初心者のクラシック

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行進曲第1番

2009年01月31日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:行進曲第1番ニ長調K335(320a)です。

行進曲(マーチ)というと、スネアドラムのリズムが響き、バスドラムがズシン!と鳴って、シンバルがドシャーン!と決める。
みたいなイメージがありますが、ことこのモーツァルトのマーチには一切ドラム類が出てきません。まあ、時代背景もあるんでしょうが、そういう意味では行進曲のイメージを一新したような曲と言うことができるのかもしれません。

でも、行進曲なので、イメージでいうと王宮なんかで赤じゅうたんが敷きつめられた広間に、謁見とか、授与式みたいな式典のときに、受賞者が入場してくるときに流れてきそうな音楽。
と言ったところでしょうか?

曲はオーボエのメロディを中心に、落ち着いた明るいフレーズが響き、トランペットなんかも、ごくごく控え目に飾り程度についている雰囲気ですが、逆にそれが高級感の漂う感じになっていたりもします。



 キリリと引き締まった弦楽器の序奏(イントロ)が始まると、低音のリズムに
 ヴァイオリンのさわやかなフレーズが走り、トランペットが軽くふんわりと彩りを加えます。
 オーボエの軽やかなフレーズが入るとやわらかな雰囲気になります。
 最初のフレーズに戻り、仕切り直すとオーボエ、トランペットが更にフレーズを
 重ねていきます。
 少し落ち着くと、弦楽器はひそひそとなっていき、低音から少し怪しげな表情になりますが、
 トランペットが響くとすぐに元に戻り、元の曲調になります。
 改めて元のフレーズを一通り繰り返すと、オーボエのメロディを中心にトランペットを
 軽やかに聴かせると最後はあっさりと締めくくります。



CDの解説を読むと、「ポストホルン・セレナードの開始曲として書かれた作品・・・」ともありますから、オープニングテーマとしてのマーチの意味合いが強いのかもしれません。
また、CDには「行進曲第1番」と表示されていましたが、
細かく言うと「行進曲第1番二長調K335(320a)」という風になっています。(一応念のため)
更に、ネットでザックリ検索してみるとモーツァルト作曲の「行進曲」とタイトルがつく曲はかなりあるようで、ちょっと紛らわしいので頭には全部付けてみました。

≪オススメCD≫
このCDに入ってますが、Amazonでは売切れみたいです。

モーツァルト:音楽の冗談
オルフェウス室内管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆★★


≪おすすめシチュエーション≫
いつもと違った感じの行進曲です。


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