創作小説 ＳＵＮＳＥＴ ＣＨＡＰＴＥＲ 1・・・言い訳のあとがき

というわけで・・・第１章はこれまで。

まだまだ続くんですが、ここでちょっとブレイクってことで。

これ、前に書きましたとおり、
もともとはちゃちゃめが中学２年生のときに描いたマンガです。
しかもその時は「キヨシ君」が主人公でした。

そしてこれには実はもっと元ネタがあります。

熱狂的かつひとりよがりに（？）沢田研二さんファンであった当時のこと。
「ＪＵＬＩＥ　Ⅱ」という、１９７１年にリリースされた沢田さんのＬＰがあります。
そのアルバムは全曲山上路夫（やまがみみちお）さんが詞を書いてらっしゃって、
１２曲の各歌の冒頭に短いストーリーがついていて、
つなげると一つの恋愛ストーリーになるという構成。
それぞれの歌はそのストーリーの場面に対応した歌でした。

そのストーリーの主人公はどこからかふらりと現れた少年。

以下、ネタバレ？ですが・・・もう時効でしょうから書いちゃいます。　

素性も事情もわからない少年がある港町に住み着き
そこで知り合ったある船乗りに憧れるのですが、
少年は船乗りの彼が航海に出ている間に
彼の若く美しい奥さんとフリンしてしまいます。
・・・でも、憧れ尊敬する船乗りを裏切り続けることは出来ず
彼の船が帰港した時
追いすがる奥さんを突き放し
自分も別の船の見習いになって旅立つ・・・

・・・とまあ、あらすじはそういう感じです。

ちなみにそのフリンについて罪悪感を感じ嘆いた場面を歌った歌が
あの有名な「許されない愛」です。
レコ大の歌唱賞をとり、紅白歌合戦初出場時にも歌われた・・・。


初めて聞いたのは小学生の頃でしたが、とにかくものすごく印象深く
この「少年」がある種トラウマ（？）になっていました。
（マンガに描いたろ～として３ページで挫折しました。）

それで、初めて描いたマンガの主人公のイメージになったわけです。
更に、この「キヨシ」と言う名前は
当時沢田さんのバックバンドだった「井上堯之バンド」のギター、
速水清司さんという方から頂き物です。

じゃあ「井上」は井上堯之さんかというと、こちらは違うのです。
これはたまたま。・・・ま、どうでもいい話ですが。

ところで何でリメイクで主人公を変えたのかというと・・・
・・・主人公変えたら実質別のハナシですよね、フツー。
視点を変えたというよりは。
実はこの先ハナシが進むにしたがって、
この「井上さん」のほうが主人公っぽくなってっちゃったのです。
ていうか、主人公にふさわしい、みたいなー。
「キヨシ」君は謎めいた登場の仕方ですが（「ＪＵＬＩＥ　Ⅱ」引きずってますから）
すぐ素性はわかって・・・謎はすぐに解けた～！　
しかもマンガ的にはどうって程じゃない。
それよか「井上さん」の方がはるかに派手な半生を辿ってまして・・・
葛藤やトラウマがきついし。波乱万丈だし。

それで「これ、書き直すんやったら井上さん主人公にした方が良んじゃね？」
と常々思ってましたんで。

ともかく、この先もハナシは続きます。
おつきあい、よろしゅう。
ラブシーンも出てくるで（・・・照れ照れ