辺野古新基地建設事業では、沖縄防衛局が違法ダンプトラック(番号表示のないダンプ規制法違反車両、道路運送車両法の保安基準に適合しない車両等)の使用を続けていることはすでに何度も説明してきた。
我々は、本年9月、シュワブのゲート前で撮った違法ダンプの写真を沖縄総合事務局に提供した。沖縄総合事務局は、51件(41台)について道路運送車両法の保安基準に適合していないことを認め、車両所有者に是正を指示するハガキを送るとともに、沖縄防衛局にも業者への指導を求めた。
ところが、その後も違法ダンプが使用されているため、10月にも沖縄総合事務局にそれらの車両の写真を示したところ、沖縄総合事務局は、22件(20台)について問題を認め、再度、車両所有者や沖縄防衛局に是正を求めたのである。その経過が、今日(29日)の沖縄タイムスに報道されている。
今回、沖縄総合事務局が、車両所有者、沖縄防衛局に指摘したのは、次の22件である。
・最大積載量の表示なし 4件
・大型後部反射器末整備 3件
・番号灯未整備 1件
・助手席巻込防止窓への着色フィルム貼付け 9件
・積載オーバーに繋がるさし枠 2件
・タイヤ摩耗 1件
・トレーラーの後部三角反射器未整備 2件
(大型後部反射器なし、番号灯なしの違反車両(9月26日撮影)
(助手席巻込防止窓に着色フィルムを貼付けた違法車両(9月26日撮影))
(番号表示がほとんど消えてしまったダンプ規制法違反車両(10月6日撮影))
所管の沖縄総合事務局が指導を繰り返しても、沖縄防衛局はこのような違法行為を続けている。シュワブのゲート前の沖縄県警も、市民らが違法車両の取締を求めても、逆に市民らを強制排除し、こうした違法車両の進入を助けている。とても「法治国家」とは言えない状況が続いている。