さぁ、今日は伊勢街道!
残りは旧街道だけなら、恐らく10km少々。
起伏も相変わらず、ほとんど無し。
ってことは、ほぼ確実に、今日で伊勢街道完全走破!となるはずだね。
どうも中山道に比べると、気が抜ける部分があるせいか、今日ものんびり出発で、9時半ごろに自宅を出発。
大高駅に車を置く毎度のパターンで、「青空フリー」を購入後、本日のスタート地点の、JR「宮川駅」に到着した頃には、12時半を過ぎちゃってるんだよね。
ホームで記念?のシャメを撮り、早速ゴールに向けてスタート!
駅前の少し広めのメインストリート?を直進すれば、約200mほどで、伊勢街道に再会。
前回と少しだけ重複するけれど、ここを右折し、約100mで「紀州藩高札場」ね。
ここからが、純粋に前回の続きやね。
地図で云うと、「県道428」がそのまま伊勢街道になっているから、案外わかりやすい。
伊勢街道は、ここを左。
格子窓の古い家並みが残り、いきなり街道オーラ満載だ。
升形になっているらしく、150mほどで今度は突き当たりを右折。
すぐまた左折。
街道らしい雰囲気が続く中、小さな川を渡る。
「宮古橋」の名前が付いているらしい。
渡ってすぐ、左手に自動車学校があり、大きな川(宮川)の堤防にぶちあたる。
かつての伊勢街道はここから河川敷を直進していたらしいけれど。
現代では、すでに消失しているらしく、堤防に沿って右折。
JR参宮線の下を潜ると、その先に車も通る「宮川橋」があり、対岸に渡るしかない。
でもここから遠くに山々が見える風景は、何気に綺麗で、思わずシャメに納めてしまった。
渡り終えたところで、旧伊勢街道が復活することになるらしく、そのまま直進。
左には、さっき潜ったはずのJR参宮線が、やや距離を置いて寄り添ってくれる。
特段、見所はないけれど、明らかに旧道オーラを感じる、うねった道で、なかなか楽しいrunが続く。
大きな幹線道路の高架下をくぐり、道なりにくねくねと進むと、商店街の連なる、主要道に出た。
県道37号、ということらしい。
ここで伊勢街道は、いったん消失。
本来の旧街道は、県道に合流手前の三叉を、直進していたらしい。
仕方なく、県道を少し走り、「浦口」の交差点を右折。
2本目を左に折れ、すぐ右へ。
「筋向橋」の交差点に出る。
ここから再び伊勢街道。
でも肝心の橋は?
実は、橋どころか、その下の川も現在は地下水路になってしまったらしく、1849(嘉永2年)製の欄干が残るのみ。
ここは変則の交差点になっていて、伊勢街道は、右斜めに進む、県道22号を行くのが正解。
この一角は、何の変哲もない、街中の県道runだけど、600mほど走ると、左側に忽然と古い和風建築に遭遇。
明らかに、この建物だけが、雰囲気が違う。
「小西万金丹薬舗」。
名前の通り、かつての薬屋さんだね。
江戸当時のまま、現存されているらしい。
斜め前には、某電話会社の大きなビルが、無粋に立ちはだかっている。
そのすぐ後方には、こんもりとした森がある。
いよいよ到着!
伊勢神宮!
といっても、まだゴールじゃないよ。
これは「外宮」ね。
伊勢街道の終点とされる「伊勢神宮」は、内宮のこと。
その内宮までは、まだ4kmほどある。
どちらも過去にも訪問済みではあるけれど、せっかくここまで来たら、「片参り」にするわけにはいかない。
ということで、外宮にも挨拶していこう。
あまりにも有名な伊勢神宮。
格式でも、全国津々浦々にある神社の、№1に君臨しているそうだけど。
ちなみに外宮というのも通称で、正確には「豊受大神宮」と称するらしい。
広大な社域と背後の深い森に、背筋は引き締まる。
もっと時間をかけて参拝したいところだけど、一応、トレーニング中だから、メインとなる正宮を拝殿して、伊勢街道のrunに戻る。
神社の前の幹線道路を走る。
「御木本道路」と呼ばれる、メインストレートだ。
300mほどで、左側に「マリア保育園」。
日本古来の神様の総元締の前に、別の神様の保育園が普通にあるのもなかなか凄い話だね。
この保育園の脇を入っていくのが、伊勢街道ね。
一気に静かな、街道らしい雰囲気となった。
小さな川を渡り、小さなお寺や塚を目にしながら、足を進める。
幸い、道なりに進むだけだから、迷うこともなく、快調な足取りで、ゴールを目指す。
「古市」の町並みに入った。
この辺りは、かつての遊郭街だったんだね。
そこかしこに、歴史を感じさせる民家や古寺が残っている。(冒頭写真)
JR参宮線の上を渡り、しばらくすると、今度は伊勢自動車道の上を渡る。
その手前にあるのが「伊勢古市参宮街道資料館」。
いや~、無茶苦茶寄って行きたい心境なんだけど。
気持ち良く走ってる最中だし、トレーニングだし!
ということで、ここも泣く泣くパス。
下り坂に差し掛かる。
左手は、小高い森になっている。
いよいよ伊勢街道もラストスパート!
小玻美術館、という、個人の可愛らしい美術館があるけれど、残念ながら、絵心はなくってね。
そこからさらに100m少々で、「宇治浦田西」の信号に突き当たり、左折。
御木本道路に再会したというわけ。
すぐ左手、猿田彦神社。
手を合わせるだけで、先を急ぐとしよう。
もう、ここまで来たら、早くゴールしたい!
次の信号が「宇治浦田」。
といってもピンと来ないけど。
そのすぐ先の、賑やかな参道を右折。
そう、内宮の門前町、「おかげ横丁」の入り口やね。
一気に人口が増えた感じだ。
交差点を過ぎてすぐ、右へと入るのが「おかげ横丁」=伊勢街道。
両側は土産物店が立ち並び、観光客が溢れている。
その中を黙々と走るコスモタイガー。
ちょっと恥ずかしいけど、こんなシチュエーション、今までにも何度か経験済みだし、もう慣れたわ!
事前リサーチに寄れば、両側の建物自体も、昔の面影を色濃く残しているらしいけれど、何せ凄い観光客で、情緒を味わうどころじゃない。
人並みを掻き分けるように、ゴールを目指す。
その中でも、ひときわ目立つのが、かの有名な「赤福餅」の本店ね。
もはや全国区の人気となった、定番の和菓子だけど、ここが本家本元。
地元伊勢が生んだ金メダリスト、野口みずき選手も、大好物だったとか。
さぁ、ラスト400m!
おかげ横丁をひたすら走る。
ちなみに横丁や裏路地のような狭い道のことを、伊勢では「世古」と称したらしい。
現在でも、「せこ」は伊勢をはじめとして、三重県に多い苗字やね。
往年の名ランナー、瀬古利彦選手も、そういえば三重県出身だ。
さぁ、目の前で、おかげ横丁が行き止まりになっている。
その先には、立派な鳥居が見えてきた。
着いた!
伊勢神宮内宮!
そして伊勢街道の終点。
時計はまもなく15時になろうとしている。
ここまで来て、このまま帰る手はないよね。
トレーニング?はここで終了とし、ゆっくりと「お伊勢参り」をしていこう。
鳥居を潜り、すぐに五十鈴川を「宇治橋」で渡り、神域へ。
内宮も通称で、正確には、「皇大神宮」。
神様の中でももっとも偉い?天照大神が祀られている。
難しいことはコスモタイガーにも判らないけれど、簡単に言えば、格式で一番上が、伊勢神宮。
それに次ぐのが、熱田神宮と出雲大社になるのかな?
そしてこの3つの神社に共通するイベントがある。
「駅伝」ね。
10月の「出雲大学駅伝」(全日本大学選抜駅伝)。
11月の「全日本大学駅伝」。(熱田神宮→伊勢神宮内宮)
特に全日本大学駅伝は、熱田神宮と伊勢神宮を結ぶという格式高いもので、学生駅伝の最高峰と位置づけされている。
え?箱根?
だから、箱根は、格式じゃ、この2大会には及ばないよね。(旧東海道編35参照)
そもそも「全国大会」じゃないし。
実態はともかく、一新聞社の販売戦略上、いかにも「全国大会」という報道になちゃってるけどさ。
広大な内宮をのんびり参詣・散策し、途中、横を流れる五十鈴川で水と戯れたりしながら、まったりとした時間を過ごした。
さぁ、これにて「伊勢街道run」は、ホントに終了!
さっきの鳥居まで戻り、1本西にある広い道沿いのバス乗り場から、三重交通バスに乗り、「伊勢市」駅に出るのさ。
ちなみにその広い道は、国道23号。
ここは国23の、終点でもあるんだね。
2010年5月16日、中山道のオプション?として走り始めた伊勢街道も、これにて完全走破。
伊勢市駅からは「快速みえ」に乗車し、一気に名古屋へ。
車中、充実感に浸りつつ・・・と云いたいところだけど、残念ながら?空席がないほどの繁盛振りで、約1時間40分、ひたすら立ちっぱなしで車窓を楽しむコスモタイガーなのであった。
大阪時代に、家族と伊勢神宮を参拝しました。
お盆時、神奈川に帰省する際に寄り道して、賢島に泊まりスペイン村で遊びました。
参拝後、此処の五十鈴川で一服したのですが、気の強いアヒルが子供たちを追いかけ回して、追われる方も楽しんでました。
縄張りを荒らされたと怒ったの消火でしょうか("^ω^)・・・ はやくも20数年を経ています。^^
旧街道run以外で訪問したのは2~3回かなぁ?
しかもそのうち1回は伊勢競技場で大会があった際の「ついで」でしたし。
もっと近いところで「熱田神宮」がありますからね。
意外に行かないんですよ。
おかげ横丁は、人工とわかっていても楽しいですよね。
あの赤福の本店もあって、本店ではおいしいお茶も味わえますからね。
この赤福を食べて育った?のが、超地元!宇治山田商業高校卒の、野口みずきさんです。
言わずと知れた、アテネ五輪のマラソン金メダリスト。
何かの番組で、マラソンそっちのけ?で赤福のことを熱く語ってました(笑)
それにしてもあと2ヶ月ちょっとで初詣の季節でよね。
お伊勢さんも熱田さんも、そして東京なら明治神宮でしょうか、例年通りなら完全に「三密」になるわけですが…。
どうなるんですかね??