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考えさせられます~教員の働き方Ⅱ~

2017-10-03 21:34:00 | 教育

教員業務の役割分担と適正化検討 授業準備などで議論

中教審初等中等教育分科会の、学校における働き方改革特別部会は10月3日、第5回会合を、東京都千代田区の東海大学校友会館で開いた。教員業務の役割分担と適正化を視野に、授業準備や学校行事の在り方について議論した。

授業準備については事務局から、教員の負担軽減を視野に、教材や指導案の共有化を促進するなどの改善案が示された。

小学校長の立場から発言した委員は、「個々の教員の業務量と業務時間の長さ」が、根本的な課題と指摘。小学校教員は、複数教科の指導と担当学年の定期的な変動などで時間的な余裕がない中、慌ただしい準備に追われている現状を訴えた。

また、学習評価と成績処理に関する議論では、「評価を丁寧かつ適正に進められるよう、学校で集中的に作業する期間が必要。機会創出のために学校行事の精選を進めなくてはいけない」などの意見が出た。

学校行事の見直しについては、「慣習だけで継続され、膨れあがっている行事の精選が必要。精選の際は、地域協働による役割分担や教育目標を見据え、行事と教科などを関連づけた有機的な指導の実現を考慮したい」などの提案が出された。

「教員の余裕が乏しい中で行事の準備や活動を行うと、教員主導の展開で進めがちになる。子供の主体性や参画力を養うという目標の元、より良い行事の計画や実施を願いたい」との指摘もあった。

いじめや不登校など支援が必要な子供への対応については、「学校では養護教諭の役割が大きくなり、保健室でカウンセラーの役割も担っている。学校に子供の多様な課題対応が委ねられているが、学外関係者との円滑な協働を図るためのコーディネーター役が重要。学校は、子供の問題行動の未然防止と初期対応を中心に担う役割分担がよい」との意見が挙がった。

教育活動を進める際の学校の計画策定や組織整備の在り方では、「カリキュラム・マネジメントが実質的に機能するための、計画や運用が大事。計画作成だけに追われないような、作業の効率化なども考慮したい」の提言があった。

また、「学生などのティーチングアシスタントによるサポートは、学校現場でも好評。広く制度化が進めば」との意見も出された。