チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

全く歯が立たない8分音符の山、到達できないハイトーン

2007年08月01日 00時02分17秒 | オケの練習
 このところ、オケの練習は「白鳥の湖」「ベートーベン交響曲第7番」「イーゴリ公」「ゴジラ」と週代わりで行われている。好きな曲と馴染みがない曲があるのはしかたない。好きな曲なら、どんなに歯が立たないフレーズでも、それなりに何度でも聴いて「いつかぼくだって近づいてやるー」とファイトも沸くんだけど・・(正直、白鳥はとてもまともな音程を取れそうもないハイトーンが出てくる。4ポジションから先、小指までならなんとかハッタリで出せても、指板を離れ、空中をさまよい、更に先のシとかレとか、とても怖くて挑戦できない。それに、何と表現したらいいか、痙攣レベルの速さで弓を動かしつつ、その速度で左指が弦の間を渡り歩くなんて「不可能」と思ってしまう。)

 それも結構。その苦労は、いずれ・近い将来・きっと美しい音楽のサウンドで報われると信じて・・。

 でも、なんで「イーゴリ公」が「ダッタン人の踊り」じゃないんだろう。ダッタン人ならStranger in PradiseとしてJazzのスタンダードナンバーにもなっているし、せつないオーボエのフレーズ、それを追っかける弦の響きに癒される思気持ちになれるのに・・・なんでOuvertureなの?
(指揮者も「こういう曲はね、シカゴフィルとか技術を誇示するプロの大オーケストラがやるとかっこいいんだけどね」などとおっしゃっていました)

 これ、つまり八つ当たり?馴染みのない、やたらスピードの速い、とても追いつけそうもない世界に、完全に置いてけぼり。まだまだ未熟な僕に何も言えないけど、周回遅れの中距離マラソンランナーの気分。せめて、途中気持ちの良い風が吹き抜ける峠とか、清水の湧き出る木陰なんかがあってさ、それなりの人でも楽しいコースを走りたいというわけ。

 それに比べると、自分で聴くことはなかったけど(今年の初めに草刈民代さんと国立レニングラードバレーをたまたま見てきていたのは全くの偶然)、チャイコフスキーの曲にはちょっとした湧き水も、美しい眺めもあって「参加していて」嬉しい。残念ながら、まだ「参加」としかいえないのが苦しいけど、でも部分でも参加しがいがあるというもの。

 うーん、あまり音楽的にどうということは僕にはいえないけど、きれいな曲はきれい。センチメンタルも好き。果たして聞く人にとってはどうかわからないけど、難しい曲より、美しい曲の方が耳に心地よくて喜ばれるのではないだろうか。

 少し仕事しすぎて疲れ気味のときも、分かりやすい曲は慰めになるし、初心者の励みと思って、この夏特訓にはげもう。
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