9月1日(月)は、平和丸2号に乗船。一日、カヌー隊のサポートとボーリング調査の進行状況等を観察した。
(辺野古沖での小型スパッド台船。周辺にはフロートが張り巡らされているが、台船の周りにもさらにフロートが設置されている。さらに、台船には防御ネットが張られ、ハシゴが上げられると台船に上がることはできない。そして何隻もの海保のゴムボート。いったい何重の警戒態勢か。)
29日(土)、8隻のカヌーがフロートを乗り越え、小型スパッド台船に近づいた。泳いで中に入り、抗議した人たちも多い。そのため、警備が強化されたのか、今日はフロートの中には海保のゴムボートが4隻、待機していた。フロート沿いでも何隻ものゴムボートがカヌー隊の動きを監視し続けている。海上保安庁は、もうすっかり防衛局のガードマンになってしまった。
シュワブの浜のフロートの内側に海保のカヌーが3隻置かれていた。午後、そのカヌーが出され、海保の職員らが練習を始めた。まだ慣れていないのか、立ち漕ぎの際に時々横転している。ゴムボートが近づき、フックを使ってカヌーを捕獲する訓練もしている。我々のカヌー隊への対応の練習のようだ。海保の任務は海上の安全確保、県民の抗議を押さえつけることではない。なんという馬鹿げた訓練をしているのだ。
(自分たちでカヌーを用意し、捕獲訓練を続ける海上保安庁)
フロートに沿って抗議を続けるカヌー隊。もう、海保も、「フロートに近づかないでください」とも言わなくなってしまった。我々の船がフロートの傍まで行っても、何の注意もない。これも全て、一歩一歩、規制の枠を突破していったカヌー隊の奮闘のおかげだ。
シュワブから交代の海保の職員らが浜に降りてきた。
(平和丸から海保に抗議し、カヌー隊の激励を続ける市民たち)
午後、「島ぐるみ県民会議」の一行が3台の大型バスを連ねてやってきた。総勢180人。もう3週目になるが辺野古に来るという人は増える一方だ。
午後はカヌー隊と一緒に大浦湾のスパッド台船に行く予定だったが、雷が鳴り響き、とても出港できない。昨日は大浦湾で大きな竜巻があったという。午後のカヌー隊の行動は中止。我々は、雷が少し収まった合間に船団を組んで汀間漁港に戻った。途中、辺野古崎と長島の間で何隻もの船がアンカーを降ろし、潜水士たちが作業を続けていた。
次の海底ボーリング調査は、大浦湾で大型スパッド台船を使って行われる。そのための台船の設置箇所を潜水して確認しているのだろう。大型スパッド台船は、沖合から航路を使って大浦湾にやってくる。それをどう阻止するか、いよいよ海上行動は重大な局面を迎えようとしている。