(与儀公園のカンヒザクラ) (沖縄タイムス 2012.2.17)
16日(木)、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団が、県の土木建築部海岸防災課に「辺野古アセスの知事意見提出に関する要請書」を提出するというので参加した。応対してくれたのは、儀間課長と大城副参事。
審査会の答申を受けて、現在、飛行場部分の知事意見の提出期限が今月20日に迫っている。一方、埋立事業については、県は、3月27日が知事意見の提出期限として、現在、海岸防災課でその審査がすすめられている。
今日の申し入れでは、①12月28日未明に持ち込まれた評価書には、欠落部分があったのだから、その不備が是正された1月6日が受理日となる。従って。知事意見の提出期限は4月5日となるので、昨年一部改正された環境影響評価法が適用され、環境大臣の助言を求めなければならない、②埋立部分の知事意見についても、多くの住民の意見が反映できるよう対策をとること、③アセスのやり直しを求めること、などを要請した。
少し時間があったので、私から埋立土砂の問題について指摘した。
1月27日の県のアセス審査会でも意見陳述したのだが、今回の辺野古アセスの問題の一つが、埋立土砂の調達計画が全く未確定ということだ。埋立土砂・1700万㎥は、沖縄の海砂採取量の17年分にもなるという膨大な量。その調達計画が明らかにならない限り、埋立が何年かかるのかということすら決まらず、これではもうアセスとは到底いえない。
27日の陳述の際は指摘できなかったのだが、沖縄では、現在、那覇空港の滑走路(2700m)増設のための埋立計画もすすんでいる。この埋立面積は、160haで、必要な土量は1000万㎥にもなる。この計画も、辺野古の計画とほぼ同時期の予定だから、1700万㎥ではなく、実際には、2700万㎥もの土砂を調達しなければならないのだ。これは、沖縄や周辺地域の自然を壊滅的に破壊しない限り、もう不可能に近い。
海岸防災課の職員らは、当然、このことを分かっているはずだが、今日も、辺野古のアセスの知事意見書できちんと指摘するよう強く要請した。