NHK、障害者リポーターを発表!22歳・千葉絵里菜さん「モットーは何事もあきらめないですること」
NHKの放送総局長の定例会見が23日、東京・渋谷の同局で行われた。
この日の木田幸紀放送総局長の会見では、同局が6月から初の試みとして公募してきた2020年東京パラリンピックで起用する障害者キャスター・リポーター2名が発表された。
応募総数159人の中から選ばれた北海道出身の千葉絵里菜さん(22)は脳性まひのため、電動車いすを使用している。電動車いすサッカー、電動車いすスラローム、車いすカーリングの競技歴を持つスポーツ・ウーマンだ。
この日の会見に登場した千葉さんは「私のモットーは何事もあきらめないですることと笑う門には福来たる。脳性まひのため、手足を自由に動かすことができませんが、何事もあきらめずにやることが大好きです。スポーツで得た経験、人とのつながりが私の財産。笑顔でリポートできたらと思います。障害があるからできないでなく、チャレンジすることの大切さを伝えていきたいと思います」と意欲を見せた。
「人に伝えることが大好き。私の目線で伝えられることはないかと思った時にちょうど募集があって応募しました」と笑顔。「今はワクワクした気持ちがたくさんあります。不安もあるけど、ワクワクの方が大きいです。楽しんでリポートしたいです」と続けた。
初級スポーツ指導員の資格も持っており、「電動車いすの人はなかなかスポーツをする機会がないと思うんですけど、そんな私だからこそ伝えられるものがあると思います。注目しているのは、(車いす)テニスの上地結衣さん。私と同い年でとてもパワフルなので応援しています。NHKの有働(由美子)アナを目標にしたいです」と話した。
もう1人の後藤佑季さん(21)は岐阜県出身の現役女子大生。難聴のため人工内耳を使用。陸上100メートルの競技歴を持つ。
木田総局長は「笑う角には福来たるということで(朝ドラ)『わろてんか』のようで…。お二人にはさっそく登場していただきます」と期待を寄せた。
2人は24日放送のEテレ「ハートネットTV」(火曜・後8時)で番組初出演。28日放送の総合「1000日前 東京大会へ!スペシャル」(土曜・後1時50分)には生出演する。