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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

人生に無駄はあるか?

2009-11-02 00:29:53 | 思索
「無駄」を国語辞典で引けば

「しただけの効果や効用のないこと。役に立たないこと。また、そのさま。無益。」(大辞林)

とあります。本来「効果や効用」「役に立つ」「無益」という言葉は必ず目的語を伴います。英文法で言えば”自動詞”ではなく”他動詞”ということですね。つまり「何に対してか?」ということです。独立して「効果がある」とか「役に立つ」というのはナンセンスですね。ワクチンは「ウィルスに対して」効果があるわけで、メリケン粉を溶かして飲んでも「ウィルスに対して」無駄ということです。

ということは、「人生に無駄はあるか?」という問いは「人生に目的はあるか?」という問いに等しいといえます。目的があるから無駄もあるわけですからね。

さて、そもそも「人生」に「目的」はあるのでしょうか?「こんな風に生きたい」とか「こんな仕事がしたい」というのは人生の中での一つの目的になり得ます。しかしそれは「人生そのもの」の目的ではありませんね。人生そのものの目的を探してみても、まず見つかりません。何故なら、人生に目的などないからです。
(テイルズ・オブジ・アビスはこのことを雄弁に語っている秀作です。)

ということは、「人生に無駄はあるか?」という問いに対して、「無駄はない」という回答が得られます。先にあげた、こんな風に生きたいとか、こんな仕事がしたいという目的に対して、もし無駄なことをしていても、それがその人の人生において無駄であるとはいえません。多かれ少なかれ、必ずこの先の人生に関連しているのです。

人生に目的など無い。つまり
人生に無駄など無い。

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