輝く未来へナイスシュート!

子どもたちは、無限の可能性を秘めています。その子どもたちのために少しでもお手伝いをしたい!

寂しさ

2018-03-05 20:31:17 | 特別支援

今年度の通級指導は、いよいよまとめの時期になりました。

3年生の指導は卒業式を控えているので、今日のA君の指導がラスト。今年度は5名+校内支援の生徒2名が通級を巣立って行きます。一番長い生徒で3年間、短い生徒で2年間支援してきました。どの生徒も個々の困り感が軽減され、落ち着いた様子で卒業が迎えられそうで嬉しく思っています。

しかしその反面、来週から会えないことを思うと、寂しさを感じてしまいます。でもニッコリ笑って卒業を祝いたいと思います。輝く未来に期待して


困り感のある児童生徒へ朗報です

2018-02-23 22:10:33 | 特別支援

タブレット端末で読む「デジタル教科書」、来年4月導入

2/23(金) 9:36配信

朝日新聞デジタル

 子どもがタブレット端末などで読む「デジタル教科書」が、2019年4月から小中高校などで使えることになる。政府は23日、紙の教科書の使用を義務づけてきた学校教育法など関連法の改正案を閣議決定し、今国会での成立を目指す。学習障害などで紙の教科書を読むことが難しい子どもは、全ての授業でデジタル教科書の使用が認められる。

 デジタル教科書は紙の教科書と同じ内容だが、文字の拡大や色の変更、音声読み上げといった機能を加えられるため、学習障害や視覚障害などがある子どもが学びやすくなる効果が見こまれる。また、英語の音声を聴いたり、立体の図形を画面上で回転させたりすることもでき、文部科学省は、新学習指導要領が重視する「深い学び」にもつながると期待している。

 改正法案が成立すれば、デジタルと紙の教科書の併用が認められ、導入は学校や教育委員会の判断となる。ただ、国が費用を負担する小中学校の紙の教科書と異なって無償ではなく、タブレット端末などの機材整備が課題だ。また、指導する教員のノウハウも欠かせない。教科書会社「東京書籍」の高野勉・教育事業本部副本部長は「持続的に提供できるようにするには、メリットへの理解が広まる必要がある」と話す。(根岸拓朗)


学びの場の保証~広がりを期待!~

2018-02-19 22:28:11 | 特別支援

医療的ケア児支援強化 川崎市

2/19(月) 19:51配信(神奈川新聞)

 川崎市は2018年度から、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを必要とする子ども(医療的ケア児)が地域の市立小中学校に通いやすくなるよう、看護師の巡回事業を大幅に拡充する。親の付き添いの負担軽減へ向け、必要と判断されれば看護師が最大で週5日、1日何回でも巡回する。子どもが学校にいる平日は看護師がケアできるようになる。

 同市では現在、小中学校と、看護師が常駐していない特別支援学校に在籍する計14人の医療的ケア児を対象に、訪問看護ステーション9カ所の看護師が巡回。ただ、巡回は1人につき、週2回90分ずつか、週1回180分のどちらかが上限となっている。

 必要なケアの回数が多い子どもの場合、親が一日中学校で付き添うケースもあり大きな負担となっている。このため18年度は巡回を必要に応じて最大で月曜から金曜まで週5日、1日に30分単位で複数回訪問できる態勢を整える。18年度当初予算案に前年度当初比約2500万円増の約4100万円を計上した。

 18年度に巡回の対象となる医療的ケア児は14、15人になるとみられ、市教育委員会は訪問が必要な時間や回数を調査し実情を把握。親の付き添いの負担が地域の学校に通う壁になっている状況の改善を図る。

 同市教委指導課は「市内全域で平日は看護師が対応する。その子に合った学びの場で学習できるよう支援していく」と話している。

 地元の小学校に医療的ケア児の次女を通わせる同市宮前区の母親(48)が昨年6月、付き添いの負担軽減のため、学校に常勤の看護師を配置するよう求める請願を市議会に提出。同10月の市議会文教委員会で、全会一致で趣旨採択されていた。

 請願を提出した母親は「本当にありがたい。常勤の看護師ではないが、新しい巡回方法なら付き添いなく娘が学校に通えそう」と期待している。


こうしたケースが増えることを期待!~合理的配慮の推進~

2018-02-18 18:28:15 | 特別支援

<学習障害>iPad使わせてください 学校に訴えて可能に

2/18(日) 11:19配信

毎日新聞

 iPadを使わせてください--。学習障害の一つ、ディスレクシア(読み書き障害)と診断された静岡県浜松市立和田小学校5年生の男児(11)が昨年3月、学校にタブレット端末の使用を手紙で訴え、今学期から一部機能が使えるようになった。障害でうまくできない部分をタブレット端末が補ってくれ、自信が出てきたという。【奥山智己】

 「おはよう」。どの学年の児童も登校して着席すると、黒板脇の「予定帳」を確認する。始業前のわずかの間に、翌日の持ち物など連絡事項をノートに書き込んだ。その中で、男児はランドセルからiPadを取り出して、予定帳を撮影。帰宅後、それを見ながら翌日の支度をするのが日課になっている。

 小さい頃から、長い文章を書くのが苦手だった。文章を黙読すれば内容はすぐ頭に入るが、音読すると声がたどたどしくなる。

 小学校に入学して、まず予定帳を書き写す「壁」にぶつかった。時間内に書ききれない。忘れ物が多く、何度もからかわれた。友達には障害のことを話しておらず、ストレスで頭が痛くなり、体調が悪くなることも。宿題は、自分で考えた答えを母(40)に伝え、子どもの字に見えるよう利き手でない左手で代筆してもらった。

 主治医の薦めで、3年生の時に両親にiPadを買ってもらった。いろいろなアプリを試し、音声入力の機能を使えば考えがすぐにまとまり宿題がスムーズにできるようになる。「学校でも使えたらいいな」。思いが募り、4年生の時に担任の教諭に手紙を出す決心をした。iPadで文章をまとめると時間をかけて便箋に書き写し、昨年3月に渡した。

 しかし、5年生になっても状況は変わらなかった。学校に提出する書類で再び自分の意思を伝えたり、両親が学校に頼んだりするなどして、ようやく2学期から試験的に使えるようになる。他の児童がいない別室で、担任の教諭らに使い方を見てもらい、効果を確認してもらった。

 「僕は書くのが苦手です」。2学期が終わる12月中旬、教室にいるみんなの前で自分の障害を伝え、iPadを使う理由を発表した。3学期に入り、授業で黒板を撮影するなどして使っている。「今までごめんね」。周りから、からかわれることもなくなった。

 授業中には音声入力ができないため、キーボードが早く打てるよう練習している。「これから一生懸命勉強して、将来は海洋学者になりたい」。男児は、はにかみながら夢を語った。

 ◇障害児童、学ぶ環境整備へ

 情報通信技術(ICT)機器の発達に加え、障害を理由にした不当な差別を禁じた障害者差別解消法が2016年に施行され、公立学校での配慮が義務化されたことで、障害を抱えていても通常学級で学ぶ環境は整いつつある。ディスレクシアの啓発や支援をするNPO法人「EDGE」(エッジ、東京都)によると、学校でのタブレット端末の使用は、各地で増えている。

 エッジの藤堂栄子会長は「長い目で見て、それぞれの子どもに合った合理的な使い方を学校側が検討してほしい」と指摘する。

 浜松市立和田小学校の鈴木右二教頭は「男児が周りの児童から特別視されないか考慮した。主治医が学校で説明してくれ、校内での理解が深まった」と話す。


発達障害についての支援について考える

2018-02-03 21:27:31 | 特別支援

自分が発達障害のある子どもたちの支援に関わって17年が経過しようとしています。初めて通級指導の担当者となった当初は、なかなか学校現場で理解が得られず、子どもも親もかなり苦しんでいたように思います。長い時間をかけてようやく学校現場で発達障害が認知され、少しずつ適切な支援が行われるようになってきたように思います。しかし、下記の記事のような事例はまだまだあるようです。何と言っても子どもたちが少しでも自信が持てるように、自分の立場でできることをコツコツと積み上げなければなりません。また、自分が取り組んで成果をあげてきた支援のノーハウを後継者にしっかりと引き継いでいくことも急務です。まだまだ頑張らねばなりません

 

発達障害の子「死ねば分かった?」 理解不足による指導が苦しみに

2/3(土) 8:47配信

 「家庭訪問で登校刺激を行う→お願いしていない」「就寝時間がなぜそうなったのか本人に確認させる→プレッシャーになります」…。


 「学習障害(LD)」がある佐藤駿さん(16)=仮名、福井県内在住=のために、保護者と教師らで作成する「個別の支援計画」には、母・美穂さん(45)=同=の意見が随所に記されている。

 中学最後の計画にもかかわらず、特性が理解されていないと感じた。誤字やコピペ(文章の切り貼り)も散見され「真剣に考えてくれていない」と美穂さんの不信感は消えなかった。

 駿さんは字を書くことが苦手。一方で、駿さんが友だちとSNSでするやりとりは普通の若者と何ら変わりない。「書こうとすると『書くことだけ』に意識がいってしまう」(美穂さん)。解決策として学校側に授業中のタブレット使用を求めてきたが実現しなかった。

 「視力の弱い子が眼鏡をかけるみたいに、その子に応じてデジタル機器を使うのがどうしてダメなの」。母親として納得できない。文部科学省による発達障害の子どもに対する合理的配慮の例に「デジタル教材、ICT機器等の利用」が明記されているだけになおさらだ。

  ■  ■  ■

 同県鯖江市の吉崎莉菜さん(13)は5年生になってすぐ、担任に「なんでそんなのが分からないの」と言われ、算数が嫌になった。唯一できた国語で漢字の止めやはねを細かく指摘されたことがこたえた。「(学校に)行きたくない」「嫌や、嫌や」と言うことが増え、全身にじんましんが出るようになった。

 半年以上、市内外の皮膚科を回ったが治らなかった。一晩中、母・幸子さん(43)が体をかいてあげないといけなくなり、睡眠薬が必要になった。知人が「もしかしたら心に何かあるのかも」と心療内科を勧められ受診。「自閉スペクトラム症(ASD)」だった。

 体の発したSOS。「悩んだけど義務教育にこだわるよりも命のほうが大事」(幸子さん)。6年生になって学校に行かなくなると、じんましんの発症は劇的に減った。

 莉菜さんは勉強の代わりに、動物の絵を描くことに没頭した。描き始めて3カ月後の公募展で大賞受賞。審査した画家から「すごく才能がある」と手紙をもらった。作品をネットで公開すると外国人から「天才だね」とコメントが来た。スマートフォンケースとTシャツの商品化も決まった。幸子さんは「楽しくなってきたんでしょうね。学校で褒められることがなかったから」。莉菜さんは今、犬猫の殺処分ゼロを訴える絵本を描こうと、保健所の見学に行くほど行動的だ。

  ■  ■  ■

 県教育委員会によると、発達障害などで通常学級に在籍しながら、必要に応じて個別指導を受ける「通級指導」対象の小中生は6万3497人のうち519人(2017年度)。ほかにも小学校を中心に「気がかりな子」がいる。

 ある教師は「苦手なことを頑張ってやり遂げたとき、褒めてあげるとすごく伸びる」こともあって発達障害の可能性を指摘できないことがあると打ち明ける。別の教師は保護者に診断を促すと「自分の子どもに障害の可能性があると言われた気持ちは分かるのか」と責められたという。

 理解が不足したり、対応が遅れたりして苦しむ子ども。駿さんは卒業から半年以上たってぽつりと漏らしたという。「僕、死ねば分かってもらえたのかな」

福井新聞社


激務~疲れました~

2018-01-26 22:11:24 | 特別支援

今日は超忙しい一日でした。一緒に仕事をしているS先生が体調不良でお休みとなり、午前中の通級の授業は一人でフル回転。 午後は出張で13:30~18:00頃までほとんど休憩なしで来年度通級指導を希望する児童生徒のための会議。一人一人のケースを丁寧に検討。とても慎重に実施しなくてはならないのでかなり集中力を要します。勤務校に戻って来れたのは19:00近く。ここ数日の寒さも重なり心身共に疲れました。疲れを持ち越さないためにも今夜はもう寝ます。


決勝トーナメント速報2

2018-01-21 18:23:22 | 特別支援

★富士見28ー30名細  終了間際に同点に追いつき延長へ。延長でも接戦でしたが、シュートが決まらず惜敗。

☆富士見22ー17砂   この試合は見事。終盤に逆転。最後に突き放す好ゲームでした。結局7位入賞となりました。夏季リーグ、新人戦と初日で敗退していたチームが今大会でベスト8入りよく頑張ったと思います。一つ残念だったのは、総合体育館のメインコートで試合が出来なかったことです。この点は6月の学総で成し遂げたいですね。

今回もたくさんの保護者の皆様の温かい応援をいただきました。こうした保護者の皆様に支えてもらっている生徒たちは幸せですね。保護者の皆様これからもよろしくお願いいたします。


個性豊かな力作

2018-01-13 21:42:36 | 特別支援

午後から市立美術館で開催されている特別支援学級特別支援学校合同作品展の鑑賞に行って来ました‼
小学生~高校生までの幅広い年齢にわたって個性豊かな力作がたくさん見られました。児童生徒の日常の学習の頑張りを感じることができる素晴らしい場であるので、ぜひ多くの方々に観ていただきたいと強く思いました。
17日の午前中まで開催されています。


残念 悲しい 怒り  

2017-11-20 20:30:32 | 特別支援

日々困り感のある生徒と接している自分にとっては、下記の記事はショックです。自分の勤務校では考えられないことです。日本中にまだまだ理解と適切な支援が広まっていないのか………? 組織的な支援早急な策が不可欠です!

発達障害疑い、助言受けた担任ら放置…叱責自殺

11/19(日) 11:46配信

読売新聞

   福井県池田町の町立池田中学校で3月、2年生の男子生徒(当時14歳)が自殺した問題は、担任と副担任の厳しい叱責が原因とする調査委員会の報告書の公表から1か月が過ぎた。

 報告書は生徒について「発達障害だった可能性がある」とし、担任も同僚からそう伝えられていた、と指摘した。特別な支援が必要な生徒を巡っては、国の指針などに基づき各都道府県で体制を整えている。だが、同校では今回こうした仕組みが全く機能していなかった。

 「指導方法を考えるべきではないか」。今年2月頃、男子生徒の発達障害を疑った教務主任は、叱責を繰り返す担任の30歳代の男性教師を見かねてこう助言した。担任と、副担任の30歳代の女性教師は宿題の未提出などが続いた生徒を大声で怒ったり、執拗(しつよう)な指導を繰り返したりしていた。

 先月15日に公表された報告書によると、主任は生徒の受診を保護者に勧めるよう担任に促したという。教員間でも、その疑いが話題になっていた。だが、担任は校長らに相談せず、家庭訪問時に保護者に伝えることもなかったという。

個性を大切に、そしてオープンに~前向きの支援~

2017-10-18 21:54:44 | 特別支援

平野美宇の母 三女の発達障がいを明かす「隠すようなことじゃない」

10/16(月) 23:48配信

デイリースポーツ

 卓球世界選手権の女子個人で48年ぶりに銅メダルに輝いた平野美宇(17)の母・真理子さん(48)が16日、日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」に出演。美宇の妹で、三女の中学1年・亜子さんが発達障がいであることも明かされた。


 真理子さんは筑波大学卒業まで卓球選手として活躍し、10年間の教師生活を経て「平野卓球センター」を立ち上げ美宇を筆頭に3姉妹を育て上げた。亜子さんは3歳のときに発達障害と診断され、人とのコミュニケーションがやや難しいことが判明したという。

 番組では真理子さんに密着。次女の中学3年・世和さん、亜子さんもVTRで登場した。

 真理子さんが、美宇にそっくりの亜子さんを「私にとっての天使」と表現。「コツコツ努力することが得意」という亜子さんの長所を見つけて「根気よく丁寧に教えればいいだけ」と卓球を指導。亜子さんは小学生で日本代表、国際大会も経験する選手になったという。

 また、発達障がいは幼少期の教育が大切だとの考えから、真理子さんが奮闘したことも明かされた。地元の小学校に特別支援学級がなかったため、教育委員会や学校長に「この子のために、特別支援学級を作ってほしい。30人の生徒で1人の先生では無理。私が死んでもここで楽しく生きて欲しい」と直談判。2年間、関係各所をまわった母の熱意が実り、亜子さんは地元の小学校にできた特別支援学級の初めての生徒となったことも明かされた。

 「隠すようなことじゃない。いまでも堂々と胸を張って話せます」と真理子さんは柔らかな笑顔を浮かべた。

 番組では幼いころの美宇、世和さん、亜子さん三姉妹がそろって卓球場で仲むつまじくトレーニングに励む貴重な映像も放送。また、亜子さんが自らの意志で英会話の勉強を始め、海外の先生とネットを通じてフリートークする様子も紹介された。「料理人かパティシエ」が将来の夢だという。


ぜひ理解を!~場面かん黙~

2017-10-15 18:31:42 | 特別支援

「知られざる場面緘黙(かんもく)の世界」

Eテレ10月15日(日)夜7:00

再放送10月20日(金)0:00(木曜深夜)

 出演者ルー大柴ほか

話したいのに話せない・・・学校など特定の場面や状況で話せなくなる「場面緘黙(かんもく)」。不安障害の一つとされ、500人に1人ほどいると言われている。しかし、ただの“人見知り”と思われがちで、困っている事を伝えるのも困難なことから、周囲の理解を得られずに孤立している人も少なくない。番組にもたくさんの悩みの声が寄せられている。当事者はどんな生きづらさに直面しているのか、あるあるエピソードやコミュニケーションの工夫などを紹介。また、シチュエーションクイズをとおして、周りはどんな風にサポートすればよいのか、考えていく。

今特別支援学校では……

2017-10-09 20:52:09 | 特別支援

発達障害等抱える生徒4割 特別支援学校の実態把握 

全国特別支援学校知的障害教育校長会(全知長)は10月3日、特別支援学校の状況を把握するため、同会加盟校(本校648校、分校74校、分教室71校)を対象に行った調査結果をホームページ上で公表した。

加盟校に在籍する小学部から高等部までの生徒10万5627人の状況を調べたところ、発達障害等をもつ割合は4万5132人(42.7%)だった。このうち、「知的障害のある自閉症(自閉的傾向を含む)」が4万359人(38.2%)で最も多く、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」3038人(2.9%)、「高機能自閉症またはアスペルガー障害」1734人(1.6%)と続いた。

「ADHD」「高機能自閉症またはアスペルガー障害」の生徒が特別支援学校に入学する事情としては、「IQに比して現実的な学習能力が著しく低い」との回答が41.5%と最も多かった。一方で、不登校やいじめ、対人関係のトラブルなど、学習面以外を理由に入学する生徒の割合は全体の36.6%に上った。その他と回答した割合は21.9%だった。


ぜひ知って欲しい!~盲ろう教育の現状と課題~

2017-09-20 21:55:44 | 特別支援

2017年9月20日(東京新聞より)

 教育現場、手探りの指導 対象の盲ろう児少なく

 全国盲ろう者協会(東京都新宿区)が二〇一二年度に実施した調査によると、視覚と聴覚両方で障害者手帳を交付されている人は全国に約一万四千人。障害を届けない人もおり実際はもっと多いとみられるが、このうち二十歳未満は百七十八人で、十歳未満は五十九人だった。

 人数が比較的少ないこともあり、全国に盲学校やろう学校はあっても、盲ろう児を対象にした専門の教育機関はない。盲ろう児教育に詳しい国立特別支援教育総合研究所(神奈川県横須賀市)の星祐子上席総括研究員(59)は「盲学校やろう学校、あるいは最寄りの特別支援学校に通っている」と話す。

 特別支援学校「東京都立久我山青光学園」(世田谷区)の岡沢治樹教諭(30)は、中学部二年で盲ろうの永島隆聖君(14)を受け持つ。当初はコミュニケーションの取り方にも戸惑ったという。

 永島君は、姿や声では目の前にいるのが誰か分からない。そこで、岡沢教諭は同じ腕時計をいつも身に着け、それに触れてもらってから接することで、「腕時計の人=岡沢教諭」という認識を定着させた。

 手に持つのが好きなブラシを渡すときも、永島君がブラシを意味するサインを出せたら手渡す。一緒に、岡沢教諭と本人の胸に交互に永島君の手を当てることで、「サインが伝わったよ」と知らせる。今では「ご飯」や「トイレ」、「終わり」など十五個ほどの手話を発信できる。「共感し合える関係が築けたことで、言葉の理解が進んだ」と岡沢教諭は話すが、手探りでの指導が続く。

 星研究員は「適切な教育を提供できるかは、受け持ちの教諭の努力や熱意に委ねられる部分が多い」と言う。現在の教員養成課程ではこうした子どもが想定されておらず、専門的な指導方法を学ぶカリキュラムがないからだ。各学校でも盲ろう児が入学してくること自体限られるため、教え方や接し方が蓄積されていかないといった問題もある。

 こうした状況を変えるため、〇三年には全国盲ろう教育研究会が設立され、保護者や教諭が集まって情報交換や研修の場を毎年、提供してきた。ただ、どの学校に盲ろう児がいるのか把握が難しく、盲ろう児を担任する教諭たちのネットワークには限りがある。

 そこで、国立特別支援教育総合研究所では本年度、盲ろうの子どもたちの実態調査を十九年ぶりに実施している。在籍校だけでなく、教諭が必要と感じる支援なども把握する。

◆卒業後の暮らし 働ける場所、確保は困難

 学校卒業後、盲ろう者たちはどのように暮らしているのか。全国盲ろう者協会の12年度の調査によると、日中を家庭内で過ごすと回答した人は全体の7割近くに上った。

 とりわけ、30代以上では、いずれの年代も「家庭内」が最も多く、70代では約77%。星研究員は「加齢に伴い目と耳の障害が重くなり、盲ろうになる人は多く、その場合、外出できずに家にこもるといった問題が起きやすい」と指摘する。

 働く場を見つける難しさもある。就労支援施設を含む通所サービスで過ごすと回答した割合は20代では4割だが、30代~50代では1割から2割台。同協会の橋間信市事務局次長(49)は「盲ろう者とコミュニケーションを図れる態勢が整った施設自体、限られている。本人に意欲があっても受け入れが難しいのが現状」と話している。

 
 

必視聴!

2017-09-17 20:53:44 | 特別支援

NHKスペシャル「発達障害」ほか 一挙放送!

発達障害プロジェクト

9月に放送される「発達障害関連」の番組をお知らせします。

「発達障害プロジェクト」とは…

発達障害は「見えにくい障害」と言われます。NHKでは、複数の番組が連携して、2017年5月から1年かけ、発達障害について集中的に特集する予定です。発達障害のあるご本人やご家族の皆さん一人ひとりの声を伝え、社会の理解が広がるよう、継続的に情報を発信していきます。

深夜の保護者会「発達障害 子育ての悩みスペシャル」

【放送予定】9月24日(日)[総合]後11:00

「あさイチ」と「ウワサの保護者会」のコラボ特番。
保護者の悩みに徹底的に向き合います!


あさイチ「どう乗り越える? コミュニケーションの困りごと」

【放送予定】9月27日(水)[総合]前8:15


ハートネットTV「自閉症 アバターの世界」

【放送予定】
9月26日(火)[Eテレ]後8:00 1夜目「仮想空間の住人達」
9月27日(水)[Eテレ]後8:00 2夜目「仮想と現実を生きる」