（県庁舎６Ｆでは、知事公室に向かうドアがロックされ、守衛らが固めて通れない）
今朝（４日）、県知事宛に辺野古の公有水面埋立申請を承認しないようにという要望書（「県民有志」名）を提出した。
午前８時半、ロビーに集まったのは７人ほど。知事公室にこれから行くからと連絡を入れてエレベーターに乗ったが、なんとエレベーターは知事公室のある６Ｆには止まらなくなってしまっているではないか。仕方がないので７Ｆから階段で下りていくが、今度は、知事公室に向かうドアーがロックされ、数名の守衛さんが固めて通れない。なんという対応だ。
しかも、廊下には大きな掲示が出されている。「禁止行為」として、「面会の強要」「庁舎での座り込み」「プラカードの持込み」等を禁止するとしている。この掲示は、２月２８日に出されたばかりというが、公有水面埋立申請がまもなく提出されるというこの時期に、何故、あえてこんな掲示を出してきたのか。この掲示や今日の対応なども、公有水面埋立申請に対して、県民の声を排除しようとするものでしかない。
知事公室の誰かと話をしたいと求め続けたところ、やっと秘書課長が出てきて、会議室が用意された。公有水面埋め立て申請を所管する海岸防災課長らもやってきた。
まず、知事宛の要望書（県民有志名）を読み上げる。そして、今日のエレベーターの操作や、廊下のドアロック等に抗議をし、あくまでも「県外移設」を実現するため、埋立申請に対しても毅然とした対応をしてくれと要請した。秘書課長は、「知事は、皆さん方とお会いするのを避けているのではありません。ご要望の趣旨は、必ず知事に伝えます。」と答えた。
我々は、県に抗議に行ったのではない。知事も表明している県外移設に向けて、県民も知事を支えるということを伝えに行ったのだが、県民を排除しようとする県の対応は残念でならない。
（やっと会議室が用意され、要望書を提出した。左は、久貝秘書課長と上江洲海岸防災課長）
・QABテレビニュース：「市民ら知事に要請 埋め立て申請承認しないよう求める」
http://www.qab.co.jp/news/2013030441597.html
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以下、知事宛の要請書全文を掲載する。
2013年３月４日
沖縄県知事 仲井眞 弘多 殿 沖縄県民有志一同
辺野古新基地建設に伴う公有水面埋立 承認申請取扱いについての要請書
辺野古新基地建設に伴う公有水面埋 立承認申請に対して、許可しないよう 強く要請します。
国は、名護市辺野古への新基地建設 のために、公有水面埋立法（大正１０ 年法律第５７号）に基づく手続きとし て、公有水面埋立承認申請を沖縄県知 事に提出することが予想されます。
一昨年末は、非常識にも県庁の通常 業務が終了している日の未明に「普天 間基地飛行場代替施設建設事業に係る 環境影響評価書（補正後）」の搬入が 強行されました。また、昨年秋には、 沖縄県下すべての自治体が反対決議を 繰り返す中でオスプレイの配備が強行 されました。そして今度は、県民の大 多数が反対しており、仲井眞県知事ご 自身が「県外」と強く訴え続ける中 で、新基地建設の手続きが押し進めら れようとしています。これは、沖縄に 対する許しがたい差別だと言わざるを 得ません。主権者としての国民、地方 自治はおろか、自治体の存在をすら否 定する暴挙であります。
沖縄に対する基地の過重負担が続く 中で、様々な場面で多くの反対決議や 抗議決議は無視されてきました。しか し、今、知事の決断によって事態は変 わりうるのです。基地問題に対して主 体的に決断し、沖縄の将来、地方自治 と民主主義の未来を決定する重大な局 面です。
戦争で破壊され、銃剣とブルドー ザーで奪われ、今なお蹂躙され続けて いる沖縄が、自らの主体的な決断と権 限によって、新たに作られようとして いる軍港を伴う巨大軍事基地建設に 「ＮＯ」と言える場面であり、言うべ き場面であります。
私たちは、仲井眞弘多沖縄県知事に 強く要請します。
辺野古新基地建設に伴う公有水面埋 立承認申請に対して、不許可とし、県 と県民の意志を国に明確に示してください。
（以上）
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