今日(10月1日・金)は美謝川切替工事が着工されるというので、早朝から辺野古へ。午前10時からの抗議集会の前に、第2ゲートから第4ゲートまで歩き、工事の準備状況を確認した。
抗議集会は、コロナ禍のためにオール沖縄会議が抗議行動を中止している中での急な呼びかけだったが、60名を超える人たちが集まった。
本年6月に契約された「シュワブ(R3)美謝川整備工事」の工事平面図。今回は赤印部分の工事がされるだけなので、さらに追加工事が発注されるものと思われる。この赤印部分の工事だけで2023年3月までの工期なので、美謝川切替工事が全て終わるのは、さらに数年後になるだろう。
特に気になるのが、工事車両の出入口である。第2ゲートの少し先に幅7mの門扉が造られる。さらに、今まで閉鎖されていた第3ゲートも工事車両の出入口となる。どちらも国道が大きくカーブしている個所で見通しが悪く、事故の発生が危惧される。
午前10時から抗議集会が始まった。名護市議の皆さんとともに、私もマイクを握り、これから始まる工事の概要と問題点について説明した。
この美謝川切替え工事は、法的にも多くの問題がある。設計変更申請が不承認となれば辺野古新基地建設は不可能となるのだから、当初の承認許可を得た部分の工事も進めることはできない。
さらに、名護市の法定外公共物管理条例に違反し、名護市との協議を行っていないこと、森林法に基づく県との林地開発協議をしていないことなど、問題は多い。
第3ゲートにはすでにフェンスが設置され、警備員らが立っていた。
第2ゲートの少し先に仮設フェンスが設置されている。この辺りに工事車両の出入口となる門扉が造られる。
さらに名護よりには、工事車両の駐車場や資材置き場とするための仮設ヤードも設置されていた。
第4ゲート付近では、高さ制限を超える送電線等の地中化工事も始まっていた。国道の歩道部分に地下埋設するものと思われるが、美謝川切替え工事と重なる部分も多く、現場は混乱するだろう。
これらのフェンスや作業ヤード等は、いずれも米軍への提供施設内ではなく、国道敷地に設置されている。午後、北部国道事務所で道路台帳を確認し、那覇の沖縄総合事務局でこれらの占用届書の公文書公開請求を行った。