『おくりびと』 新宿ピカデリー5 にて今週鑑賞
この『おくりびと』を観るまで、映画、TVドラマで地方の建築物や家並み及び室内を見るのが嫌いでした。全国何処に行っても同じ建築様式の家々と商店、また車やスーパー、また食品、決めつけられた流行服なども・・・。ただ地方で違うのは、時間を惜しみ忙しく働く都会での知辛さがなく、時が刻む時間どおりに民衆生活時間が市井に”悠々”と流れている事だと思います。故に、都会に馴染む家などの建築物は、地方都市または市町村などで見かけるのには違和感があり、映画、TVドラマなどでみるとなおいっそう忍び難たくなりました・・・・。
しかしこの映画『おくりびと』は、違います。
冒頭から雪の降る中を走る車、そして車内での横顔の奥に流れる風景が悠々と流れてゆき”地方”なんだと自然にこのドラマの世界観に入っていきます。この映画舞台の地方でも、全国と同じような建物が処処映っていても不思議にこの映画は違和感なくその地域に溶け込んでいました。確かに監督が極力何処にもある建物を避けたとも思いますが、それ以上に出演者のこの地方での存在感ではなかったからではないでしょうか・・・。登場人物の淡々とした生活にしみ込んだ演技が、自然といつの間にか調和し生まれ故郷に溶け込み、自然、建築物が一体となり隔たりがなくなりどんどんと吸い込まれるように観てしまいました。特に、室内場面では強く感じられました。
この映画の一番のいいところはこの(人住できる)自然、(人工的な)建物と(人為的)演技が”死”という人生での一大イベントをこの三位一体で描き”死”が超越し”生”が生まれるという、ー死ーの概念をを描いたことによると思います。つまり、ー生と死ーという二律背反を親と子の”生んだ(親)、生まされた(子)=生”の関係を通し、刻々と時が経ち子は成長し、ついに親の人生さえも超越し(=死)、子は一家の大黒柱(=生)になり、死んだ親から子へ伝えられた”血”の輪廻転生ではないでしょうか・・・・。
この悠々と流れ民衆生活の時間を刻む市井の映画が、黒澤明監督の『羅生門』がベネチアで金獅子賞受賞後、アカデミー賞名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞したと同じくらいの評価をこの『おくりびと』も海外で評価され受賞した理由が察せられ、嬉しくも思われます。
こんな素晴らしい映画は是非劇場で観て頂きたいと思い、普段は映画評は同業故一般には押し付けないのですが、この映画だけは特別に伝えたいと思いましたのでー。現在、DVDも発売され、また近日にはTV放映もあるとか・・・。しかしこの映画は、劇場のスクリーンと空間を共にする見知らぬ観客と一緒に観て心を揺り動かされ目尻を湿らせ、そして劇場内が明るくなり、映画から感じ取ったその”人の温もり”を胸に残し、劇場を出るカタルシス。 この”心の浄化”で、同じく感動した観客と一緒に出ていく清々しさを是非体験して戴きたいと思った次第からです・・・。、
まだまだ全国の劇場で上映してる処もありますので、是非とも劇場スクリーンで観てもらい作品です。その後から家庭でのDVD、TV放映を観てもらい、その感動の違いさえも体験して戴きたいものです。この先、このような素晴らしい作品を劇場で体験できるのは稀ですので、是非この機会にもと思い・・・。
まだこの映画の素晴らしさを述べたいのですが・・・・後追記します。
まずは劇場で観て戴きたいために!!
『おくりびと』 現在 上 映 劇 場 『おくりびと』 公式ホームページから
『おくりびと』 goo映画
『おくりびと』 公式ホームページ
この『おくりびと』を観るまで、映画、TVドラマで地方の建築物や家並み及び室内を見るのが嫌いでした。全国何処に行っても同じ建築様式の家々と商店、また車やスーパー、また食品、決めつけられた流行服なども・・・。ただ地方で違うのは、時間を惜しみ忙しく働く都会での知辛さがなく、時が刻む時間どおりに民衆生活時間が市井に”悠々”と流れている事だと思います。故に、都会に馴染む家などの建築物は、地方都市または市町村などで見かけるのには違和感があり、映画、TVドラマなどでみるとなおいっそう忍び難たくなりました・・・・。
しかしこの映画『おくりびと』は、違います。
冒頭から雪の降る中を走る車、そして車内での横顔の奥に流れる風景が悠々と流れてゆき”地方”なんだと自然にこのドラマの世界観に入っていきます。この映画舞台の地方でも、全国と同じような建物が処処映っていても不思議にこの映画は違和感なくその地域に溶け込んでいました。確かに監督が極力何処にもある建物を避けたとも思いますが、それ以上に出演者のこの地方での存在感ではなかったからではないでしょうか・・・。登場人物の淡々とした生活にしみ込んだ演技が、自然といつの間にか調和し生まれ故郷に溶け込み、自然、建築物が一体となり隔たりがなくなりどんどんと吸い込まれるように観てしまいました。特に、室内場面では強く感じられました。
この映画の一番のいいところはこの(人住できる)自然、(人工的な)建物と(人為的)演技が”死”という人生での一大イベントをこの三位一体で描き”死”が超越し”生”が生まれるという、ー死ーの概念をを描いたことによると思います。つまり、ー生と死ーという二律背反を親と子の”生んだ(親)、生まされた(子)=生”の関係を通し、刻々と時が経ち子は成長し、ついに親の人生さえも超越し(=死)、子は一家の大黒柱(=生)になり、死んだ親から子へ伝えられた”血”の輪廻転生ではないでしょうか・・・・。
この悠々と流れ民衆生活の時間を刻む市井の映画が、黒澤明監督の『羅生門』がベネチアで金獅子賞受賞後、アカデミー賞名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞したと同じくらいの評価をこの『おくりびと』も海外で評価され受賞した理由が察せられ、嬉しくも思われます。
こんな素晴らしい映画は是非劇場で観て頂きたいと思い、普段は映画評は同業故一般には押し付けないのですが、この映画だけは特別に伝えたいと思いましたのでー。現在、DVDも発売され、また近日にはTV放映もあるとか・・・。しかしこの映画は、劇場のスクリーンと空間を共にする見知らぬ観客と一緒に観て心を揺り動かされ目尻を湿らせ、そして劇場内が明るくなり、映画から感じ取ったその”人の温もり”を胸に残し、劇場を出るカタルシス。 この”心の浄化”で、同じく感動した観客と一緒に出ていく清々しさを是非体験して戴きたいと思った次第からです・・・。、
まだまだ全国の劇場で上映してる処もありますので、是非とも劇場スクリーンで観てもらい作品です。その後から家庭でのDVD、TV放映を観てもらい、その感動の違いさえも体験して戴きたいものです。この先、このような素晴らしい作品を劇場で体験できるのは稀ですので、是非この機会にもと思い・・・。
まだこの映画の素晴らしさを述べたいのですが・・・・後追記します。
まずは劇場で観て戴きたいために!!
『おくりびと』 現在 上 映 劇 場 『おくりびと』 公式ホームページから
『おくりびと』 goo映画
『おくりびと』 公式ホームページ
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