BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

ボクシングにおける健康管理

2010-02-11 00:20:21 | Boxing
亀田大毅が体調を著しく崩しているようで。
血尿に発熱に振戦とは大変だ。

浜さん、長谷川、畑山の鼎談番組にて長谷川が
「血尿なんか出したことない」という旨を語ったことがあったが、
長くボクシングをやっていればどこかで血尿を流す機会はあるだろう。
原因はごくごく簡単にいえば、腎臓の器質的損傷だね。
気をつけの姿勢をとった時に胴体と両肘が接する部分のすぐ後ろ側が腎臓で、
ボディブローで腎臓にダメージが行く理由もお分かり頂けようし、
なぜ背中を打つのがkidney blowと称されるのかもお分かりいただけると思う。
もしボクサーでない人で血尿を出したら、病院の腎臓内科を受診しましょう。
尿に膿が混じっているようなら泌尿器科へ行きましょう。

発熱を経験したことのない人は存在しないと断言できる。
ギョーカイ用語、いわゆるjargonでは熱発(ねっぱつ)と言います。
発熱の機序は様々で、ある疾患の症状で発熱があったとしても、
発熱そのものから疾患を特定することは不可能である。
ただし、大毅の場合は振戦を併発、かつ前日に殴り合いをしているので、
おそらくセロトニンの分泌過剰が背景にあると思われる。
同時に過度の減量による電解質バランスの破綻。
減量中に何を食べていたのかは知らないが、
カリウムあたりが極度に増加ないしは減少したのだろう。
ここらへんは煮野菜を食べていたか、生野菜を食べていたかによる。
プロのトレーナーがついているのでアホな減量やリバウンドはしなかったと信じるが、
発熱、振戦、血尿で病院に行かずにホテルで安静にして様子を見るというのは
完全なシロートの発想。
ドクターFが現場にいたでしょ?
なぜ頼らない?
先生は名医だぞ。

かつて管理人がタイガースファンだった頃、
Tという元選手のトレーナーがおり、
阪神選手が故障の兆候を見せるたびに
「病院には行かずしばらくアイシングで様子を見る」と語り、
次々に選手の怪我を手遅れにしてきた。
野球とボクシングは根本的に異なる競技だが、
一回で蓄積するダメージという点では比べ物にならない。

大毅よ、今からでも遅くはない。
信頼できる病院に直行するのだ。
簡便なフィジカルスクリーニングぐらいはやった方がいい。
親父も興毅も大毅がかわいいなら首根っこ引っ掴んででもそうすべきだ。