五輪三連覇を果たしているレスリングの吉田沙保里もツイッターで称賛
バドミントンの世界選手権(グラスゴー)は27日、女子シングルス決勝で世界ランキング12位の奥原希望(日本ユニシス)が同4位のシンドゥ・プサルラ(インド)を21-19、20-22、22-20で下し、悲願の金メダルを獲得。日本史上初の同種目制覇を成し遂げた22歳に対し、バドミントン界のOBや一流アスリートも「本当に感動した」「おめでとう、凄い!!」などと反応を見せている。
日本バドミントン界の歴史を塗り替えた世紀の一戦は、ファンのみならず、アスリートにとっても高い注目度を誇っていたようだ。試合終了後、続々とツイッターで称賛の声が上がった。
元女子バドミントン選手の小椋久美子氏は、「奥原選手! 金メダルおめでとうー!!最後まで良く走り抜いた。あの精神力。本当に感動しました」と女子シングルス史上2番目に長い1時間50分に及ぶ激闘を制したプレーに感嘆。潮田玲子氏とダブルスペアを組み、「オグシオ」として、全日本総合選手権5連覇、北京オリンピック5位入賞を果たした“大先輩”でも、その衝撃は大きかったようだ。
女子レスリング選手の吉田沙保里は「おめでとう。凄い!」と笑顔とグッドサインの絵文字付きで投稿。五輪三連覇を果たしている“霊長類最強女子”も快挙を称賛している。
ファンからも温かい声「思わず感動して泣いた」「最後素敵な笑顔でした」
さらに、国際オリンピック委員会(IOC)が運営するインターネット動画サービス「オリンピック・チャンネル」も公式ツイッターで、「なんて戦いなんだ! リオの銅メダリスト、ノゾミ・オクハラ、おめでとう!」と日本オリンピック委員会(JOC)のアカウント付きでメッセージを綴った。
試合直後の涙から一転、表彰式で満面の笑顔を見せた奥原も公式ツイッターを更新。「やりましたーーー! キツすぎて最後楽しかった。でもこれは歴代2位の長さです笑」と試合を振り返り、「日本は夜中でしたが、応援ありがとうございました。そしてたくさんの温かいメッセージもありがとうございます!全部返せませんが、いつも読んでパワーをもらっています」と感謝の言葉を綴った。ファンからは「決まった瞬間は思わず感動して泣きました」「最後素敵な笑顔でした」といった温かい声が寄せられている。
ファンのみならず、同じアスリート、関係者にとっても、奥原の世界選手権Vは心に刻まれたようだ。
【チェコ・オロモウツ27日発】卓球のチェコ・オープン男子シングルス決勝で14歳61日の張本智和(エリートアカデミー)が元世界ランキング1位のティモ・ボル(36=ドイツ)を4―2で破り、シングルスでは男女を通じてワールドツアー史上最年少優勝を成し遂げた。
準決勝でブラジル選手を倒した張本は、女子の伊藤美誠(16=スターツ)が持っていた14歳152日の最年少優勝記録を塗り替えた。男子では于子洋(中国)の16歳30日が最年少だった。
天才少年がついに大きな記録を打ち立てた。張本は決勝で勝利を決めた瞬間、落ち着いてラケットをコートに置くと、信じられないといった表情で両手を広げて感慨にふけった。国際卓球連盟の公式サイトによると「年齢は関係ない」と喜びを語った。
1ゲーム目を11―3と簡単に奪った。だが、丁寧につないでくるボルに、続けて2ゲームを奪われた。ここから、強化中のサーブを駆使して的を絞らせず、躍動感あふれる強烈なフォアハンドでベテランの堅い守りを打ち抜いていった。
ワールドツアーで初めて決勝に進んだ2月のインド・オープンから半年。5~6月の世界選手権個人戦では水谷隼(28=木下グループ)を破り、今大会ではリオデジャネイロ五輪団体銀メダルメンバーの吉村真晴(24=名古屋ダイハツ)にも勝利するなど、成長が止まらない。
張本は「東京五輪のシングルスと団体で金メダルを取りたい」と改めて宣言した後で「一生懸命練習しなくちゃいけないことは分かっている」。中学2年生は謙虚さを忘れず、3年後に向け着実に歩み続ける。