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ストレス緩和ペプチド発見-抗不安剤素材へ提案=京都大学

2009年03月23日 | 食品・栄養
 京都大学大学院農学研究科の大日向耕作准教授らは、精神的ストレス緩和作用のある低分子ペプチドを発見、一般的な抗不安剤のジアゼパムに匹敵する作用があることをマウス実験で確認した。天然物由来のため安全で、生産性も高いという。ガンマアミノ酪酸(GABA)配合などの抗不安食品や製薬市場の拡大が期待され、新しい素材として提案する。27日から開かれる日本農芸化学会09年度大会で発表する。

 低分子ペプチドは2種のアミノ酸が結合したジペプチドで、カゼインなど乳たんぱく質に多く含まれる。特定のアミノ酸配列が脳内のGABAの放出を促進することで精神的ストレスを緩和させるという。食品由来の安全性のほか、2種のアミノ酸というシンプルな構造のため合成がしやすく、量産性が高い。

[日刊工業新聞 2009年03月23日]
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620090323eaaf.html