6月8日(金)、早朝から辺野古へ。台風が近づいており、海上行動が危ぶまれたが、なんとか2隻の抗議船と12艇のカヌーを出すことができた。私はNさんと久しぶりの「不屈」を担当。
日曜日にも台風が近づきそうだが、防衛局は目立った台風対策をせず、今日もK4護岸の捨石投下を続けている。外側の進入防止のためのフロートは、下をアンカーで止めているだけなので、台風が来ればひとたまりもない。3年前には、何個ものアンカーが台風のために流されてしまい、行方が分からなくなったことがある。防衛局は台風が東に逸れると思っているのかもしれないが、もし強風の高波で被害が出ればいったいどうするというのか?
今日も、カヌーメンバーらは、フロートの中に突入し、工事強行への抗議行動を続けた。
(K4護岸西側の工事現場。捨石の投下が続いている)
早い目に船を降り、名護市役所へ。辺野古新基地周辺の建築物が米国国防総省の高さ制限を超えていることが大きな問題となっているが、4月12日、防衛局は名護市に説明に訪れている。その際の記録や資料を公文書公開請求していたのだが、今日、それが開示されるのだ。
基地対策係で文書を受けとるが、数枚の簡単な資料しかない。防衛局は、「高さ制限区域にかかる55mを超えている場所はいくつもある」と説明したという記録はあるが、具体的な建物やその標高についての資料は全くない。市民の安全に責任を持つ名護市が、何故、そうした資料の提供を求めなかったのか、全く理解できない。
名護市の防災資料に、公共施設の標高を記した資料があるが、それによると、豊原公民館:51.0m、久辺小学校:44.2m、久辺中学校:49.1mとある。これは土地の高さなので、これらの建築物はいずれも55mという高さ制限を超えている。他にも、周辺のかなりの民家も高さ制限を超えているだろう。なんとかその全容を明らかにしなければならない。