9月7日のブログで、辺野古弾薬庫の大浦湾側が8月の大雨のために大規模な崖崩れを起こしていることを書いた。
その後、沖縄ドローンプロジェクトに現場付近の状況を撮影するようお願いしていたのだが、9月11日に撮影した写真が送られてきたので紹介したい。
(大浦湾から見上げた辺野古弾薬庫下の崖崩れ現場 9月7日撮影)
上と下の写真を見てほしい。崖崩れの現場のすぐ上には辺野古弾薬庫のフェンスが続いている。そしてその内側では大規模な工事が進んでいることが分かる。
現在、辺野古弾薬庫では、2017年11月から大規模な改修工事が進んでいる。工事費26億円を日本政府が負担し、以前にあった半地下式の弾薬庫4棟が取り壊され、2棟の大きな弾薬庫が建設中だ。上の写真の中央の道路の両側に2棟の弾薬庫の工事(白い建物)が進んでいることが分かる。
ところが下の写真を見ても分かるように、右側の弾薬庫は境界のフェンスにきわめて近い。すなわち、大規模な崖崩れ現場のすぐ横なのだ。この大規模な崖崩れを止める方策はない。このままでは造成中の弾薬庫に深刻な影響を及ぼすことは必至だろう。
2014年作成の米海兵隊の文書では、辺野古弾薬庫で、「13の弾薬庫を取り壊し、12の新たな弾薬庫と武器の組み立て区画とする。未開発地を含む大規模な土木工事が必要」とされているという(2019.4.24 琉球新報)。下の写真で、造成工事が始まっているところにも新たな弾薬庫が建てられるのであろう。
弾薬庫の辺りには、辺野古断層も走っている。そして今回、大規模な崖崩れも発生した。こんな危険な辺野古弾薬庫はただちに撤去させなければならない。