実家から貰ってきた「秋の和菓子」です。
左から虫の音・栗きんとんという名がついています。
虫の音は黒ゴマが秋の虫で、空間と丸い饅頭が秋の夜長を表してます。
こんな風情のある和菓子に申し訳ないのですが、こんな器に盛ってしまいました。
美味しい和菓子の次にむさくるしい物体ですみません。
時代物のお針箱でして、祖母から母そして私にと受け継いだものでございます。
ものごごろついた時には、母は生活のために洋裁の内職ばかりしていました。
そんな忙しい母のそばで、私はいつもこのお針箱をおもちゃにして遊んでいました。
その想い出のお針箱を、結婚する時に無理を言って母から貰ってしまったのでした。
当時、右のボタンが入った引出しが大好きで、裏側にたどたどしく書いた私の字が残っています。