかしくない年令であれば、そんな覚悟を胸に秘めつつ、月並みだけれど一日一日を大切に過ごして行きたいものだ。
例え想定外の事が起こったとしても、それが運命なのだと受け入れる心づもりだけはして・・・。

映画「永遠のゼロ」

2013-12-28 22:39:36 | 日記
今日は大掃除を一休みして映画「永遠のゼロ」を見てきた。

年初に原作を読んで感動した印象深い物語だったので、封切りを楽しみにしていた映画である。
原作の感動に比べると、一般に映像化されると期待外れの場合が多いのだが、今回は別だった。

天才的な凄腕のゼロ戦パイロットであると同時に、異常なまでに死を恐れ、生に執着する宮部久蔵を原作のイメージを壊すことなく岡田准一が見事に演じていた。
宮部と命を交換し生き残ってしまった大石賢一郎を演じた夏八木勲(この作品が最期の作品となった)や、山本学、橋爪功の脇役陣がはまっていた。
それに特攻くずれのヤクザを演じた田中泯の存在感も素晴らしく、キャスティングがぴったりであった。

原作を読んだ時のブログからあらすじを書き出すと・・・。
物語は司法試験を4年連続で失敗し目標を失いかけている26才の健太郎(三浦春馬)と4才年上の姉慶子(吹石一恵)が、特攻で戦死した祖父のことを調べ始めるところから始まる。
それは父親の記憶を何も持たない母清子(風吹ジュン)の為でもある。
祖父の戦友を訪ね歩き、その記憶に基づく証言から次第に祖父の人物像が浮かび上がってくる。

天才的な凄腕のゼロ戦パイロットであると同時に、異常なまでに死を恐れ、生に執着する祖父宮部久蔵。
国の為に命を投げ出すのが当然と考えられた当時の世相の中で、臆病、卑怯と侮られてもただひたすら我が道を行く。
それは妻(井上真央)と幼い子供(清子)の為に生きて帰るためであった。

最後に会ったとき妻(祖母松乃)に約束する。
「必ず生きて帰ってくる。たとえ腕が無くなっても、足が無くなっても、戻ってくるー。
たとえ死んでも、それでも、ぼくは戻ってくる。生まれ変わってでも、必ず君の元に戻ってくる」と。

そんな男が最後に何故特攻に志願したのか。
そして何故特攻の直前に自機のエンジン不調を見抜いた宮部が、大石と飛行機の交換を持ちかけたのか。
祖母も祖母と再婚した現在の祖父(大石賢一郎)も、母清子に何故宮部のことを話すことがなかったのか。


圧倒的な戦力に対して無謀な特攻を命じる上層部、敵の飛行機に竹やりで闘いを挑むような精神論の元、国民全体が戦争協力に駆り出された過去。
国家の為に死ぬのが名誉と、父母兄弟に思いを残しつつ死地に赴いていった当時の若者たち。
その過去を知る人もだんだん少なくなってきて、特定秘密保護法、武器輸出の解禁、集団的自衛権容認、愛国心をうたう道徳教育の強制等々、また当時の世相に近づきつつあるような危惧を覚える昨今です。
勿論わたし達も戦争を経験していない世代ですが、幼い頃はまだ戦争の傷跡があちこちに残っていたり、大人の話で擬似経験をしたものです。
実体験か想像体験かわからぬまま、白熱電球を覆う黒い布(灯火管制)や双胴のグラマン戦闘機の機影が脳裏に残っている世代だ。

この映画が反戦主張だとか、特攻精神賛美的だとか安っぽく論じたくはないが、若い人達も見て何かを感じてもらいたいと思う。


新聞の軽減税率適用に反対

2013-12-26 23:34:18 | 日記
消費税増税を先頭に立って煽ってきた新聞社が、「新聞には軽減税率を」と必死になっている。
自民党議員にも言わせ、それだけでは不安なのか、全国の販売店にはっぱをかけて各地の地方議会で請願を採択させている。
反対するとマスコミに敵視されるのが怖いのかほとんどの議員が賛成して採択されているようだ。

新聞社の主張は他人の万引きは許せないが、自分は見逃してくれと言っているようなものだ。

新聞は無くても死ぬようなことはない。

食料品には無税もしくは軽減税率が必要だとは思うが、それ以外には一切例外なしにして頂きたい。
なぜならば、軽減税率を何に適用するかで官僚の采配権が強くなるからだ。
官僚と業界の癒着が生じ、官僚にすれば天下り先確保の便法にもなる。

官僚支配の世界を変えようと政権交代を果たした民主党があのざまで、また元の官僚主導の世界に戻ってしまっているのに、更に官僚の力を強めるようなことになってしまう。



崎と埼(灯台豆知識1)

2013-12-25 22:00:06 | 灯台巡り
灯台巡りを始めてから5年、ペースは遅いですが先月の赤穂御埼灯台で訪れた灯台も約70となりました。
稀に平坦な海岸線に立つ灯台(安宅港口灯台等)もありますが、通常は地名に崎とか鼻とかを付けて呼ばれる岬の尖端にあります。

今まで訪ねた灯台の名前は多い順に
○○埼灯台(32基)、○○灯台(17基)、○○岬灯台(14基)、○○鼻灯台(2基)、○○港(口)灯台(2基)となっています。

犬吠崎とか野島崎といった地名の所に立つ灯台が最も多いようです。
最初の頃は余り気にしていなかったのですが、正式な灯台名は○○埼灯台と「埼」の字を使っています。
これは「一般に岬に立つ灯台には(灯台は地点を船舶などに周知するための存在であるので)埼を使用することに決まっている」からだそうです。

※崎は地形を表わし、埼は地点を表わす。

ブロッコリー失敗

2013-12-23 23:03:57 | 家庭菜園

9月中旬に定植したブロッコリーの真上からの写真です。
キャベツのように葉が巻いていますが、花蕾(からい)が出来るような気配が全くありません。

育苗に失敗したこんなヒョロヒョロ苗をダメ元で植え付けたのですが、やはり失敗だったみたい。
どうやら花芽分化が上手くいかなかったようです。

ブロッコリーは充分な栄養生長の後で、ある期間連続して低温になると花芽分化するのですが、栄養生長の時期が短くて充分でなかったようです。
播種適期は7月なのに8月中ごろになってしまったのが原因です。
やはり栽培適期は守らなければいけないと、今年の反省です。

花芽分化・・・全ての植物は栄養生長期に葉や茎を大きく生長させ、その後に生殖のために花になる芽を作るようになりますが、この事を花芽分化といいます。
花芽分化の時期は植物の種類ごとに決まっていて、植物自体の栄養状態と気温、日照時間等の変化をきっかけとして花芽分化が開始されます。
花芽が分化して発達してくるとトウ立ちとなり開花を始め、食用には適さなくなります。

・一定の温度以下の気温になると花芽分化を始めるもの・・・白菜、大根、かぶ
・ある大きさに生長したあとに一定の低温になると花芽分化を始めるもの・・・キャベツ、ブロッコリー、タマネギ
・日照時間が短くなると花芽分化するもの・・・キュウリ、カボチャ、イチゴ、シソ
・日照時間が長くなると花芽分化するもの・・・ホウレン草、春菊、レタス
・日照に関係なく、一定の大きさになると花芽分化するもの・・・ナス科野菜、マメ科野菜(エンドウは除く)


冬支度と大根の保存法

2013-12-16 21:38:50 | 家庭菜園
師走もはや半ばを過ぎ当地では最高気温が一桁の日々が続いています。
今年はまだ積雪は経験していませんが、今週には初積雪の予想が・・・。

今日は生育の遅れているミブナ・ホウレン草・キャベツに防寒対策としてビニールトンネルを施した。

収穫し切れない大根は半分抜いて、残りには

これからの寒さに凍てつかないように首まで土寄せをした。

抜いた大根は穴を掘って

小さな新葉だけを残して

2~30cmほど土をかぶせておいた。
これで2~3月頃まで新鮮なまま保存可能です。

大根の土寄せをしていると、通りがかりの近所の農家の人がまた別な大根の保存方法を教えて下さったので早速試してみることに。

まず大根をよく洗って葉の付け根部分を切り落とします。

それをビニール袋に井桁状に入れます。

その上に水に充分濡らした新聞紙4~7日分を入れる。

ビニールを軽く閉じて、桶(私は衣装ケースを流用しました)に入れて涼しい室内で保管します。

4月から5月頃まで新鮮な状態を保つことができると言うことですが、半信半疑で試してみることにしました。
また結果はブログで報告いたします。
(もっとも春までには多分食べてしまっていることと思いますが・・・)


原発討ち入り

2013-12-14 22:59:51 | 日記
12月14日と言えばあの赤穂浪士討ち入りの日。
日本人の琴線に触れる物語で、かつては一日中延々と忠臣蔵を流している局もあったものだが・・・。

前日の13日の金曜日には経産省の総合エネルギー調査会の基本政策分科会が「原発再稼働推進」を決定した。
経産省は大多数の国民の声はまったく耳に入らないがごとく、有識者会議から脱原発を唱える委員を外し推進派の委員に差し替えてまで強引に決めたようだ。
神戸新聞は「推進派暴走、世論置き去り」「委員入れ替え 再稼働ありき」と批判している。

あの事故の本当の原因もわからないまま、ましてや使用済み核燃料の処分方法も決まらないと言うのに・・・。
あの事故を(不謹慎ながら)討ち入りに例えるなら、やっと敵(原子力村)を討ち取ったと言うのに又世論が盛り上がるのを恐れ、切腹を命じられた志士のようなものか。
原子力村がじわじわと勢力を盛り返してくるのを防ぐには例え効果が小さくとも、もっと一人ひとりが声を上げ続けるしかないのだろう。
切腹を命じた幕府が反省するまで。

特定秘密保護法の危うさ

2013-12-10 19:41:34 | 日記

国民の様々な不安や、識者の各種指摘に対して納得できる説明のないまま強引に成立させられた特定秘密保護法。

この法律のあいまいさを残したまま強引に成立させたのは、恣意的な運用をしたい勢力の意向なのだろう。
その中でも私が特に危ないと感じているあいまいな条文は
第12条の2項の一で定義されているテロリズムについてだ。
「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう」
普通に読めばテロリズムとは次のように定義されると思うのだが、
・政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要する目的で人を殺傷すること
・政治上その他の主義主張に基づき、社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷すること
・政治上その他の主義主張に基づき、重要な施設その他の物を破壊するための活動

ところが解釈のしようによっては
・政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要すること
・政治上その他の主義主張に基づき、社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷すること
・政治上その他の主義主張に基づき、重要な施設その他の物を破壊するための活動
と定義することもできる。

自民党が狙っているのは、ヘビのような眼をした見るからに陰気な幹事長が図らずも漏らしてしまったように、「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要することがテロリズム」だとして、デモや反政府行動を弾圧することだ。

自民党の本音は憲法改正案の第21条(表現の自由)2項の下記の条文で顕著である。
「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」

「公益及び公の秩序を害すること」とは、時の政権が解釈でどうにでも出来るし、それを持って反対勢力を弾圧することを狙っている。
治安維持法と特高警察で共産党員や反戦主義者を弾圧した戦前に回帰することが自民党の結党の精神なのだろう。
「日本を取り戻す」とは戦前の「大日本帝国を取り戻す」という事だったのか?


本来あやふやな条文は立法府である国会で論議・修正されるべきなのだろうが、充分な審議もせずに強行採決してしまった。

次の選挙では「特定秘密保護法廃止か大幅修正」を掲げる政党に投票しようと思うし、それまでどれだけ時間がたとうとも今回の暴挙を決して忘れないでおこうと思う。



巧言令色・・・

2013-12-09 22:09:33 | 日記
生来口下手で損ばかりしてきた人間から見れば、口の上手い人には憧れに近いものを感じることもあるが、一方あまりにも口の上手過ぎる人には何か裏がありそうで全幅の信頼をおけないのも事実だ。

今日の安部首相の記者会見はまさにその感をいっそう深くしたものだった。
自画自賛とみんなの党等の協力を強調し、「秘密の範囲が広がることはない、一般国民が巻き込まれることも断じてない」と強調すればするほど将来が不安になってきた。
何しろ全世界を相手に「福島の放射能による海洋汚染は完全にブロックされている」と大ウソをついた張本人だ。

NHKの世論調査で35%の人が内閣不信任と答えたが、たしか2番目位の理由が「人柄が信用できないから」ということだった。
まさに「巧言令色少なし仁」のことわざ通りだ。

一語一語を区切り、自信たっぷりに断言調に明瞭な言葉で話されると、多くの人は思わず信用してしまう傾向が強い。
だが本当はそこが曲者だ。
言葉ではなく、やろうとしている事の本質を知ろうとしなければならないと思う。

安倍首相の言葉通りであれば、あんな短い審議時間で無理やり強行採決なんてことは出来なかった筈である。
やはり国会での議論が進むにつれて本質が国民の前に明らかになる事を恐れたとしか思えない。
どんなきれいな言葉で修飾してもその本質を隠し通せることはできないだろう。

特定秘密保護法、なぜそんなに急いだのだろう?

2013-12-08 18:25:22 | 日記

多くの国民の不安や反対の声もどこ吹く風と、何かに怯えているように強引に「特定秘密保護法」を押し通した阿倍自民党。
結党の趣旨からすれば、本来賛成できる筈のない法案を自民党と一緒になって押し進めた公明党(よほど与党のうま味を手放したくないのかも知れないが、おかしいと感じている支持者も多いことだろう)。
普段の官僚に対する姿勢からは想像できないようなみんなの党の変質。
今回ばかりは熱しやすく冷めやすい我々だが、次の選挙までこの事は決して忘れることはないだろう。

しかし異常とも思えるぐらい成立を急いだのは何故なんだろう?

よく理解できなかったが、ふとこれはTPP交渉にからんでいるのではないかと思えてきた。

約40年前の「西山事件」では「沖縄返還にあたって沖縄の地権者に本来アメリカが支払うべき土地の現状回復費400万ドルを日本政府が肩代わりするという密約」が明らかになった。(政府は未だに認めていないが、アメリカ公文書公開や当時の外務省局長の証言によって事実であることがわかっている)

アメリカがアメリカによるアメリカの為のTPP交渉決着に向けて、日本政府に表からも裏からも相当な圧力がかけられている。
日本は表向き聖域5品目について死守しようと努力しているように見えるが、本当はアメリカの強い圧力に負けてどこかで妥協するつもりなのだろう。
西山事件と同様に、その交渉過程や密約が将来明らかになるのを恐れたのではないだろうか?
陰謀論めくが、担当の甘利大臣が最終妥結に向けての閣僚会合を目前に急遽入院してしまったのは、ひょっとしたら身の危険を感じたからかも知れない。

私の勝手な勘違いであればいいのだが、近い将来のTPP交渉の決着内容が全てを物語ってくれるだろう。



赤穂御埼灯台(兵庫県)

2013-12-07 21:21:01 | 灯台巡り
あこうみさき灯台
2013年11月13日(1530-1550)訪問

昭和38(1963)年3月30日 初点灯

兵庫県赤穂市御崎164
(34.43.48N  134.24.43E)
高さ  地上~塔頂:16m  水面~灯火:84m
白色塔型(八角形)コンクリート造り
灯器及び灯質 30センチ回転灯器 閃白光 毎10秒に一閃光
光度 11万カンデラ
光達距離 20海里(約37km)

兵庫県の西端、岡山県との県境にある町・赤穂市にある八角形の美しい中型灯台です。
赤穂御崎の温泉街の小高い丘の上に立っています。

温泉街の駐車場から見た灯台
ここに車を停めて歩こうと考えていたのですが、案内看板によるとすぐ近くまで車で行けそうなので、行ける所まで車を進めました。

日本医療事務センター赤穂研修センタ
ここを左方向へ進むとすぐにマンション(?)があり、その前に灯台への登り口がありました。

ここから歩いてすぐです。

灯台の手前には赤穂浪士を慰霊するのか、戦没者を慰霊するのかはわかりませんが表忠碑がありました。

塔頂部

初点プレート

ここは瀬戸内海国立公園の一角で、播磨灘から小豆島、家島諸島を望む景色は格別です。

灯台から約6㎞東方には坂越の古い街並みと、

冬場には美味しい牡蠣を味わえる「しおさい市場」があります。


立命館大学国際平和ミュージアムと円山公園付近

2013-12-02 15:30:29 | 旅行
昨日は地元の小学校区地域部会とPTA共催の人権研修バスツアーに夫婦で参加してきた。
「最大の人権侵害である戦争を考える」という趣旨で立命館大学の国際平和ミュージアムでの学習と、その後は円山公園付近の自由観光という旅。

戦争と平和をテーマにした世界初のミュージアムだそうで、「どうやって国民が戦争に駆り出されるようになったのか」と「日本軍がアジア地域で行った戦争加害」「日本の戦争被害」についてのいろんな資料を数名のボランティアガイドの方の説明を聞きながら見て回りました。

一般国民が無関心(いつの間にか「政治的なことに関心を示すのはイヤだ」という人が増えてきている)である間に、武器輸出三原則の緩和、集団的自衛権の憲法解釈変更、特定秘密法案、改憲と急ピッチで進む現在の日本。
嫌中、嫌韓の意識をむやみに強調されている風潮は、米英鬼畜と教育された戦前と重なります。
そして治安維持法により反戦を唱える人々を非国民と言って弾圧し、国民総動員体制へと進んでいった過去の日本。
「歴史は繰り返す」と言われますが、まさにそれを地で行くような危機感を覚える昨今です。

約1時間の見学でサラッと見て回っただけでしたが、次回は個人でじっくりと見て見たい。
あとでパンフレットを見て気付いたのですが、各国が先の大戦の歴史認識をどういう風に教えようとしているのかの「世界の教科書展」もあったようです。
日本の歴史教育は自虐史観に基づいているとして、戦争を経験したことのない人達が盛んに批判していますが、本当はどうだったのか?
私も客観的な真実を知りたいと思うのに見逃してしまったのが残念です。


ミュージアム見学後はバスで知恩院まで行き、そこから自由行動で円山公園付近を散策。

知恩院の西側にあるムクロジの木(暖帯性の落葉高木)
江戸時代初期に植え付けられたもので分布北限のこの地でこんな大木になるのは珍しいという事で市の天然記念物に指定されている。
皮は石鹸の代用に、堅い実は念珠として用いられたそうです。

舞妓さん?

京都には柳がよく似合う

円山公園の紅葉と柳
 
円山公園は紅葉の最盛期

八坂の塔
1440年に再建されたもの、570年も前の建築技術に感嘆です。

高台寺山門の入口も紅葉が美しい。
寺内の紅葉も素晴らしいそうですが、龍馬の墓にもお参りしたいので今回はパス。

高台寺から南東方向に少し歩くと「京都霊山護国神社」がある。
ここは幕末に各藩が維新に殉じた人を祀ったのが始まりで、明治元年に初の官祭招魂社となったところです。
墓地の入口にはゲートが設置されており、一人300円を投入して墓地へ向かいます。
さすがは京都です、お墓参りも有料とは・・・。その商魂に感心します。
 
坂本龍馬と中岡慎太郎の墓
近江屋で一緒に刺殺された藤吉も同じ所に埋葬されています。
墓参の人が途絶えることなく訪れていました。

京都の高知県人会による龍馬と中岡慎太郎の銅像

最も高い所に木戸孝允(桂小五郎)と妻幾松の墓所がある。
長州、土佐、水戸、十津川等の各藩の無名の人も多数祀られていますが、何故か薩摩と佐賀の人の名は見つけられませんでした。
西南戦争と佐賀の乱が関係しているのでしょうか?