チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

沖縄県は何故、辺野古への土砂運搬を加速させる本部塩川港でのベルトコンベア設置を許可したのか!

2021年04月26日 | 辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋

 今日(4月26日・月)、本部町島ぐるみ会議のAさんから、「本部塩川港でおかしな土嚢が設置されている」という電話が入った。

 あわてて北部土木事務所に電話すると、県が本部塩川港でのベルトコンベア設置を許可したため、その準備作業が始まったことが分かった。午後、県庁の港湾課に行き、詳細を確認した。

 防衛局は、辺野古への埋立土砂海上搬送のペースを上げるために、1年以上前から本部塩川港にベルトコンベアを設置する計画をたててきた。そして昨年4月、北部港運㈱名で県に港湾施設用地使用許可を申請した。

 しかし、私たちが強く抗議したこともあって、申請は毎月出されているのだが、県は今まで許可できない状態が続いていた。

 ところが、本年3月31日、県は4月分のベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可を認めてしまったのだ。

 下は以前、那覇空港滑走路増設事業でベルトコンベアが設置された際の写真(沖縄ドローンプロジェクト撮影)である。この写真は4基だが、今回はとりあえず2基のベルトコンベア(シップローダ)の設置が許可された。

 いずれにしろ、辺野古への埋立土砂海上搬送のペースが大幅にあがってしまう。辺野古新基地建設阻止は県政の柱だと強調しているのだから、今回のベルトコンベア設置許可はとても納得できない。

 今回の許可により、本部塩川港の東側部分の3000平方メートルが常時、囲われてしまう。先日から始まった土嚢等の設置(下の写真)は、その準備作業である。

 今までは、作業がある日は、朝、作業員らが仮設フェンスを設置し、夕刻、それを撤去していた。しかし、今回の許可により、作業のない日もこの部分は囲われたままで、中にベルトコンベアや土砂堆積桝等が置かれたままとなる。現在では、月のうち半分ほどしか本部塩川港での積込み作業は行われていない。公共の港だから、もし使用を許可するとしても、その都度片付けさせるのが当然だろう。

 沖縄県行政手続条例に基づく港湾施設使用許可の審査基準は、「港湾の利用、維持管理上、支障となるおそれがないこと」とされている。今回のように、特定の業者に、広大な港湾施設用地の独占的・排他的使用を認めることは、審査基準にも合致しない。

 許可は、月単位で出されている。5月分の許可を出さないよう強く申し入れた。

 明日は、本部塩川港で現地の状況を確認し、本部町島ぐるみ会議の皆さんと県の北部土木事務所に抗議に行きたい。

  (4月26日、本部町島ぐるみ会議 Aさん提供)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <4月21日・防衛省交渉の報... | トップ | 沖縄県の本部塩川港でのベル... »
最新の画像もっと見る

辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋」カテゴリの最新記事