チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

海上ボーリング調査は実際には終っている、防衛局は大浦湾にフロートを張り出してはならない!---知事はただちに中止指示を!

2017年01月03日 | 沖縄日記・辺野古

 明日(1月4日)、防衛局は辺野古埋立事業を再開する。いよいよ再び大浦湾での熾烈な闘いが始まる。このブログでは今後、防衛局が予定している作業手順とその問題点について連続して指摘したい。

 防衛局が最初に着手するのは臨時制限区域に沿ったフロートの張り出し作業だ。その後、1ヶ所残っている海底ボーリング調査を継続し、汚濁防止膜設置のための大量の大型コンクリートブロックの投下が始まる(本年1月1日の読売新聞は「数百個のコンクリートブロック投下」と報道している)。しかし実際には海底ボーリング調査はすでに完了しており、これから始まろうとしている調査は全くの見せかけのポーズにすぎない。

 昨年の工事中止以降の経過を確認しよう。2月頃から大浦湾の長島近くに掘削棒が刺され、深場の海底ボーリング調査が行われた。これが最後の24ヶ所目の調査だと報道されていた。私たちは海上で監視行動を続けたが、作業はゆったりとしたペースで行われ、3月4日の和解以降、そのまま中止となった。

 防衛局は、昨年3月31日の県への回答では、「全25ヶ所の調査のうち、23カ所の調査を了し、残る1ヶ所の調査を行っていました」としている。しかし、昨年4月、私たちは安部知子議員(民)のお世話で防衛省交渉を行った。その際、防衛省は、「海底ボーリング調査は終ったのか?」という追求に対して、交渉後、次のような文書回答を送ってきた。昨年3月31日付で業者との契約は終了し、海底ボーリング調査は業務を完了しているのである。

 

 防衛局は今回も、「浮具の設置を終えた後、海底ボーリング調査を再開。掘削対象は全24地点中、残り1地点」と説明しているようだ(沖縄タイムス 2016.12.28)。しかし、残り1ヶ所の海底ボーリング調査を続けるというのは、全くの見せかけにすぎない。あれだけ長い期間、掘削棒を刺して作業を続けていたにもかかわらず、まだ終っていないというのはあり得ない。この1ヶ所の継続だけのために、防衛局はまたあのものものしい大型台船を搬入し、掘削棒を刺し直すというのか? (もし、未だ海底ボーリング調査が終っていないのなら、実施設計の事前協議はそのボーリング調査が終了してからということになる。)

 一昨年5月18日、翁長知事は緊急記者会見を開き、「ボーリング調査の終了後、実施設計等の事前協議が終了するまでは、フロート等を撤去する必要がある」、「フロート等が撤去されない場合は、しかるべき対策を講じる」と強く指摘した。

沖縄タイムス 2015.5.19

 

 今回、防衛局が1ヶ所の海底ボーリング調査を継続すると説明しているのは、海底ボーリング調査が終ったことを認めれば、知事からフロートの張り出し中止を命じられるからである。

 知事は、ただちに防衛局に対して、「海底ボーリング調査は終ったのではないか?」、「その場合、実施設計の事前協議まではフロートを張り出してはならない」と指示すべきである。このまま防衛局のフロート張り出しを黙認してはならない。

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