5月10日
5時過ぎに目覚めたが、出発前の天気予報どおり今日は朝からどんよりとした天気で雨が近そう。
当初の予定では紀伊半島をぐるりと一周し三重県の灯台も制覇するつもりだったが、天気も下り坂のようだし畑も気になるので新宮から十津川経由で帰路につくことにする。
(動物を飼っている人ほどではないにしろ、家庭菜園をやっていると長期の旅行は中々難しい。)
一時間ほど七里御浜の海岸を散歩し、8時に道の駅を出発、R168を一路十津川に向かう。
地図では山間部を走る国道で悪路を覚悟したが、バイパスも整備されており思ったより走りやすい。
この辺も一昨年9月の台風12号による被害が甚大だった地域で、すれ違う車の大半は復旧工事のトラックだった。
まだ一部には豪雨の爪あとが残っているが、復旧工事がだいぶ進んでいるようだ。
十津川は上から見下ろしても山奥を流れている川のわりには川幅が異常に広い。
昔から十津川村は山間部で田畑が少なく、川の流域に多くの住民が住んでいたが明治22年の大水害で壊滅状態になり、多数の住民が北海道へ移住し「新十津川村」を作ったそうです。
その跡が川となっているため川幅が異常に広く見えるようです。
=十二滝=
十津川村にはその地形から大小さまざまな滝が多い。
これはR168沿いにある十二滝です。流量は少ないですが高さは那智の滝よりも高いように見えました。
=道の駅十津川郷= (0955-1035)
一般に山間部の道の駅は寂しい所が多くて車中泊には適さないところが大半ですが、ここは町の中心部にあって隣は町役場、向かいは警察署になっています。
怖がりの妻もさすがに安心で気に入ったようです。
ただ駐車場が狭い(26台分)のが玉に瑕です。
=谷瀬(たにぜ)の吊橋= (1105-1230)
長さ約298m高さ54mの吊り橋です。
日本一の吊り橋と言われる大分県九重の「夢大吊り橋」(長さ390m高さ173m)や宮崎県綾町の「照葉大吊り橋」(長さ250m高さ142m)に比べると高さは低いのですが、断然こちらの吊り橋の方が恐くてスリルがあります。
中央部に80cmぐらいの板が敷いてあり、板の両サイドは金網になっています。
その板の上を歩くのですが、何人かが同時に歩くとすごく揺れます。
おまけに板の継ぎ目は針金で固定してあるだけなので、板の端を踏むと沈み込んだり反対側が浮き上がったりして、思わず背筋に緊張が走ります。
板の下には金網もありません。
妻は私のベルトをつかみながら恐る恐る3~4回挑戦しましたが、三分の一も渡ることができませんでした。
吊り橋の対岸の集落(40戸ぐらい)の人の生活道路(村道)になっていて子供もこの橋を通って通学しています。
地元の人はここをバイクでも通るそうです。
そんな吊り橋なので板の下には必ず何か安全対策がしてあるはずだと思うのですが、板の下を覗けるような場所がありません。
なんとか安心させて妻を渡らせようと思い、対岸の崖の切り株に足をかけて覗こうとすると、どうやら腐っていたようで根が抜けて崖下へ一直線。
下に人が居なくて幸いでした。転んだ膝はヒリヒリするし血が滲みだしてきた。
我慢して板の下を覗きこむとやはり板の下には上から見えないようにワイヤーロープが張られていました。
それでもやはり妻は渡ることができません。
(「今度は渡るからまた秋に来よう」と強がりを言っていますが・・・)
おかげで私は3~4回往復することになり、だいぶ慣れました。
観光用の吊り橋はどこも通行料を徴収されるのですが、ここは無料なのも嬉しいことでした。
但し駐車場は有料(¥500)です。地元のオバサン方が料金を徴収されています。
=日本一長い路線バス=
途中で出会った奈良交通の路線バス。
奈良県の八木から和歌山県の新宮まで、路線距離166.9㎞(停留所数167)を6時間半かけて走る日本一長い路線バスです。
=道の駅十津川郷= (1305)
小雨が降り出したので道の駅へ帰ってきました。
左側は足湯です。
十津川には「上湯」「十津川」「湯泉地」と3つの温泉があり、ここは湯泉地温泉といい硫黄泉です。(他の二つは炭酸泉)
ここの足湯からも硫黄の匂いがします、但し泉温60℃の湯がそのまま流されているので、しばらく浸かっていると足が日焼けしたように真っ赤になります。
=滝の湯= (1630-1730)
道の駅から車で2分ぐらいの近くに日帰り温泉が二つあります。
一つは「泉湯」で入浴料¥400ですが石鹸・シャンプーがないので、もう一つの「滝の湯」に行くことにする。
滝の湯への途中、水の色がきれいだったので思わずパチリ。
滝の湯(入浴料¥600)の露天風呂からは小さな滝が望めます。
川のせせらぎの音を聞きながら入る露天は風情があっていいものです。
昨日の汗をきれいに洗いながしてゆっくりとリフレッシュできました。
夜になって雨が強くなってきましたが、明日は五条から大阪経由で帰るだけです。
今回はどちらかと言うと感激の少ない旅でしたが、幸い好天に恵まれ、行きたかった灯台もほとんど制覇することが出来ました。
一般に灯台へは道無き道であったり、熊出没注意とか猿や鹿が群れているところがあったりすることもあるのですが、和歌山県の灯台はいずれも遊歩道のようにきれいに整備されていて、快適であまり迷うこともなく到達できたのが嬉しかったです。
おかげで妻も嫌な顔をせずに同行してくれ、無事旅を終えることができました。
5時過ぎに目覚めたが、出発前の天気予報どおり今日は朝からどんよりとした天気で雨が近そう。
当初の予定では紀伊半島をぐるりと一周し三重県の灯台も制覇するつもりだったが、天気も下り坂のようだし畑も気になるので新宮から十津川経由で帰路につくことにする。
(動物を飼っている人ほどではないにしろ、家庭菜園をやっていると長期の旅行は中々難しい。)
一時間ほど七里御浜の海岸を散歩し、8時に道の駅を出発、R168を一路十津川に向かう。
地図では山間部を走る国道で悪路を覚悟したが、バイパスも整備されており思ったより走りやすい。
この辺も一昨年9月の台風12号による被害が甚大だった地域で、すれ違う車の大半は復旧工事のトラックだった。
まだ一部には豪雨の爪あとが残っているが、復旧工事がだいぶ進んでいるようだ。
十津川は上から見下ろしても山奥を流れている川のわりには川幅が異常に広い。
昔から十津川村は山間部で田畑が少なく、川の流域に多くの住民が住んでいたが明治22年の大水害で壊滅状態になり、多数の住民が北海道へ移住し「新十津川村」を作ったそうです。
その跡が川となっているため川幅が異常に広く見えるようです。
=十二滝=
十津川村にはその地形から大小さまざまな滝が多い。
これはR168沿いにある十二滝です。流量は少ないですが高さは那智の滝よりも高いように見えました。
=道の駅十津川郷= (0955-1035)
一般に山間部の道の駅は寂しい所が多くて車中泊には適さないところが大半ですが、ここは町の中心部にあって隣は町役場、向かいは警察署になっています。
怖がりの妻もさすがに安心で気に入ったようです。
ただ駐車場が狭い(26台分)のが玉に瑕です。
=谷瀬(たにぜ)の吊橋= (1105-1230)
長さ約298m高さ54mの吊り橋です。
日本一の吊り橋と言われる大分県九重の「夢大吊り橋」(長さ390m高さ173m)や宮崎県綾町の「照葉大吊り橋」(長さ250m高さ142m)に比べると高さは低いのですが、断然こちらの吊り橋の方が恐くてスリルがあります。
中央部に80cmぐらいの板が敷いてあり、板の両サイドは金網になっています。
その板の上を歩くのですが、何人かが同時に歩くとすごく揺れます。
おまけに板の継ぎ目は針金で固定してあるだけなので、板の端を踏むと沈み込んだり反対側が浮き上がったりして、思わず背筋に緊張が走ります。
板の下には金網もありません。
妻は私のベルトをつかみながら恐る恐る3~4回挑戦しましたが、三分の一も渡ることができませんでした。
吊り橋の対岸の集落(40戸ぐらい)の人の生活道路(村道)になっていて子供もこの橋を通って通学しています。
地元の人はここをバイクでも通るそうです。
そんな吊り橋なので板の下には必ず何か安全対策がしてあるはずだと思うのですが、板の下を覗けるような場所がありません。
なんとか安心させて妻を渡らせようと思い、対岸の崖の切り株に足をかけて覗こうとすると、どうやら腐っていたようで根が抜けて崖下へ一直線。
下に人が居なくて幸いでした。転んだ膝はヒリヒリするし血が滲みだしてきた。
我慢して板の下を覗きこむとやはり板の下には上から見えないようにワイヤーロープが張られていました。
それでもやはり妻は渡ることができません。
(「今度は渡るからまた秋に来よう」と強がりを言っていますが・・・)
おかげで私は3~4回往復することになり、だいぶ慣れました。
観光用の吊り橋はどこも通行料を徴収されるのですが、ここは無料なのも嬉しいことでした。
但し駐車場は有料(¥500)です。地元のオバサン方が料金を徴収されています。
=日本一長い路線バス=
途中で出会った奈良交通の路線バス。
奈良県の八木から和歌山県の新宮まで、路線距離166.9㎞(停留所数167)を6時間半かけて走る日本一長い路線バスです。
=道の駅十津川郷= (1305)
小雨が降り出したので道の駅へ帰ってきました。
左側は足湯です。
十津川には「上湯」「十津川」「湯泉地」と3つの温泉があり、ここは湯泉地温泉といい硫黄泉です。(他の二つは炭酸泉)
ここの足湯からも硫黄の匂いがします、但し泉温60℃の湯がそのまま流されているので、しばらく浸かっていると足が日焼けしたように真っ赤になります。
=滝の湯= (1630-1730)
道の駅から車で2分ぐらいの近くに日帰り温泉が二つあります。
一つは「泉湯」で入浴料¥400ですが石鹸・シャンプーがないので、もう一つの「滝の湯」に行くことにする。
滝の湯への途中、水の色がきれいだったので思わずパチリ。
滝の湯(入浴料¥600)の露天風呂からは小さな滝が望めます。
川のせせらぎの音を聞きながら入る露天は風情があっていいものです。
昨日の汗をきれいに洗いながしてゆっくりとリフレッシュできました。
夜になって雨が強くなってきましたが、明日は五条から大阪経由で帰るだけです。
今回はどちらかと言うと感激の少ない旅でしたが、幸い好天に恵まれ、行きたかった灯台もほとんど制覇することが出来ました。
一般に灯台へは道無き道であったり、熊出没注意とか猿や鹿が群れているところがあったりすることもあるのですが、和歌山県の灯台はいずれも遊歩道のようにきれいに整備されていて、快適であまり迷うこともなく到達できたのが嬉しかったです。
おかげで妻も嫌な顔をせずに同行してくれ、無事旅を終えることができました。