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オリジナルのバイオハザードが創出した恐怖空間は偉大でさえあった。もちろん、ただ恐怖感だけをとらえるならサイレントヒルのような亜流でも十分ではあったが、システムや各種設定、物語の流れ、テンポ、展開などが絶妙に設計されていたことがバイオハザードをあれほどの傑作に仕上げたのであろう。しかるにこれは何だ?オープニングこそワクワクさせてくれるものの、その後は平板、単調に難所という難所が延々と積み重ねられているだけ。難所では即死するように作られていて、何度も死ぬことを繰り返しながら攻略の方法を探すことになる。つまり「死ぬかもしれない」という緊張と恐怖の継続がバイオハザードの醍醐味であったものが、もはや必ず死ぬわけだから、さして恐くは無くなってしまう。あとは如何にうまく照準を合わせて敵を倒すかという射的の楽しさ?だけ。弾丸も色んな所から補給できるようになっているから、弾切れをさほど心配することなくバンバン撃ちまくれる。これも全体を大味にしている一因だと思うが、確かにこの難度に弾切れまで加わればたまったものではない。しかしまあストレス溜まりまくり、爽快感無く後味悪し。イベントシーンでまでモグラ叩きを強いられるのにはもう脱帽であった。しかしながら、怒りを抑え我慢と忍耐を重ねてなんとか終了し、何処で何が起こるかがわかってしまえば、2回目はがぜん楽しいシューティングゲームの傑作へと変貌する。これほどおもしろいシューティングはザラにはない。初回は長い長い予行演習で2回目が本番という何とも風変わりなゲームである。
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