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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

ブッシュマン

2010-08-23 23:58:32 | 思索
よう、久しぶり。元気にやってるか?

もうずいぶん昔の話やが、ブッシュマン(コイサンマン)という映画があったよな。
ニカウさんが有名になったもんだ。(^^)

コイ人もサン人も、ヤノマミと同じように、いまも一万年前と同じ暮らしを続けているという。

この映画の公開当時は、目新しいコメディとのみ受け止めていたが、そのストーリーを今あらためて振り返ると実に興味深い。俺が昨今思う謎のひとつは、ヤノマミの祖先が何故、文明に至る進歩を拒否したのかということだ。

知ってると思うが、この映画のストーリーを簡単に話す。

アフリカ上空を飛ぶ飛行機の窓から、白人がコーラの空き瓶を投げ捨て、それがニカウたちの村に落ちた。瓶は丸くて硬く、棍棒としても一級品だし、水でこねた穀粉を延ばすのにも都合がよかった。ニカウたちはこの瓶を、神様の贈り物として崇め感謝した。しかし瓶があまりに重宝だったため、ほどなく瓶を巡って仲間内にいさかいが起こるようになった。思案に暮れたニカウは、瓶を神様に返すために旅立つ決意をする。

まあ、こんな話だ

コーラの瓶を使うことで、今までできなかった色々なことが出来るようになったはずだ。
そして新たにできるようになったことは、次のまた新たな可能性を生む。それが進歩であり、長い時間をかけて文明に至る道なのだろう。

しかし新たな可能性は同時に、必ず新たないさかいを生む。これをニカウは見抜いたのではないだろうか。

そして瓶を放棄し、神様のもとに返しに行った。
この時、その先一万年も続くブッシュマンの運命は決まった。

同量の幸福 2010-08-12
科学は人類を幸福にしたか? 2010-07-06

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2 コメント

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文明が進化しすぎると・・・ (kaoaru)
2013-01-24 16:34:21
滅びてしまう・・・という警告の意味があるのでしょうね!

でも現在の状況は20~30年前に逆戻りした感じだし、「21世紀にはクルマが空を飛んでいる」などという何の裏づけもない空想に期待したものだった・・・。

年くってから、「そんなのあるワケねぇ~じゃん!」ってことですけど。

まったく「無責任な空想」だったんだよなぁ~!夢があるのは認めるけどね・・・。
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そうですね (ホロン)
2013-01-25 20:13:44
「文明が進化しすぎると滅びてしまう」。その通りだと思います。昨今のクローン技術やES細胞、iPS細胞の話題を聞くにつれ、いよいよ破滅が近づいているような気がしてしまいます。

車が空を飛ぶのはまだ当分先の話でしょうが、人型ロボットはそう遠くないように思います。ロボット産業が世界を席巻するでしょうね。ロボットを一家に一台。いかがですか?
(^^)
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