BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA世界フライ級タイトルマッチ 坂田健史VSデンカオセーン・カオウィチット

2007-11-04 15:23:01 | Boxing
坂田 スプリットドローで王座防衛

最終ラウンドのpunish one無ければ坂田の負けだったのか。
自分の採点では

坂田        8  9 10  9  9 10 10 10 10 10 10  9   114
 
デンカオセーン 10 10  9 10 10  9  9  9  9  9  9  9   112

相変わらずスタミナを活かした戦いだが、ジャッジとの相性がやや悪かったか。
バスケスのような中間距離で長いフックを振り回すだけのボクサーと違い、
このデンカオセーンは懐が深く、さらにショートアッパーをも備えている。
坂田からすれば、相手のパンチのコンパクトさとアッパーに少々面食らったのではないか。
王座こそ防衛したが、勝利とは言えない。
が、リマッチがあれば僅差判定で坂田が勝つだろう。

それにしても実況も解説もまじめに仕事しろよ。
スタミナがどうとか、全体的に良いとか、パンチがワイルドだとか。
視聴者に何を伝えたいんだ?
ボクシングが様々な意味で注目されている今こそ、
メディアはボクシングの技術とボクサーの実像を語らないと。
序盤を圧倒された坂田が、4-5ラウンドの前進で相手との間合いを把握すると、
6ラウンドから右ガードを右ほほ横ではなく顎の下に置いて、
相手のアッパーを警戒、左右フックを小刻みなバックステップで避けつつ、
出入りのボクシングを展開したことの技術的評価は全く無かった。
こういう地味だがハイレベルなスキルにスポットライトを当てずにどうする。  

ライトフライ契約体重10回戦 ローマン・ゴンザレスVSエリベルト・ゲホン

2007-11-04 03:37:35 | Boxing
ゴンザレス 1ラウンドKO勝利

ゲホン、ついこないだ試合やったばかりなのに、よくこのオファー受けたなあ。
相手の一発目の左ジャブに少し顔をしかめてたけど、
予想以上にゴンザレスのナックルが硬かったんだろうな。
いや、しかしこれはすごい。
左アッパーで顔をかち上げて間髪入れずにレバーブロー!
鬼塚が見せた上下に打ち分ける左のダブルを超えた。
ペニャロサがジョニー・ゴンサレスを仕留めたレバーブローを上回るインパクトだ。
ゲホンの肝臓は大丈夫か?
パンッ、というすごい音がしたが・・・
一年後、ゴンザレスと亀田大毅(興毅でもいい)のフライ級リミットでの試合を観てみたい!!

日本フェザー級タイトルマッチ 粟生隆寛VS上野則之

2007-11-04 03:34:55 | Boxing
粟生 ユナニマスディシジョンで勝利

左右の差し合いで圧倒できずにどうする、粟生よ。
良い意味でも悪い意味でも帝拳らしい「型にはまった」選手に育ったね。
ここ一年KOが無いことを気にしているようだが、KOにこだわる必要ないのでは?
リナレスは練習&センスで多彩なコンビネーションを手に入れたが、
粟生にはリナレスのような流れるような一連の攻撃は見られなかった。
元々カウンタパンチャーなんだから、そこを磨くべきだと思うが。
上野の左フックを再三スリッピングアウェーで軽くいなしていたが、
リナレスならスウェーして相手の左にかぶせるような右を放つだろう。
粟生にもそれを狙って出来る実力はあると見るが・・・
パッキャオの物真似が上手くてバレラのスパーリングパートナーに
抜擢されたということだが、自分を少し見失っていないか。
フェザー級ということもあり、慎重に実力養成を図っている段階だが、
トップ戦線に出て行くにはまだまだ力不足の感は否めない。
世界ランキングに驕ることなく一つ一つの課題を克服しながら
日本タイトルを防衛していってほしい。