チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

那覇空港埋立事業では厚さ7mmの防砂シートだったが、それでも深刻な陥没事故が発生した --- 辺野古の防砂シートは厚さ 4.2mmでしかない。/// 県はただちに事故の原因等について照会をすべき!

2021年01月19日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(1月19日・火)は、具志堅隆松さんや宗教者ネットワークの方々と糸満市のKさんの事務所を訪問。戦没者の遺骨が混ざった南部の土砂を辺野古埋立に使わせないための今後の運動の進め方について話しあった。知事の毅然とした対応を期待したい。

 帰宅後、那覇空港の陥没問題(詳細は1月14日のブログ参照)について調べる。

 1月15日の技術検討会の資料等が今日、沖縄総合事務局のホームページでやっと公表されたが、議事録が掲載されておらず、委員らがどう指摘したのかまるで分からない。開発建設部に電話して聞くと、「議事録公開の予定はない」という。防衛局の辺野古新基地建設事業ですら、技術検討会や環境監視等委員会の議事録は公開されているので、この沖縄総合事務局の対応は全く納得できない。すぐに公文書公開請求をしたが、今後も追及していきたい。

 今回は、第2滑走路に続く誘導路の8か所で、39回にもわたって陥没事故が発生している。捨石を積み上げた護岸に張った防砂シートが破損し、埋立材が吸い出されたために陥没したという。

 しかし、下の図のように、外周護岸部では片側が海となっているので、干満の差等で陸側の埋立土砂が吸いだされたというのは分かるが、両側が埋立てられている中仕切護岸部でも陥没が起こったのは何故なのか? 沖縄総合事務局の担当者は、「護岸の縦断方向に海水が浸透し、吸出しが発生した」と説明したが、これは納得できない。

 今回の那覇空港の陥没事故の原因究明が特に重要なのは、現在進められている辺野古新基地建設事業でも全く同じ工法が採用されているためである。しかも、那覇空港埋立の防砂シートは厚さ 7mmだったというが、辺野古新基地建設事業で設置された防砂シートは、公文書公開請求で入手した特記仕様書によると「厚さ4.2mm以上」とされており、那覇空港埋立で使われたものよりもずっと薄い。このままでは、辺野古新基地でも深刻な陥没事故が発生する可能性がある。

 沖縄県の海岸防災課に確認すると、県は、まだ今回の那覇空港の陥没事故について沖縄総合事務局に照会していないという。那覇空港第滑走路埋立事業も県が承認したものである。何故、詳細を聞こうとしないのか?

 さらに県は、現在、辺野古新基地建設事業の設計概要変更申請の審査中である。早急に陥没事故の詳細を照会し、防衛局に対して徹底的な対策を求めるべきであろう。

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 下の2つの図は、今日、やっと公表された沖縄総合事務局のホームページから。

 

 

(辺野古新基地建設事業で張られている防砂シート(白い部分)。那覇空港埋立事業では厚さ7㎜だったが、今回の工事では厚さ 4,2mmしかない)

                  (沖縄ドローンプロジェクト撮影

<追記>

 下は、辺野古の護岸工事の特記仕様書。防砂シートは「厚さ4.2mm以上」とされている。

 

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