初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

バレエ音楽「眠りの森の美女」

2006年04月09日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」です。

チャイコフスキーのバレエ音楽はこの曲と前にも紹介した「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」とならんで彼の三大バレエ音楽とされているもののひとつです。それにしても彼のバレエ音楽はいいですよね。いずれも初心者や入門編にはぴったりの曲ばかりだと思います。

しかし、この「眠りの森の美女」だけはなぜか他のふたつの曲に比べると人気はやや劣っているようです。いい曲もあるんですけどね。
さて、ストーリーはあの有名なグリム童話の「眠りの森の美女」とほぼ同じようですが、少しあらすじを紹介すると、ある国の王室に女の子が生まれました。お祝いの席には13人いる魔法使いのうち12人が招待されました。魔法使いたちは次々に王女に贈り物を送っていきますが、そこへ呼ばれなかった魔法使いが現れて、「王女は糸をつむぐ錘(すい)が刺さって死ぬ」という呪いをかけられてしまいますが、まだお祝いの魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、とっさに「王女は100年の間眠るだけ」という魔法に変えました。
しかし、王女が心配な国王は国中の紡ぎ車を燃やしてしまい、なんとか王女を救おうとしますが、王女が15歳になったとき、城を歩いていた王女は塔のてっぺんにいた老婆が紡いでいた錘に刺されて眠りに落ちてしまいます。
100年後隣国の王子が噂を聴いて城に来て、その美しい王女にキスをすると王女は100年の眠りからさめて、若き王子と王女は結婚するというお話ですね。

曲もドラマチックなものから、可愛らしい曲までたくさんありますから、いろんな曲を楽しんで聴けますよね。


 リラの精:王宮の閲兵式なんでしょうか?勇ましい曲が堂々と演奏されます。迫力満点
 ですね。しかしそれが終ると、フルートのやさしいメロディが聴こえてきます。そこから
 ヴァイオリンの鮮やかなメロディへとつながり、再びトランペットの堂々としたファン
 ファーレへと移り変わり曲は終わります。

 ワルツ:雄大な伸び伸びとしたワルツですね。3拍子のホルンのリズムに合わせてヴァ
 イオリンが華麗にメロディを奏でます。まさに王室の舞踏会ですね。リズムがフルート
 に変わると、曲も可愛らしくなり、ロマンチックなムードたっぷりです。チェロやコン
 トラバスの低音弦楽器も要所でアクセントをつけていますから、とても引き締まった
 感じも魅力的です。

 オーロラ姫のヴァリアシオン:弦楽器の序奏(イントロ)が終るとヴァイオリンのソロ
 が始まります。低音のヴァイオリンをとても効果的に聴かせています。やがて高音へ移り
 変わるところも見事ですね。やがてヴァイオリンはフルートとしばらく掛け合いをします
 が、ここも何とも可愛らしく、あどけないオーロラ姫を想像してしまいます。
 最後はアップテンポの弦楽器がきっちり締めて終わります。

今回のオススメでは「眠りの森の美女」だけのCDを紹介しますが、三大バレエのハイライト版も「くるみ割り人形」の記事で紹介してますから、下にリンクをしておきます。
どちらもオススメですよ。基本的に日本人はチャイコフスキーの曲が好きで人気もあるようですから、きっとお気に入りになると思いますよ。


≪オススメCD≫
オーマンディなら、元気いっぱい楽しい演奏を聴かせてくれますよ。

チャイコフスキー:眠りの森の美女
フィラデルフィア管弦楽団 オーマンディ(ユージン), オーマンディ(ユージン), フィラデルフィア管弦楽団, チャイコフスキー
BMGファンハウス

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
美女を想像しながら聴いてみるのもいいかもしれないですね。

≪くるみ割り人形≫の記事はこちらから
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