BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 長谷川穂積VSクリスチャン・ファッシオ

2008-06-12 21:00:32 | Boxing
長谷川 2ラウンドTKO勝利

予想大ハズレ。
長谷川チャンピオンに謝罪したい。
KO狙いを公然と宣言していただけに、もはや恒例となりつつある12ラウンドのガチャガチャを
中盤からやるのかと単純に予想していたが、持ち味であるスピードとタイミングを活かしたね。
ガチャガチャは見てる分には面白いのだが、打ち合っている者同士とすると
打たれることが分かっているから耐えられるんだ。
よっぽど破壊力があるか、耐久力があるか、または急所をとらえないと
ガチャガチャできれいに決着がつくことはない。
長谷川にそれだけのパンチ力が無いのは事実。
大幅なスタイル改造を予想していたのだが、良い意味で見事に裏切ってくれた。
ベガスでビッグマッチが実現するといいね。
アルセなら楽勝だよ。

はるばるウルグアイからやってきたファッシオだったが、
6分足らずで試合が終わってしまっては・・・
パンチャーということだったが、右と左のリードの差し合いで勝負がついていた。
うーん、12ラウンド観る気満々だっただけにもっと粘ってほしかった。

追記

東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチ 内山高志VS坂東ヒーロー

内山 ユナニマスディシジョンで勝利

3ラウンド終了間際の坂東の右、これを見ただけで満足。
バレロと早くやりたいと言うだけあって坂東の勇気には脱帽する。
内山のパンチとくにジャブにいつもほどのキレが感じられなかったが、
打たれても打たれても前に出てくる坂東を見て迷いが生じたか。
ポイントこそ大差がついたが、良い試合だった。
欲を言えばもうすこし見たかったのだが・・・

バレロのインタビューが無かったり、色々と放送に注文を付けたいのだが、
まあ、こんなボクオタの意見など考慮する必要性はゼロ。
世間一般を対象にしたと考えればなかなか良い番組構成だったと思う。

WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ エドウィン・バレロVS嶋田雄大

2008-06-12 20:13:21 | Boxing
バレロ 7ラウンドTKO勝利

生き延びることはできても勝つことはできない、
浜さんは嶋田を評して「勝ちに行く闘い方をした」と言ったが、
自分にはそうは見えなかった。
右のカウンターに活路を見出したのは予想通りだったが、
あれほど腰の引けた打ち方をするとは・・・
相手に対して「これで倒れてくれ」と祈るようでは勝ち目はない。
明確な意思がこもったカウンターは6ラウンド冒頭に見せた右ストレートだけ。
時計回りのフットワークと執拗なクリンチでバレロの精神をかき乱す作戦は
3ラウンド途中までしか通用しなかった。
バレロ側からすれば楽だっただろうな。
こつこつパンチを当てていけば勝てるんだから。
ペースを上げもせず下げもせず、一発の力を頼みに淡々とミッションを遂行したという印象。

嶋田とすればあのタイミングでストップされたのは不本意だろうが、
あれほど消極的な闘い方だと、レフェリーもストップせざるを得ない。
36歳のベテランの技の冴えを随所に披露することはできたが、
死に物狂いで勝ちに行くという姿勢は見せられなかった。
何もバレロ相手にstand and fightをしろと言っているのではない。
カウンターの右をヒットさせたらその勢いで頭もぶつけてやるぐらいの勢いが欲しかった。
(あくまで「勢い」ね。本当にやったらそれはそれで問題)
一発ヒットさせるたびに「どうだ、効いたか?」と観察してしまうようでは
倒される前に倒してやるというdetermination不足だと批判されても仕方がない。
応援してたんだがなあ・・・