チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

カヌー隊と船団、大型クレーン船まで近づき抗議行動---海保による再三の不当拘束

2015年02月28日 | 沖縄日記・辺野古

 2月26日(金)、今日はKさんと「美ら海」を担当。カヌー隊のサポートにあたった。「勝丸」、「ラブ子」がカヌー隊につき、「平和丸」にはマスコミ関係者に乗ってもらった。

 海保により2回にわたって不当拘束されたが、それでも大型クレーン船のすぐ近くで長時間にわたって監視・抗議行動を行うことができた。海保のゴムボートが近づくと「美ら海」のマイクを使って「海保はまず防衛局の違法行為を取り締まれ!」と抗議した。防衛局は、岩礁破砕許可の範囲外に大型コンクリートブロックを投入するという県漁業調整規則違反行為を行った。海上保安庁は、抗議船を排除するのではなく、まず防衛局の違法行為の取締をすべきなのだ。

(26日に搬入されたクレーン船。台船には海上ボーリング調査の資材が積まれている。)

 朝、9時半頃、瀬嵩の浜から抗議行動に向かうカヌー隊。フロートを超え、クレーン船に近づいていくと海保のゴムボートが阻止線をはっていた。「美ら海」はカヌー隊2班につき、弾薬庫の方にそのまま進んでいく。カヌー隊1班と「勝丸」は大浦湾の中央部から台船を目指した。

 突然、海保の実力行使が始まった。ポートフックでカヌーを引っかけ、ゴムボートに横抱きに拘束して現場から遠く離れた海域まで強制的に曳航していく。

 「美ら海」からマイクを使って海保に抗議する。「海保は何をしているのだ! 海保が今すべきなのは、県漁業調整規則違反行為を行った防衛局を取り調べることだ! 君たちは毎日、海に出ていて、防衛局が巨大なコンクリートブロックを岩礁破砕許可の範囲外に投下したことを確認しているだろう。何故、防衛局の違法行為を黙認するのだ! 違法行為を行った防衛局のガードマンのような仕事をいつまで続けるのか。抗議行動への弾圧を止めなさい!」

 突然、海保のゴムボートが両側から「美ら海」に近づき、「海猿」たちがドヤドヤと乗り込んできた。海猿が、操船していたKさんを操縦席から追い出し、現場から遠く離れた海域まで連れていく。

             (乗り込んできた海保ゴムボートの指揮者)

 こうしていったん遠くまで曳航されたが、再度、現場に引き返す。今度は両側から海保のゴムボートに挟まれ、瀬嵩近くのフロートの外まで曳航されてしまった。

 カヌー隊も皆曳航されてきたので、メンバーらを全員、「美ら海」に乗せ、カヌーだけを曳航して「勝丸」とカヌー隊1班のほうに向かう。不思議なことにカヌー隊1班はクレーン船のすぐ近くにいるのに、海保による強制排除は行われていない。

 全員が合流し、アンカーをうってクレーン船の監視に入った。クレーン船では特に目立った作業は行われていない。そのまま船上で昼食をとる。海保のゴムボートも手の出しようがなく、少し離れたところで待機を続けるだけだ。

               (クレーン船のすぐ前で監視行動を続けた。)

 ふと気がつくと陸の方から声援が聞こえる。シュワブの第3ゲートからはこの辺りがよく見えるので、ゲート前で抗議行動をしていたメンバーたちが第3ゲートに来て海上行動を支援してくれているのだ。レインボーフラッグを大きく振り、声援に答える。

 午後2時頃まで監視を続けたが、作業もないようなので今日の海上行動を切り上げることとする。カヌー隊は自力で漕いで瀬嵩の浜へ戻る。10隻近い海保のゴムボートが両側を取り囲んで並走するが、拘束はしなかった。

 汀間漁港で船を片づけ、シュワブゲート前の抗議行動に参加する。沖縄総合事務局による座り込みテントの強制排除の動きが強まっており、皆、緊張している。山城さんに指名され、この間の海の様子や、大型コンクリートブロック投下問題等について報告した。

 昨日から、国道事務所の職員らが15分ごとに歩道を歩いてくる。何を喋るでもなく、ただ、無言で歩くだけだ。なんという虚しい業務を命じられているのだろう。 

 28日の新聞では、沖縄総合事務局の労働組合がこうした業務に職員が従事させられていることに抗議の申し入れをしたという。組合の毅然とした抗議の申し入れに敬意を表したい。  

「沖縄総合事務局開発建設労働組合の申入書では「『道路管理者』としての対応を超えた過剰な警戒対応」とした。その上で「開発建設部の多くの職員を動員し、県民同士の対立をあおるような行為は、県民の安全・安心を守る役割を担う行政機関として異常な事態だ」と批判した。
 さらに「県民の一人でもある職員の思いも無視した、辺野古への座り込みへの弾圧は、総合事務局がこれまで果たしてきた役割自体が否定される」と強調。派遣された職員については「気持ちとは裏腹の罵声を浴びせられている」として心身ともに負担が重いことを指摘した。」(琉球新報 2015.2.28)

 

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