腰痛はなかなか回復しない。若い頃からの持病だから対応の仕方は慣れているのだが、自由に動き回れないのはやはり辛い。
20日(土)は、沖縄市民連絡会主催の「辺野古新基地建設阻止に向けての学習・討論会」が開催された。まもなく予想される翁長知事の埋立承認の取消に対して、政府は、「知事が埋立承認を取り消しても移設作業は進める。」と言い放っている。そのような状況の中、埋立事業の阻止に向けてどういう対応策が考えられるのかについて、皆で考えようというのだ。
(平和市民連絡会の学習・討論会。約80名が参加)
私とMさん、そしてM弁護士が報告し、質疑応答が続いた。私の報告は「知事の権限はきわめて大きい。埋立承認の取消だけではなく、知事に与えられた権限を毅然と行使すれば、今後、防衛局は埋立本体工事に入ることはできない。防衛局は『八方塞がり』に陥っている」というもの。現在の事業の状況と、今後の問題点について詳しく説明した。
(以下、私の報告のレジメの目次を添付する。全文は、今後、何らかの形で掲載したい。)
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辺野古新基地建設をめぐる現在の状況と課題 2015.6.20 T.K
----埋立本体工事の着工を阻止するためのいくつかの手法について
1.海上ボーリング調査は工期末の6月末までには終了せず、8月頃まで継続
2.7月中に第3者委員会の答申。知事は8月にも「埋立承認取消」か
3.ボーリング調査が終了しても、防衛局は本体工事にすぐに着手できない
4.大浦湾に張り巡らされたフロートの撤去問題---今後の県と国の大きな争点に
5.許可区域外へのコンクリートブロック投下問題---埋立本体部分の岩礁破砕許可の取消を!
6.「仮設岸壁」造成はもう着工できない
7.仲井真前知事が承認した「工事用仮設道路」の設計概要変更承認取消の必要性
8.「美謝川の切替」、「土砂運搬方法の変更」の設計概要変更の再申請の動き
9.その他、知事の「許可・承認」が必要な事項(サンゴの「特別採捕許可」等)
10.旧米軍兵舎解体のアスベスト問題についての徹底的な規制
11.「土砂規制条例」、「県土保全条例」、「アスベスト条例」について
12.文化財調査問題---「碇石(いかりいし)」等の文化財が工事を止める!
(学習会終了後の懇親会)