チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

事実上の埋立工事、「工事用桟橋」着工か? 

2014年11月08日 | 沖縄日記・辺野古

  11月8日(土)、今日は風雨が強く、海は荒れるという予報だったので、海上行動は中止となった。Sさんからの連絡では、やはり、名護の辺りは、朝から強い雨が降り続いているという。

 11月7日の琉球新報は、1面で「桟橋工事着手か 設置予定地で伐採」と大きく報道した。下の写真で、「診療所」の前のこんもりとした茂みの伐採が「工事用桟橋」の準備作業だというのだ。そのため、7日、大浦湾に船で出た際、海上からその辺りを入念に観察した。

(アスベストが問題となっている解体予定の建物(6棟) 沖縄タイムス 2014.8.15の写真に加筆)

 上の写真で中央の広い道路は、シュワブ基地の第1ゲートからまっすぐ連なっている。琉球新報が報じた場所は、この道路が海に突き当たるところから数10m辺野古崎に寄ったところだ。しかし、この「工事用桟橋」は、埋立工事や海上ボーリング調査のための資材を運ぶものだから、折れ曲がった道路の先ではなく、広い道路がまっすぐ海に突き当たったところに造成するのが普通だろう。

 いずれにしろ、防衛局長は「海上ボーリング調査等の際に使用する。準備が整い次第、作業を開始する」と明言している。この「工事用桟橋」は長さ100m以上、仮設の浮き桟橋ではなく、砕石等で埋め立てて大型車両の通行可能な幅に整備するという本格的なものだ。大浦湾に大量の砕石等が投入されることから、「事実上の埋め立て工事」が始まることとなる。

 ところが、この「工事用桟橋」については、防衛局の環境影響評価書や県への埋め立て承認申請書にも全く記載されていない。報道によると防衛局が本年6月に大成建設と契約を結んだ「シュワブ(H26)仮設工事」に含まれており、県もすでに岩礁破砕の許可を与えたという。しかし、防衛局や県に対して行った公文書公開請求の開示文書では、「シュワブ(H26)仮設工事」の設計図書や岩礁破砕の申請書のうち、この「工事用桟橋」の部分は全て黒塗りされ、その構造、位置、工法等は全く明らかにされていない。

 そもそも、埋立承認願書の設計概要の変更にあたるものだから、県に変更申請をした上でないと工事に入れないことは明らかだ。沖縄県は、防衛局に対して、すぐに変更申請をするよう指導しなければならない。このまま、大浦湾に砕石を投入させてはならない。

 (琉球新報が工事用桟橋の予定地と報じた場所)

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