9代目杵屋六左衛門
さて、七変化での仕切り直しと聞いて慌てたのが、杵屋六左衛門。
しかも七曲を一日で作るのだ。
今の感覚でいくと、これはとんでもないことのように思うが、
長唄本来の作曲法というのが、“関連物”のいいとこ取りや、
書き換え、発想の妙を競うというたぐいの、寄せ集め的なものだったから、
オリジナルを作るよりははるかに楽だ。
幸いなことに、六左衛門の連れ合いは地歌(箏の三味線)の名手。
奥方の知恵も借りて、後世かくも名曲と囃されることになる
「越後獅子」ほか6曲を一晩で作った。
(よほど時間がなかったのだろう、
「越後獅子」はかなりのパーツを地歌の「越後獅子」から拝借)
徹夜明けのまま六左衛門は振付師のもとに直行。
ただちに稽古が始まった。
〓 〓 〓
tea break・海中百景
photo by 和尚
さて、七変化での仕切り直しと聞いて慌てたのが、杵屋六左衛門。
しかも七曲を一日で作るのだ。
今の感覚でいくと、これはとんでもないことのように思うが、
長唄本来の作曲法というのが、“関連物”のいいとこ取りや、
書き換え、発想の妙を競うというたぐいの、寄せ集め的なものだったから、
オリジナルを作るよりははるかに楽だ。
幸いなことに、六左衛門の連れ合いは地歌(箏の三味線)の名手。
奥方の知恵も借りて、後世かくも名曲と囃されることになる
「越後獅子」ほか6曲を一晩で作った。
(よほど時間がなかったのだろう、
「越後獅子」はかなりのパーツを地歌の「越後獅子」から拝借)
徹夜明けのまま六左衛門は振付師のもとに直行。
ただちに稽古が始まった。
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tea break・海中百景
photo by 和尚